先週のことです。
![]() リスボンにほど近いSesimbra(セジンブラ)の港での出来事です。 ある巻き網船がいつも通り漁をしていた時、700尾(約14トン)ものコルビナを漁獲してしまいました。 これはまさしく「事故」のようなもので、通常この手の巻き網船では年間数尾のコルビナしか漁獲がありません。 日本ならば、「大漁旗」ものですが、もともとポルトガルにはそういった習慣はありませんので、普通に、 とは言っても多少興奮気味に帰港してきたものと思われますが、待っていたのは「悲劇」でした。 この巻き網船は「イワシ漁」の免許を持って漁に出ています。法律では「イワシ漁」の免許は他の魚種の漁獲は 全体の漁獲量の20%しか認められていません。しかし、この日、この船は「コルビナ100%」でした。 よって、帰港すると同時に、噂を聞きつけた海警察(Polícia Marítima)が80%のコルビナを押収してしまいました。 悲惨な出来事はさらに続きます。 この巻き網船は罰金の支払いを命じられました。その後、没収された80%のコルビナが市場に流れ出し、 浜値0.18ユーロで取引されました。通常、コルビナの浜値は10ユーロ以上ですので、60分の1ほどの値です。 巻き網船に販売を認められた20%のコルビナも、よって同様の値となってしまいました。 つまり、「燃料代」も出ないほどの安値となってしまったのです。 悔しい出来事はまだありました。 知り合いの仲買人の話では、これらのコルビナは翌日、早々にオリャオにもやって来て猛威を振るったそうです。 「マーケットでは0.16ユーロで仕入れたコルビナを6ユーロで売っていた。」そうです。 「誰が儲けているんだ。」とその仲買人はボヤいていましたが、本当にボヤきたいのは巻き網船の漁師たちでしょう。 「ツイていなかった。」で済ませますか。 ![]()
by mobulamobular
| 2008-10-03 00:41
| 魚
|
カテゴリ
全体 魚 サメ・エイ マンボウ 活魚 定置網 定置網船 漁師 ポルトガル文化 ポルトガル経済 気象 マグロ 日本文化 自然 書籍 日本研修旅行 生き物 戯言 出張 ワンズ・アイズ Tuna Dive Tours ぼやき 以前の記事
2020年 04月 2019年 12月 2019年 09月 2019年 05月 2019年 04月 2019年 03月 2018年 10月 2018年 09月 2018年 07月 2018年 04月 more... リンク
タグ
Mola mola(19)
Argyrosomus regius(15) Auxis rochei(15) Sarda sarda(8) Sphyrna zygaena(7) Dentex gibbosus(7) Prionace glauca(7) Scomber colias(6) Loligo vulgaris(6) Trachurus trachurus(6) Diplodus puntazzo(6) Sepia officinalis(5) Katsuwonus pelamis(5) Sardina pilchardus(5) Umbrina ronchus(5) Scomberesox saurus saurus(5) Euthynnus alletteratus(5) Octopus vulgaris(5) Scyliorhinus canicula(5) Pagrus pagrus(4) フォロー中のブログ
記事ランキング
画像一覧
ライフログ
検索
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ファン申請 |
||