"小カンパチ"、"若カンパチ"に続く「ヒレナガカンパチ」第三弾です。ようやく"おとな"になりました。
あらためまして。 学名 Seriola rivoliana、 英名 Almaco jack、 ポルトガル名 Charuteiro (Peixe-azeite / Lírio) です。 しかし、この個体はアルガルベのものではありません。大西洋上に浮かぶアソレス諸島から昨晩空輸されたものです。 こうして間近に成魚のヒレナガカンパチを観察してみると、夏場に時々定置網に入る大型のカンパチは、どうやら「カンパチ」 (学名 Seriola dumerili)のような気がしてきました。日本ではヒレナガカンパチの方がカンパチよりも南方系で 島周りに多い種となっていますが、こちらでも似たような生息分布をしているのかもしれません。 また、北東大西洋および地中海海域に生息する多くの魚同様、産卵期になると産卵場所として地中海、あるいは カディス湾を利用しているのかもしれません。 カンパチもポピュラーな魚でありながら、その生態についてはあまりよく分かっていないようです。 学者さんたちにはもう少し頑張ってもらいましょう。 さて、卵は"Pelagic eggs"(浮遊卵)です。波に漂い、どこかで孵化します。小カンパチがよく流木や流れ藻の下に 着いていることは知られていますが、「彼ら」はそのままアソレス諸島まで行ったのでしょうか。
by mobulamobular
| 2008-02-29 00:46
| 魚
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