こういう魚はやはり、一度は水の中で見てみたいものですが、この海域では100m以深に生息しているため、
普通の人にはちょっと肉眼で見ることはできないと思います。 定置網には今までに1度の入網記録がありますが、この個体は地元漁師の底延縄にかかったものです。 ![]() 学名 Lophius budegassa、 英名 Black bellied angler、 ポルトガル名 Tamboril preto、 和名は不明です。 和名については英名を直訳して「クロハラアンコウ」とか「ハラグロアンコウ」とかの記述は目にしましたが、 何れもはっきりしないので、ここでは「不明」とします。「キアンコウ属」の1種です。 日本のキアンコウ(学名 Lophius litulon)は、「ホンアンコウ」とも呼ばれています。 ![]() "Anglerfish"の名前はこの背鰭棘が変形したものに由来します。太公望は「二本差し」で魚を誘い、ガブッと捕獲します。 ![]() この「口ひげ」のようなものは水中ではヒラヒラと海草のように揺らめきます。参考までにFishBaseにリンクします。 大きな個体ですと1mほどになります。市場では腹面を上にして「肝」を見せて、セリにかけられます。 日本では「あんこう鍋」がおいしい季節を迎えていますが、こちらでは"Arroz de Tamboril"(アンコウ・オジヤ)という お気に入りのポルトガル料理があります。もちろん、肝入りです。
by mobulamobular
| 2007-12-17 18:24
| 魚
|
Comments(0)
|
カテゴリ
全体 魚 サメ・エイ マンボウ 活魚 定置網 定置網船 漁師 ポルトガル文化 ポルトガル経済 気象 マグロ 日本文化 自然 書籍 日本研修旅行 生き物 戯言 出張 ワンズ・アイズ Tuna Dive Tours 以前の記事
2019年 02月 2019年 01月 2018年 12月 2018年 11月 2018年 10月 2018年 09月 2018年 08月 2018年 07月 2018年 06月 2018年 05月 more... リンク
タグ
Thunnus thynnus(64)
Mola mola(21) Argyrosomus regius(19) Auxis rochei(19) Phoenicopterus roseus(13) Prionace glauca(12) Scomber colias(11) Mytilus galloprovincialis(10) Sarda sarda(10) Sardina pilchardus(10) Dentex gibbosus(8) Diplodus puntazzo(8) Scomber japonicus(8) Sphyrna zygaena(8) Trachurus trachurus(8) Donax spp.(7) Euthynnus alletteratus(7) Loligo vulgaris(7) Octopus vulgaris(7) Scyliorhinus canicula(6) フォロー中のブログ
記事ランキング
画像一覧
ライフログ
検索
|
ファン申請 |
||