前回の "Dentex dentex" にまつわる四方山話です。
Dentex dentex の種の同定を図鑑を用いて行った際、ある漁師から、これは 「Dentex canariensis ではないか」という意見があり、それで思い出しました。調べてみると、これも以前に、同じ「2007年5月」に入網していました。その時の写真です。(拡大できます) 「学名 Dentex canariensis、 英名 Canary Dentex、 ポルトガル名 Dentão quissanga、 和名 定かではありません。」、 と記事にしたことがあります。 しかし、この種の同定が未だはっきりせず、新たな個体の入網を首を長くして待っているところです。 あくまでもこのブログは"素人の意見"であることを前置きしておきます。 「背鰭が、後方のものに比べ極端に短い2本の棘で始まっている」、「背鰭後方のスポットマーク」、「尾鰭の後縁が黒色」、「眼から口吻にかけてドナルドダックの嘴のように反っている点」、「図鑑等による棲息域」から、これを "Dentex canariensis" と判断しました。でも、当然、他の種である可能性も十分あります。 今となっては、この個体自体を調べなおすことは不可能ですので、次の個体に満を持します。 そして、「たぶんこっちの種であろう(上のイラスト)」、という意見もあります。でも、眼の大きさ、というか位置が異なるように思います。 "Dentex canariensis" の眼は、上顎の後端上部より後にあり、上のイラストのものは、それよりも前方にあるように思えます。でも、もし本当にこの個体が上のイラストの種であった場合、この個体は南半球から、はるばるポルトガルまで来たことになります。よって、こっちの方が、"ニュース"です。 これについては、間違いないでしょうか。
by mobulamobular
| 2013-10-16 02:17
| 魚
|
カテゴリ
全体 魚 サメ・エイ マンボウ 活魚 定置網 定置網船 漁師 ポルトガル文化 ポルトガル経済 気象 マグロ 日本文化 自然 書籍 日本研修旅行 生き物 戯言 出張 ワンズ・アイズ Tuna Dive Tours ぼやき 以前の記事
2020年 04月 2019年 12月 2019年 09月 2019年 05月 2019年 04月 2019年 03月 2018年 10月 2018年 09月 2018年 07月 2018年 04月 more... リンク
タグ
Mola mola(19)
Argyrosomus regius(15) Auxis rochei(15) Sarda sarda(8) Sphyrna zygaena(7) Dentex gibbosus(7) Prionace glauca(7) Scomber colias(6) Loligo vulgaris(6) Trachurus trachurus(6) Diplodus puntazzo(6) Sepia officinalis(5) Katsuwonus pelamis(5) Sardina pilchardus(5) Umbrina ronchus(5) Scomberesox saurus saurus(5) Euthynnus alletteratus(5) Octopus vulgaris(5) Scyliorhinus canicula(5) Pagrus pagrus(4) フォロー中のブログ
記事ランキング
画像一覧
ライフログ
検索
|
ファン申請 |
||