主にアイスランドとEU、それにノルウェーやロシアを巻き込んでの、いわゆる"サバ紛争"は、まだまだ解決しそうにありません。そんな中、、また、漁獲禁止となってしまいました。
学名 Scomber scombrus、 英名 Altantic mackerel、 ポルトガル名 Sarda、 和名 タイセイヨウサバ(ノルウェーサバ)、 です。 今年のポルトガルのノルウェーサバの漁獲割り当て(quota)は、おおよそ5000トンほどあったはずですが、3月27日に漁獲がquotaの80%に達したと連絡があり、4月1日に終了となってしまいました。上の写真のノルウェーサバは、アルガルベ定置網に入ったもので、時期が悪いのか、やせています。全長41cm、体重500gでした。 正確な数字は知りません。でも、たぶん北大西洋で獲れたノルウェーサバの半分近くの最終消費地は、日本ではないでしょうか。最近、中国向けの輸出量も増えていると聞きますが、これも中国で加工された後、最終的には日本に行くものと考えられます。こんなですので、ノルウェーサバ漁は儲かる、ということになり、サバ紛争は、政治色の濃いものとなっています。 つまり、このサバ紛争には、日本にも応分の責任があるということです。そして、そのとばっちりを受けているのが、ポルトガルの漁師です。もっといえば、ポルトガルに住む、〆サバ好きな日本人です。 ノルウェーサバの生息域としては、南端に位置するアルガルベでは、獲れたとしても年間数トンのレベルで、何万トン、何十万トンと漁獲している北大西洋とは比べものにならないくらい少量です。それを北でいっぱい獲ったから、南もお終い、というのは納得がいきません。 いい加減に、この成金主義を止めてもらいたいと思いますし、日本もなんでも金で解決するやり方を、そろそろ改めてもらいたいものです。 しかし。政治的交渉の結果、4月17日より、再びポルトガルのノルウェーサバ漁は解禁となりました。これで、また安心して〆サバが食べれます。ちなみに、〆サバには上の写真のように、あまり脂のない、やせのサバの方が美味しかったりします。
by mobulamobular
| 2013-04-19 05:02
| 魚
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