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吾唯足知
そろそろ漁期終了のことを考え始めるころになりました。今年は特に後半、最低の漁模様が続き、定置網の面白さがどこかへすっ飛んで行ってしまっているため、なんとなくもうちょっと頑張ってみたいような、でも悪あがきは止めた方がよいような、なんともはっきりしない雰囲気です。

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クサビフグが入ってきたころの海況から、西よりの風の吹く海況に移ったため、定置網に入ってくる魚にも若干の変化が見られました。

そんな中、ひさしぶりにタイセイヨウサバがまとまって入ったのですが、また一悶着です。ヨーロッパでは、タイセイヨウサバにも漁獲割当があります。その割当量が今年4月初旬に終了となってしまったため、それから定置網にタイセイヨウサバが入っても漁獲できなかったのですが、4月18日に漁が再開できるようになりました。これまた、解せないことなのですが、すべては役人の仕業で、漁師には何がなんだかさっぱり分からず、でも再びタイセイヨウサバを水揚げできることになったので文句など言っているヒマもなく、そのまま今日まで来たのですが、突然今日になって市場の人間が「実はタイセイヨウサバは9月8日に漁獲割当が終了している」と言ってのけたのです。

ポルトガル水産局からの連絡不行き届き、が原因だそうです。


もう獲れる魚がいないかもしれません。
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by mobulamobular | 2013-10-22 05:42 | 定置網 | Comments(0)
Scomber scombrus
主にアイスランドとEU、それにノルウェーやロシアを巻き込んでの、いわゆる"サバ紛争"は、まだまだ解決しそうにありません。そんな中、、また、漁獲禁止となってしまいました。

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学名 Scomber scombrus、 英名 Altantic mackerel、 ポルトガル名 Sarda、 和名 タイセイヨウサバ(ノルウェーサバ)、 です。

今年のポルトガルのノルウェーサバの漁獲割り当て(quota)は、おおよそ5000トンほどあったはずですが、3月27日に漁獲がquotaの80%に達したと連絡があり、4月1日に終了となってしまいました。上の写真のノルウェーサバは、アルガルベ定置網に入ったもので、時期が悪いのか、やせています。全長41cm、体重500gでした。

正確な数字は知りません。でも、たぶん北大西洋で獲れたノルウェーサバの半分近くの最終消費地は、日本ではないでしょうか。最近、中国向けの輸出量も増えていると聞きますが、これも中国で加工された後、最終的には日本に行くものと考えられます。こんなですので、ノルウェーサバ漁は儲かる、ということになり、サバ紛争は、政治色の濃いものとなっています。

つまり、このサバ紛争には、日本にも応分の責任があるということです。そして、そのとばっちりを受けているのが、ポルトガルの漁師です。もっといえば、ポルトガルに住む、〆サバ好きな日本人です。

ノルウェーサバの生息域としては、南端に位置するアルガルベでは、獲れたとしても年間数トンのレベルで、何万トン、何十万トンと漁獲している北大西洋とは比べものにならないくらい少量です。それを北でいっぱい獲ったから、南もお終い、というのは納得がいきません。

いい加減に、この成金主義を止めてもらいたいと思いますし、日本もなんでも金で解決するやり方を、そろそろ改めてもらいたいものです。

しかし。政治的交渉の結果、4月17日より、再びポルトガルのノルウェーサバ漁は解禁となりました。これで、また安心して〆サバが食べれます。ちなみに、〆サバには上の写真のように、あまり脂のない、やせのサバの方が美味しかったりします。
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by mobulamobular | 2013-04-19 05:02 | | Comments(0)
ノルウェーサバ
困ったことになりました。今年は大好物の"バッテラ"が食べられないかもしれません。
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学名 Scomber scombrus、 英名 Altantic mackerel、 ポルトガル名 Sarda、 和名 タイセイヨウサバ、あるいはノルウェーサバ。

この魚についてのポルトガル水産局からのお達しです。
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3月23日より今年いっぱい、ノルウェーサバが禁漁になるということです。理由は今年のポルトガルのノルウェーサバの漁獲割当量(Quota)が終了したため、となっていますが、3か月もたたない内に、5000トンものQuotaを獲り終えたとは信じ難く、また政治的道具にされてしまった(あるいは、"売ってしまった")のかという疑念がつきまといます。

知っています。一昨年来、北大西洋では自然環境の変異かなんかで、ノルウェーサバの回遊ルートが変化し、従来ノルウェーがノルウェーサバを漁獲していた海域を外れ、もっとアイスランドやファロエ諸島よりになったため、アイスランドとファロエ諸島に対し、乱獲しないように求めている騒動です。
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ノルウェーサバは、EU諸国、ノルウェー、アイスランド、ファロエ諸島にとってとても大切な漁獲対象魚種ですが、今回アイルランドとファロエ諸島がEUとノルウェーの反対を押し切って自国の漁獲量を引き上げたため、「サバ紛争」に発展しているのです。

詳細についてもっと知りたい場合は、WEB上で検索してみてください。ただし、どこにでもある漁業交渉と何ら違いはないと思います。ルールはルールとして尊重すべきですが、こういった場合の常として、弱者が強者のより一層の強大化を嫌うのは理解できますが、強者が弱者のアップスケーリングを嫌うのはどうなのかな、と思ってしまいます。既得権の防衛でしょうか。そこにまた、資源の問題とかを持ちだして、世の中を脅迫しています。

でも、この「サバ紛争」とポルトガルにおけるノルウェーサバの漁期終了との因果関係は今のところ明らかではありません。







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by mobulamobular | 2012-03-27 05:54 | | Comments(2)
ノルウェー
「漁業大国ノルウェー」です。
アトランティック・サーモンやタラなどに代表されるノルウェーの魚種ですが、これもそのひとつです。あまりにも日本では有名になったのでちまたでは「ノルウェーサバ」とも呼ばれていますが、すでにこれを「マサバ」と思い込んでいる人も少なくありません。
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ちなみに上の写真のものはアルガルベの定置網で獲れたものです。

昨年来のマグロの問題で各方面から「資源保護の観点からマグロ漁を止めろ」という声が盛大に上がる中、リスボン大学の先生から送られてきたメールに添付されたスウェーデンからのWeb記事です。
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内容はノルウェーの食品研究所(Nofima)へのインタビューです。未来型漁業(fishing of the future)と銘打っています。まず最初に、オッと思ったことは"Capture-based aquaculture"(畜養=獲った天然魚を短期間養殖すること) という表記です。養殖業(aquaculture)を手法や目的に応じて呼び名を変えています。日本でも養殖、増殖、畜養とずいぶんと昔から養殖業をいくつかに分けて考えていますが、ポルトガルではそれらを分けることなく一括して養殖業(aquicultura)としています。そして「漁獲した魚をイケスの中にとっておいて、相場がよい時に売る」みたいなことが続いて書いてありますが、これはようするに「出荷調整をする」という意味です。その後は、「4月に天然のタラを100トン漁獲したら、12月には200トンのタラを売ることができる」とその有用性をうたっています。また、それは年間を通じて市場への安定供給を実現させる、とも述べています。そして最後は、「我々は天然資源を収穫しているのだから、漁業の持続性を維持するための漁獲リミットがある。もしもっと儲けたいのであれば、すでに獲った魚に付加価値をつけろ。自然を大切にしろ」みたいなことで締めくっています。天然資源の恩恵を思いっ切り受けているノルウェーならではの考え方ともいえます。
で、リスボン大学の先生は、「これはアルガルベの定置網が最初からやっていることで、何も新しかったり、未来のものとかではない。しかし、こういった考え方がヨーロッパにもっと広がれば、十把一からげで、マグロ漁を止めろ、なんてことは言わなくなる。」とコメントをいただきました。

さすが、漁業大国ノルウェー。さすが、ポルトガル水産界の第一人者であるリスボン大学の先生。と思いましたが、前述のとおり、日本ではこんなことはとうの昔から言われて続けていることなのです。さすが、「昔」漁業大国、Nippon。しかし、今では外から学ぶことが多くなっている様子です。
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めったにこの手の雑誌は読まないのですが、ちょっと気になったので、日本から送ってもらいました。
「ノルウェーの水産業が元気な理由は、徹底した資源管理と漁獲枠の設定にある」そうです。また、別のところから聞いた話では、ノルウェーでは魚の最低価格が設定されているとのことです。これらにより、漁師の収入は安定します。船ごとに漁獲量が割り当てられますから、「我先に」と慌てて漁をする必要がありません。そして最低価格が保障されている訳ですから、じっくり魚を選んで漁獲できる訳です。この最低価格ですが、そんなに安いわけではないそうです。逆に言えば、その価格に見合った魚を漁師は水揚げしなければならないということです。それは鮮度だったり、品質だったり、サイズの問題だったりします。こうなると、小さな魚は漁獲しませんし、高品質の魚にするため、漁師はそれなりの努力をすることになります。とてもよい考えだと思います。ポルトガルでも同じようにやってくれないかな、とつい思ってしまいます。
漁師に対する所得保障制度はダメだとも言ってます。なぜならば、「それがネックとなり、水産業の企業化、効率化が進まない」とのことです。確かに、思い当たる節はあります。
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(学名 Scomber scombrus、 英名 Altantic mackerel、 ポルトガル名 Sarda、 和名 タイセイヨウサバ)

ノルウェーでは漁師の数を減らしたそうです。「努力しない漁師は排除された」とも考えられます。しかし、それゆえに漁師1人当たりの漁獲量は年々増え、今では年間約160トンという驚くべき数字を表したグラフがこの雑誌にありました。アルガルベ定置網の漁師1人当たりの漁獲量のざっと4倍です。
そして、ノルウェーの漁師は高収入を得ている訳です。また、漁獲枠のおかげで、「半年間はバカンス」だそうです。

寒そうだけど、行ってみたくなりました。











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by mobulamobular | 2010-06-26 05:10 | | Comments(2)
魚 (サバ)
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マサバ(CAVALA) Scomber japonicus (上)
タイセイヨウサバ(SARDA) Scomber scombrus (下)
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両者を比べてみてください。これって正しいですか?
ゴマサバScomber australasicus はやはり大西洋にはいないのでしょうか?
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by mobulamobular | 2007-04-23 00:55 | | Comments(0)