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変化
世の中に、"絶対"だとか、"聖域"などというものは存在しません。必ず、"変化"が生じます。しかし、その変化にも、自然なものと故意によるものとがありますが、後者を"文化"と呼んでいるように思います。

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さて。やっと、ひとつ終わりました。また、直ぐ出動するのですが、ひとまず、回収です。ムラサキイガイは皆無です。マンボウに続き、定置網における"2大天敵"による被害がない、やはり、稀な年となっています。




















m.
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by mobulamobular | 2017-07-06 05:21 | 定置網 | Comments(0)
登り運動場網替え作業
一段落ついたところで、登り運動場の網抜き作業を行いました。しかし、明日には、同じ網を再び網入れする考えです。

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付着を確認したムラサキイガイを"落とす"には、この暑さの中、1日で十分です。



















m.
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by mobulamobular | 2016-07-27 05:46 | 定置網 | Comments(0)
Mytilus galloprovincialis
未だ5月なのに、網を持った青ゴム手袋の指先に、ムラサキイガイの稚貝が付きました。大きさは1mmにも満たない個体です。

たぶん、今までで一番早い時期での、箱網へのイガイ付着の確認です。

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学名 Mytilus galloprovincialis、 英名 Mediterranean Mussel、 ポルトガル名 Mexilhão、 和名 ムラサキイガイ。

仕方ありません。箱網交換作業の準備をします。
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by mobulamobular | 2015-05-31 03:36 | 定置網 | Comments(0)
低水温の証明
6月上旬から昨日まで、約3ヶ月間海に入っていたイケス網に付着していたムラサキイガイの稚貝です。約5mmほどにまで成長していました。

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予想通り、今年もムラサキイガイが大量に発生したため、先述のイケス網は、ムラサキイガイの通常の付着時期が過ぎたころを見計らって網入れをしました。ここらのムラサキイガイは、多い少ないの違いはあるにせよ、年間を通じて産卵を繰り返している様子です。しかし、夏場、水温さえ上昇すれば、産卵行動は不活性化し、仮に産卵〜付着をしても、その後の成長が抑制され、定置網には目立った被害は出ないのですが、今年は、夏の3ヶ月の間も、ムラサキイガイは活発に繁殖行動を継続していたことが分かります。つまり、これが「低水温の証明」となります。
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by mobulamobular | 2014-09-05 06:49 | 定置網 | Comments(0)
予想通り
記憶に新しいところですが、今年も、「予想通り」、目に見えるかたちで、現れてきました。

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箱網への付着は、すでに米粒大に育っています。

そして、ドイツvsアルゼンチンの決勝戦も、「予想通り」でした。ちなみに、ここでは、皆、サッカー好きにもかかわらず、話題にも上りませんでした。
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by mobulamobular | 2014-07-15 06:52 | 定置網 | Comments(0)
足糸
"アシイト"、ではありません。"そくし"と読むそうです。ムラサキイガイが岩や網やロープや貝同士とくっ付くための付着器官のことです。ムラサキイガイはフジツボやカキなどの他の付着生物のように直接殻を物体に付着させるのではありません。不溶化した繊維状の接着タンパク質(Mussel adhesive protein)である「足糸」を付着させ、ギュッと引き寄せて、急潮でも流されないほどの固定力を得ています。この接着タンパク質は医療用接着剤の原料になるのではと期待されているそうです。
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本題ですが、イケス網のムラサキガイ、5mmに成長していました。そして、「足糸」も確認されました。こうなると、どうしようもなかった、です。たぶん、あと1か月もしたら、この倍以上のサイズに成長していたことでしょう。そしたら、こっちがやられていましたが、すでに問題は解決されました。ムラサキイガイにくたばってもらいます。海水から出た彼らはもう成長しません。
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しかし、よりによって、こんな年にこんなことになってしまいましたが、できるだけ早く、このイケス網を清掃して、再び海に戻す予定です。そうしないといけません。次の仕事が控えています。

でも、8月になっても低水温の状態が続いています。これだとソウダガツオが定置網に入って来るのもちょっと遅れるかもしれません。


















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by mobulamobular | 2012-08-19 05:07 | 生き物 | Comments(4)
ムラサキイガイの当たり年
今年の主だった特徴が目に見えるかたちで現れてきました。
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分かっていたことではありますが。 

"網の汚れ"が気になったので、小さなイケス網を一時回収してみました。
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ムール貝の大量発生です。
学名 Mytilus galloprovincialis、 英名 Mediterranean Mussel、 ポルトガル名 Mexilhão、 和名 ムラサキイガイ。

あるいは、

学名 Mytilus edulis、 英名 Common Mussel、 ポルトガル名  Mexilhão、 和名 ヨーロッパイガイ。

です。
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どちらの種であるかは、この際どうでもよいことで、とにかく網にたくさんのイガイが付着してしまっています。この時の大きさで「米粒半分」くらいですが、これらがこのまま成長してしまったら、数ヵ月後には十分に漁や定置網そのものに損害を与える質量ですので、要注意です。
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ここでは、特に水温が低い時、決まってこういった付着生物が多く発生します。最近では2007年にも同様の傾向が見られました。網への防藻剤など使っていませんので、この問題の予防対策はありません。神のみぞ知る、ですが、「早期発見、早期回収」が鉄則になります。ですから、今回の判断はこの網に関しては、大成功なのです。

上の写真、もう少し近くに寄って見ます。
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ちいちゃなイガイがうじゃうじゃいるのが分かります。まさにペディベリジャー幼生(付着期幼生)が成長し、「貝」となっているところです。自然との「共生」もなかなかハードです。
















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by mobulamobular | 2012-06-21 06:03 | 定置網 | Comments(4)
マリスコなブリュッセル
"Marisco"- マリスコ。 ポルトガル語で「エビ・カニ・貝類」といったところです。

ブリュッセルといえば、「EUの本拠地」、「チョコレートの街」などの印象が強く、まさかこんなものが名物料理として君臨しているとは予想だにしませんでした。
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ムール貝(フランス語名 Moule)の山盛りです。ワイン蒸しでしょうから、日本の酒蒸しのような、われらがナミノコ貝のような風味です。
しかし。プロはだまされません。いくらセロリやタマネギを利用して誤魔化そうとしても、ムラサキイガイなのか、ヨーロッパイガイなのかは即答できませんが、これはまぎれもなく定置網にとっての最大の敵・ムール貝なのです。リスボン大学の先生に誘われるまま、勧められるままオーダーしてしまいましたが、憎っくき付着生物が、コイツです。とか、大人気ないことを言っていてもはじまりませんので、冷静な対応に終始しました。
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ブリュッセルの男たちはこうやって食べるんだよ。と、先生が見せてくれたのは、ムール貝の殻をピンセットのように利用して、次の貝の身を取り出す方法です。なるほど、それは合理的かもしれませんね。とか。ほれっ、ポテトもこのとおり。
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しかし、このポテト。ちょっと、でした。やはり、ポテトはポルトガルの"バッタータ・フリッタ"に限ります。南米ペルーの苗をポルトガルに移植して育てると、絶品のポテトができます。正直、最高です。などと思いながら。あっ、いろいろと文句を言いながらも、完食です。
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最後はやはり、鍋の最後はおじや、ならぬ、残り汁へパンのひたひた攻撃です。しかし、このパン。ちょっと、ですね。なんでここの人たちはバゲット好きなのか理解に苦しみますが、あのバゲットには、まいりました。味がない。パンについても、ポルトガルの方が数百倍優れていると思います。

と、かなりのポルトガルびいきですが、これも致し方ありません。けっして、アンチ・ベルギーな訳ではありません。これくらい、突っ込んでポルトガルのことを好まないと、この国で生きていくのが辛くなるだけです。

正直、ここだけの話、ムール貝のことをちょっと見直しました。こんなに人間のためになっているとは、エライです。この店の人に聞いたところ、1日に1トンものムール貝を扱っているとのことです。もちろん、貝殻を含んでのウェイトですが、ブリュッセル全体ではどんだけのの量になるやら、です。









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by mobulamobular | 2011-10-28 21:26 | 出張 | Comments(6)
ムール貝
定置網の漁師たちはおおよそ1か月の休みを終え、作業を再開しています。
ここでは漁期終了後、網は抜きますがフレーム(側張り)は海に残します。ですから、休み中も最低でも週一の割合で沖の状況をチェックしに出かけます。問題がなければ、やはり一安心です。
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そんな時に持って帰ってきた、定置網の浮子の下にいた付着生物です。
学名 Mytilus galloprovincialis、 英名 Mediterranean Mussel、 ポルトガル名 Mexilhão、 和名 ムラサキイガイ、またはムール貝です。
それを開いて中を見てみました。すると、ありました。もうかなりの量の卵です。写真の上部になります。
私見ですが、ここのムラサキイガイは成長が早いです。日本の2倍ほどのスピードで大きくなるのではないかと考えています。これからの春先に産卵し受精します。卵は浮遊卵で、潮に流され漂います。孵化した後はトロコフォア幼生、べりジャー幼生と変態します。この間は繊毛を使って水中を遊泳します。その後、殻長が0.25mmほどになった時、ペディベリジャー幼生(付着期幼生)に変態し、網やロープに付着します。それが4~5月ごろと思われます。この時、まだ付着したムール貝は小さすぎて目で確認することはできませんが、これが6月末~7月始めころ米粒大にまで成長すると、目で見ることができるようになります。ここからが早いです。放っておくと見る見るうちに成長し、10月~11月には殻長は4~5cmに達し、年明けには7~8cmの大きさにまでなってしまいます。

もう1種いると思われます。学名 Mytilus edulis、 英名 Common Mussel、 ポルトガル名  Mexilhão、 和名 ヨーロッパイガイ。
この種は基本的にはもっと北方に生息しているとなっていますが、昨今のグローバル時代にはどこに生息していてもおかしくありません。文献によるとヨーロッパイガイの産卵期は、ムラサキイガイが春先であるのに対し、夏から秋にかけてとなっています。現に定置網を見てみますと、今の時期にも探すと1~2cmの個体を見つけることができます。これが春先に産卵したムラサキイガイの子孫であるとすればずいぶんと成長が遅いことになりますので、別種であると考えています。しかし、いろいろな文献に目をとおしてみると、双方のイガイとも「多くの個体で年間を通じ産卵可能のコンディションであることが分かっているが、…」という条件が付いています。要するに、ムラサキイガイであれ、ヨーロッパイガイであれ、年中産卵する可能性があるということです。
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何れにせよ、これが7月に大量に網に付着していることが確認されたら、さっさと網の交換作業を行うのがベターです。無理をするとあっという間に網をもってかれます(ムール貝の重さで網が沈んでしまう、ということです)。そうすると漁ができなくなります。また、ムール貝がベッタリ付着した網を引き揚げる作業は、ヘタをすると2次災害の可能性が出てきます。
ムール貝はグルメの間では人気の食材ですので、いろいろなところで養殖も行われています。ここアルガルベでもムール貝の養殖プロジェクトの話が進んでいます。どんな事業も同様ですが、実際やるとなるとそれなりの困難が伴います。前述のとおり、ここのムール貝は成長が早いのですが、養殖となると放ったらかしにはできず、世話が必要です。要はそれができるかどうかです。
ムール貝は定置網のみならず、真珠やカキ養殖にも時に多大な被害を与えます。また、海水を利用している発電所、海に設置してある各種観測機器や船の航海に必要な標識灯などにも被害が及びます。
ヨーロッパ発、世界最強の汚損生物の1種です。









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by mobulamobular | 2010-01-26 00:55 | 定置網 | Comments(2)
ムラサキイガイ
[2010年1月24日記載内容一部訂正済み]
定置網にとって代表的な付着性汚損生物であるムラサキイガイ(Mytilus galloprovincialis)です。
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世界中で広く食用とされていますが、原産地は地中海で、船底などに付着して全世界に広まった話は有名だと思います。一般的にはムール貝と呼ばれ、いろいろありますが、いわゆる地中海料理の中によく入っています。前述の通り、ムラサキイガイは定置網にとって「百害あって一利なし」の存在です。外来種としてのムラサキイガイは世界中のいろいろなところに大量発生、大量付着し、多大な被害を与えています。
ここでは冬から春にかけて産卵をし、卵は潮により流され漂った末、定置網のロープや網に付着します。付着した時は肉眼では見えませんが、1~2ヶ月ほどすると米粒大となり、その後4~5ヶ月で殻長が4~5cmほどまでに成長し、この間体重はおおよそ10倍になります。天文学的数量で付着をしますので、例えば卵から孵化し幼生となり定置網に付着し、その後米粒大にまでなった時の総重量が仮に100kgであっても、その数ヵ月後には1トンもの重量になってしまいます。実際はその何十倍、何百倍ものムラサキイガイが付着するわけですから、その全体量は計り知れないものになってしまいます。この重さによってロープや網が破断したり、定置網そのものが海中に沈んでしまい、漁ができなくなる事態を招きます。漁師にとっては正に恐ろしいの一言です。

ポルトガルではMexilhão(発音は難しく、"ムシリョン"といえば通じると思います。)と言います。イガイ類には冒頭の"M.galloprovincialis"の他にもいろいろな種がいて、ヨーロッパ(地中海外)では"M.edulis"の方がメジャーな存在のようです。

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by mobulamobular | 2007-06-19 19:58 | 定置網 | Comments(0)