シビレエイ
時に写真撮影のため、活魚を使うことがあります。当然、水から出したらすぐに弱ってしまうような魚では行いません。この魚は写真を撮る間、じっとトレーの中で我慢してくれました。
学名 Torpedo marmorata、 英名 Marbled electric ray、 ポルトガル名 TREMELGA-MARMOREADA、 和名は正確なものは分かりません。

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腹側も撮りたいので、ひっくり返して暫し辛抱。

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その時、このオスのシビレエイ君が突然怒りだしました。

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「早く、水に戻せ~」。
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# by mobulamobular | 2007-07-21 15:18 | サメ・エイ | Comments(1)
The pupil
「タイ六女」といきたいところですが。
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タイ4姉妹で登場したニシキダイおよびアサヒダイの「実の姉妹」で学名 Pagellus acarne、英名 Axillary sea bream 、ポルトガル名 Besugo、和名は上記2種のような「華麗」な名は付けられず、一般的に「ベスーゴ」と呼ばれているようです。これはポルトガルを始め、スペイン、フランス等でこの魚はとてもポピュラーな魚であるため、観光で訪れた日本人も食する機会が多いことから馴染みがあるからではないでしょうか。

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続いて、学名 Conger conger、 英名 Conger eel、 ポルトガル名 CONGRO あるいはSAFIO、 和名はクロアナゴです。
日本では通常50~60cmのサイズのものを連想しますが、こちらでは巨大なものが多く、この個体も2m近い大物でした。これも現地レストランでは定番の人気魚種です。

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つぶらなひとみがかわいらしく思いますが、これは眼が脂瞼(しけん)という透明な膜で覆われているからです。魚は通常、瞼(まぶた)がありませんが、アジ、ニシン、ボラなどでは眼を保護するためにこういった膜を持つものもいます。
学名 Mugil cephalus、英名 Flathead mullet、ポルトガル名 TAINHA OLHALVO、和名 ボラ です。

皆それぞれに何かを語りかけているように思われます。

"The pupil" とは当然「生徒」のことではなく、「瞳」のことです。
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# by mobulamobular | 2007-07-20 14:09 | | Comments(0)
タイ五女(壮年期))
年をとると「デコッパチ」になります。
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学名 Dentex gibbosus、英名 Pink Dentex、 ポルトガル名 PARGO CAPATÃO de BANDEIRA は当然変わりありませんが、ポルトガル名の象徴となっている「ハタタテ」部である背鰭の棘のフィラメントが、なくなってしまいます。複数の個体を見てきましたが、大きなものはどれも「ハタタテ」は残っていません。たぶん幾多の修羅場を切り抜ける内に落ちてしまうのではないでしょうか。
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しかし、歯の方は健在です。もっと「デコ」になるものもいます。










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# by mobulamobular | 2007-07-19 15:08 | | Comments(0)
タイ五女(思春期)
若い内はたいへん綺麗です。
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学名 Dentex gibbosus、英名 Pink Dentex、 ポルトガル名 PARGO CAPATÃO de BANDEIRA、和名は英名をそのまま使用し、「ピンクデンテックス」と呼ばれていますが、ポルトガル風に仮に命名すれば「ハタタテ・デンテックス」となります。
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しかし、デンテックス(Dentex)の仲間ですので、これも尖った歯を持っています。ポルトガル名の"BANDEIRA"とは「旗」のことで、通常、背鰭の第3、第4棘(きょく)の先端がフィラメント状で長く伸びており、これを見たポルトガル人が命名したのだと思います。和名でも「ハタタテダイ」なるものがいますので、やはり背鰭が伸びていると同じような印象を受けるのでしょう。








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# by mobulamobular | 2007-07-18 18:02 | | Comments(0)
トードフィッシュ
和名はわかりません。日本にはいない種です。アンコウのような、イザリウオのような、カジカのような魚ですが、何れとも異なります。トードフィッシュというと、メキシコのコスメル島に固有種として生息する、カラフルな
コーラル(スプレンディッド)トードフィッシュが有名だそうです。こちらは地味で、ムツゴロウ並みに濁った水の中にいます。そこらの汽水域でも簡単に釣られたり、かご網にひっかかっていたりしますが、なぜか時に定置網にも入ります。ここら辺から西アフリカ・ガーナ辺りまでが生息域のようです。
学名 Halobatrachus didactylus、英名 (Lusitanian) Toadfish、ポルトガル名 Charroco(シャロッコ) です。
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アルガルベの魚類図鑑をアップデートしました。他の種、写真が見れます。
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# by mobulamobular | 2007-07-17 16:49 | | Comments(0)
「針」と呼ばれる魚
ポルトガル語では「針」のことをAgulha(アグーリャ)といいます。それがそのまま名前となっている魚が"Peixe-Agulha"(学名 Belone belone、英名 Garfish、和名 ダツ)です。
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ポルトガル語で消防のホース先の金具のことをAgulheta(アグリェッタ)といいます。それにクロコダイル(ワニ)が噛み付くと、次の魚になります(学名 Tylosurus crocodius、英名 Hound needlefish、和名 オキザヨリ、ポルトガル名 Agulheta crocodilo)。
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白水社の「現代ポルトガル語辞典」では、バショウカジキのことをAgulhãoと記載していますが、たぶんこれはブラジルのポルトガル語でのことで、ポルトガルのポルトガル語ではAgulhão(アグリャオ)は次の魚になります(学名 Scomberesox saurus saurus、英名 Altanlic saury、和名 ニシサンマ)。ようするに「大西洋の秋刀魚」ということになります。。
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# by mobulamobular | 2007-07-15 01:07 | | Comments(0)
初カツオ
「初カツオ」とは言っても、日本のそれとは異なります。あくまでも、ここの定置網の話です。
学名 Katsuwonus pelamis、 英名 Skipjack、 ポルトガル名 Bonito guiado です。
通常、ここでは9月から10月ごろに時にまとまって定置網に入ることがありますが、今の時期のカツオはめずらしく、まだ魚体も1kgほどと小さいです。
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新鮮な魚の見分け方として、よく眼やエラの色のことが云われますが、新鮮なカツオは青光りしています。
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カツオの躍動感はこの尾から生まれます。スタビライザー付きです。
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# by mobulamobular | 2007-07-13 23:27 | | Comments(0)
Tシャツ
毎年、ユニフォーム代わりに色を替えてTシャツを新調しています。
今までに、白、グレー、青、赤、緑、紺色等作ってきましたが、今年はオレンジ色と茶色という少しハデめなものと
シックなものになりました。
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若い漁師にも年輩の漁師にもウケています。
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# by mobulamobular | 2007-07-12 17:26 | 定置網 | Comments(0)
"buço" = 「女性の口ひげ」
タイ4姉妹でご紹介したBica-buço(英名 Red Pandora、和名 アサヒダイ)ですが、"発見"しましたので、ご報告します。
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これじゃないでしょうか。口元上部のシワシワ。なんとなく「女性の口ひげ」をイメージするものがありませんか。もし本当なら今さらながらにしてポルトガル人の観察力の凄さを見直さなければなりません。よ~く見ていると、そう言えば、こんな感じのおネェさんを街でよく見かけませんか。この感覚はポルトガルに住んだことのある人にしか理解できないかもしれません。この口ひげも含めて、この魚の美しさをどう見るかは個々の感性にゆだねられます。
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サシミ、焼き魚で美味です。旬は今時分ではないでしょうか。











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# by mobulamobular | 2007-07-02 22:50 | | Comments(0)
小カンパチ
これもこのあたりではあまり見られない魚です。カンパチの幼魚です。
日本ではカンパチも出世魚でこのぐらいのサイズ(25cmほど)のものは「ショッコ」とか呼んでいると思います。
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大きなもの(8~10kg以上)は主に夏場に定置網に入りますが、なぜか決まって2尾ずつ(つがい!?)で量的には
多くありません。地中海内のほうが漁獲量が多いと聞いています。北東大西洋および地中海海域に
生息しているとされているSeriola(ブリ属)は4種とされていますが、南部ポルトガル海域では内2種を
時々見かけるといった感じです。その2種というのが日本でもおなじみの2種でカンパチとヒレナガカンパチです。
本当に日本近海に生息するものと同種なのかは分かりませんが、学名を見る限り同じです。
ちなみにブリ、ヒラマサはいません。残念ですが。
では、はたしてこの魚はカンパチの幼魚なのかそれともヒレナガカンパチのそれなのか、ですが、
いろいろ調べていて面白い記述を見つけました。
Fishes of the North-eastern Atlantic and the Mediterranean(UNESCO)ではブリ属の幼魚は
種によって体側の横帯の数が異なり、カンパチは5本、ヒレナガカンパチは6本となっています。
この横帯は大きくなるにつれて不規則になり、次第に消えていくものだそうです。この場合、眼のところの
斜帯と尾の付け根のものは含みません。
どうでしょうか。これは。
結果、スズキ目(Perciformes)アジ科(Carangidae)ブリモドキ亜科(Naucratinae)ブリ属(Seriola)の
学名 Seriola rivoliana、 英名 Almaco jack、 ポルトガル名 Charuteiro (地方名 Peixe-azeite)、 
和名 ヒレナガカンパチ だと思います。
上記の違いの他にカンパチの幼魚の方がもっと黄色がかった色であったり、カンパチの尾鰭の下葉先端は
白くなっているなど、チェックポイントはあるのですが、今回は横帯の数に賭けてみたいと思います。
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ポルトガル名の"Charuteiro"は葉巻(タバコ)を意味する"Charuto"から派生した言葉と考えられます。
ようするに「葉巻のようにずんぐりした格好の魚」ということでしょうか。辞書を見るとCharuteiroで「煙草店主」と出ています。
一方、"Peixe-azeite"ですが、Peixeは「魚」、azeiteは「オリーブ油」のことです。魚の色がオリーブ色だからなのか、
身に脂がのっていてもオリーブ油のようなサラっとした感じだからなのか、どちらかは分かりませんが、
こちらの方がしっくりくる感じがします。
アルガルベでは一般的に人々はPeixe-azeiteと呼んでいます。発音は「ペイシェ・アゼィテ」です。
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# by mobulamobular | 2007-06-29 15:43 | | Comments(0)
タイ4姉妹
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学名 Pagellus erythrinus、 英名 Common Pandora、 ポルトガル名 Bica ("尖り"という意味)、 和名 ニシキダイ。
美しい魚です。ポルトガル名の"尖り"というのはちょっと納得いきませんが、形から言えばいたしかたないところでしょうか。
和名「ニシキダイ」というのもよいですね。名ばかりでなく食しても美味です。定置網では夏場によく入ります。
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学名 Pagellus bellottii bellottii、  英名 Red Pandora、 ポルトガル名 Bica-buço(あるいは"Mariana")、 
和名 アサヒダイ。
上のBicaの近種。これも美しい魚です。日本ではどうやら少量ながら「アサヒダイ」というおめでたい名前で
流通しているようです。興味深いのがポルトガル名で、Marianaは単なる女性名で、容易に「美しいもの」を
想像できますが、標準名とされているBica-buçoの"buço"(ブソと発音します)とは、一般的に「女性の口ひげ」
(うぶ毛タイプ)のことを指す言葉です。ちなみに男性の口ひげのことはbigodeといい、猫のそれも同様です。
それでは何故この魚がbuçoなのか?
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上がBicaで、下がBica-buçoです。口元を比べてみるとどちらかと言うと前者の方がゴッツイ口元で、
後者の方が優しい面持ちに感じられますが、いかがでしょうか。
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お気づきかもしれませんが、英名では双方とも"Pandora"という名がついています。あのギリシャ神話の
「パンドラの箱」のそれです。
これらの魚はやはり誰が見ても美しい、神秘的なものに見えるのでしょう。ポルトガル人以外は!?

さて、3種目ですが、これは以前「魚その5」でもご紹介したものです。
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学名 Pagrus pagrus、 英名 Common Seabream、 ポルトガル名 Pargo legitimo、和名 ヨーロッパマダイ。
マダイはどこでも「真ダイ」といった感じで、タイの基本形、魚の原点のような存在です。これもきれいな個体でした。

最後に4姉妹目としてご紹介するのは、これも以前に「珍魚」でご紹介したものです。
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学名 Dentex canariensis、 英名 Canary Dentex、ポルトガル名 Dentão quissanga、
和名は定かではありませんが、あえて言えば「カナリア・キダイ」とでもなるでしょうか。これまたきれいな魚ですが、
外見上はBicaとPargoを足して2で割ったような形をしています。
しかし、決定的に違う箇所がひとつあります。学名が示すように"Dentex"というのは「歯」のことを指しますので、
この魚は鋭い歯とか、大きな歯を持っているとか、すぐ噛み付くとか、そういった歯にまつわる特徴があることが
容易に分かります。
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で、口の中を覗いてみますと。ありました。確かに鋭い歯が。こういった歯は上記のPagellus属やPagrus属の
魚にはありません。もちろんタイ類ですので、皆歯がありますが、Dentexのものが一番鋭いという意味です。
それにしても。もうお気づきかもしれませんが、学名、英名、日本名ともに西アフリカ沖のスペイン領カナリア諸島の
「カナリア」という名前が入っていますが、ポルトガル名のみ"quissanga"というカナリアとは違った名前がついています。
では、一体"quissanga"とは何かというと、旧ポルトガルの植民地であった東アフリカのモザンビークの一地区の名前です。
ようするに、ポルトガル人は「この魚はカナリアではなく、モザンビークの"quissanga"地区によくいる魚だ」
と言っているのです。
ここからも、旧大国の威信が見え隠れする一方、良い悪いは別として、オリジナリティーの現れと言えるでしょうか。
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# by mobulamobular | 2007-06-26 03:33 | | Comments(0)
カツオ3兄弟
まずはこれをご覧ください。
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上からヒラソウダ(Auxis thazard)、スマ(Euthynnus alletteratus)、マルソウダ(Auxis rochei)、と思いきや・・・・・。

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3尾とも1kgオーバーの丸々と太ったカツオたちです。
(上)一番上は背鰭の形状が明らかに違うのでヒラソウダではありません。
(中)でも、スマだったら腹部に黒い斑点があるはずですが、一番上のにはありません。
(下)よ~く見ると一番下のマルソウダに黒い斑点があります。
これらのカツオ3兄弟は同日同じ時に漁獲されたものですので、同じ群れで移動してきたものと考えられます。
あるべきものになく、通常ないものにあることが分かります。結果、一番上のものは二番目のものと同様にスマで、
スマの中には腹部に黒い斑点がないものも存在するということ、また、三番目のものはマルソウダですが、
スマと一緒に回遊していることから"ハイブリッド"の可能性が高いということが言えると思います。
また、これらのことは今回が初めてではなく、たびたび見られる状況です。
長年の観察からもうひとつ言えることは、この海域にヒラソウダが生息、あるいは回遊している可能性は
非常に低いということです。しかし、これらはあくまでも私見ですので、ご参考までに。
ヒラソウダ発見の暁にはぜひともご紹介したいです。
結局、今のところ単なる「カツオの兄弟」でした。
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# by mobulamobular | 2007-06-24 21:47 | | Comments(0)
ラージスケール スコーピオンフィッシュ
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学名:Scorpaena scrofa、英名:Largescaled scorpionfish、ポルトガル名:Rascasso、だと思います。
日本では近種でS.neglecta(イズカサゴ)やS.onaria(フサカサゴ)などがいますが、同種でも個体によって色彩に大きな違いがあり、種の同定はむずかしいです。5月に「魚顔」でフサカサゴとして紹介したものと同種で、今回のは大型となります。ポルトガルでは他にS.elongata(Slender rockfish)という種がいますが、生息数は少ないとされており、漁獲されるフサカサゴ類ではこのS.scrofaは一番メジャーな種です。背鰭に黒い斑点がありますが、S.onaria(フサカサゴ)の場合はメスの個体にはなく、オスにだけ見られる特徴です。S.scrofaでも同様なのか定かではありません。Fishes of the North-eastern Atlantic and the Mediterranean(Unesco)では黒い斑点についての記載はありますが、それが雌雄によって異なることについては言及していません。
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# by mobulamobular | 2007-06-20 17:09 | | Comments(0)
ムラサキイガイ
[2010年1月24日記載内容一部訂正済み]
定置網にとって代表的な付着性汚損生物であるムラサキイガイ(Mytilus galloprovincialis)です。
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世界中で広く食用とされていますが、原産地は地中海で、船底などに付着して全世界に広まった話は有名だと思います。一般的にはムール貝と呼ばれ、いろいろありますが、いわゆる地中海料理の中によく入っています。前述の通り、ムラサキイガイは定置網にとって「百害あって一利なし」の存在です。外来種としてのムラサキイガイは世界中のいろいろなところに大量発生、大量付着し、多大な被害を与えています。
ここでは冬から春にかけて産卵をし、卵は潮により流され漂った末、定置網のロープや網に付着します。付着した時は肉眼では見えませんが、1~2ヶ月ほどすると米粒大となり、その後4~5ヶ月で殻長が4~5cmほどまでに成長し、この間体重はおおよそ10倍になります。天文学的数量で付着をしますので、例えば卵から孵化し幼生となり定置網に付着し、その後米粒大にまでなった時の総重量が仮に100kgであっても、その数ヵ月後には1トンもの重量になってしまいます。実際はその何十倍、何百倍ものムラサキイガイが付着するわけですから、その全体量は計り知れないものになってしまいます。この重さによってロープや網が破断したり、定置網そのものが海中に沈んでしまい、漁ができなくなる事態を招きます。漁師にとっては正に恐ろしいの一言です。

ポルトガルではMexilhão(発音は難しく、"ムシリョン"といえば通じると思います。)と言います。イガイ類には冒頭の"M.galloprovincialis"の他にもいろいろな種がいて、ヨーロッパ(地中海外)では"M.edulis"の方がメジャーな存在のようです。

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# by mobulamobular | 2007-06-19 19:58 | 定置網 | Comments(0)
活サバ
サバは水族館等で大変人気の魚種です。
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多数のサバを水槽に入れると群れを形成し、その群れは球状になります。
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でも今回のものはちょっと用途が違いました。
研究機関用コルビナの餌となります。コルビナは大変用心深く、また臆病な魚で、毎回餌付けには苦労をします。
過去にリスボン水族館ではコルビナの餌付けに2ヶ月以上要した記録もあります。この時は鮮魚や冷凍魚を与えていましたが、
まったく食べようととはしませんでした。ようやく食べ始めた時はすでにコルビナは皮と骨のみの状態になっていました。
死んでしまっては元も子もないので、今では活サバを与えています。それでも日中、人が見ている前では食べません。
どうやら夜にバシャバシャやっている様子です。
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プレデーターが近づいて来ます。すると群れはいっせいに逃げ出します。
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# by mobulamobular | 2007-06-16 20:36 | 活魚 | Comments(0)
珍魚その3のお詫びと訂正
前回、「珍魚その3」に誤りがありましたので、お詫びして訂正いたします。
側線の走り方が特徴的ですので、今回は間違いないと思います。
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英名Leerfish、ポルトガル名Palombeta、学名Lichia amiaです。
何れにせよ日本近海では見かけない種で、アジ科(Carangidae)ですが、Fishes of the North-eastern Atlantic
and the Mediterranean(Unesco)によると一属一種で、和名は不明です。
魚体が大きいこと、時に水面下や河口付近で見られることからスポーツフィッシングの対象魚となっています。
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# by mobulamobular | 2007-06-11 16:40 | | Comments(0)
珍魚 その2と3
今年は今のところ例年になく水温が低く、思ったような漁ができていませんが、えてしてこんな時はかわった魚が入るものです。
まずはイスズミの仲間で英名はBermuda sea chub、ポルトガル名はPreguiçosa-branca、学名はKyphosus sectatorです。
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記憶ではここでは初めて見ます。定置網以外の魚でも見たことはありませんでした。25cmほどです。

[下の記述は間違っています。次の回の「珍魚その3のお詫びと訂正」をご覧ください。]
次は学名Campogramma glaycos、英名はVadigo、ポルトガル名はXareu-palhetaです。
和名は分かりません。日本近海には生息していないと思いますが、これでもブリの仲間です。成魚になると
群れることなく、単独行動が主だそうです。このあたりでも珍しい魚で、誰一人名前を知る者はいませんでした。
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これはけっこう大きく、全長で120cmほどありました。








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# by mobulamobular | 2007-06-10 04:41 | | Comments(0)
ホウボウ
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和名ホウボウ、英名Tub gurnard、学名はTrigla lucerna(Chelidonichthys lucernus)です。ポルトガル名はこのサイトではIPIMARの魚名辞典を使用していますが、この正式名が時より実際に広く市場で使用されている一般的な魚名と異なる場合が多々あります。今回のホウボウの場合もそのひとつかもしれません。ポルトガル名は"Cabra-cabaço"です。ホウボウの仲間でカナガシラの一種(Lepidotrigla cavillone)が時より市場でもまとまって売られているところを目にしますが、これをRuivoと呼んでいます。ホウボウの方が数が少なく一般的ではないので、このRuivoと混同されている場合が多いようです。
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# by mobulamobular | 2007-06-09 15:36 | | Comments(0)
スマ
日本では地方によって「ヤイト」と呼ばれています。
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英名はLittle tunny、ポルトガル名はMerma、学名はEuthynnus alletteratusです。カツオ・マグロ類の一種で、ソウダガツオに近い種です。「ソーダガツオ」を参照下さい。特徴としては①胸に黒い斑点があること、②鰓蓋の黒点が吻先から背中にかけての黒いラインと離れていること、③第1背鰭が第2背びれまでつながっていること、等が挙げられます。
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それに比べ、ソウダガツオには胸に黒い斑点がないとされていますが、ここにはいます。たぶん今年も夏から秋にかけて定置網に入網すると思いますので、入り次第ご紹介します。下の写真は上がソウダガツオ、下がスマです。ソウダガツオは800gほど、スマは2kgほどです。
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ソウダガツオの鰓蓋の黒点は背中のラインとつながっています。また、第1背鰭は小さく、第2背鰭とはつながっていません。
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スマは定置網にそれほど大きな群れで入ることはありませんが、時に5kg以上の大型ものが入ることもあります。ソウダガツオに比べ若干水温の低い海水域を回遊していると思われます。双方とも刺身で美味ですが、鮮度には注意が必要です。









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# by mobulamobular | 2007-06-07 17:56 | | Comments(0)
トビウオ
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いわゆるトビウオの一種で和名はハマトビウオ、英名はBennett's flyingfish、ポルトガル名はPeixe Voador、学名はCheilopogon pinnatibarbatus です。トビウオの仲間では最大級で、大きいものでは50cm近くになります。刺身、から揚げで美味。日本ではクサヤにしても一級品です。定置網には春から夏にかけて多く入りますが、漁師たちは特にこの魚をマグロの群れの「随伴魚」として毎年その回遊を注目しています。

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見れば見るほど、飛ぶのに適した体つきです。実際100m以上のフライトを何度も目撃しています。大きな目でけっこう愛嬌のある顔をしていますが、空中ではあまり視力は良くないのか、幾度となく飛んでそのまま船にブチ当たる光景も目撃されています。

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胸鰭のみならず、腹鰭でも風をとらえます。後ろから見るとまるで「ハリアー」の様です。
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# by mobulamobular | 2007-06-06 04:31 | | Comments(0)
マグロのヤケ
「ヤケとは筋肉の筋原繊維タンパク質が変性し溶出した状態であり、筋繊維微細構造の死後変化の量的に進行した状態であると考えられる。」とか言われても何が何だか分からないのが、マグロのヤケです。しかし、分からないからといって放っておけないのがやはりマグロのヤケの問題なのです。マグロの肉がヤケの状態になると、肉は艶を失い、パサつき、到底サシミとしては使えない代物になってしまいます。しかし、食べれないことはありません。食べれます。ツナステーキにすれば何の問題もなく美味しくいただけます。問題はサシミにできないと安値になってしまうことです。だから漁師は、水揚げ時の即殺を試み、船上ですぐに骨髄の神経を殺し、血抜きをし、できるだけ早く冷やし込みを行うことを心がけています。しかし、それでも出てしまうのがマグロのヤケです。
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もっと詳しく…
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# by mobulamobular | 2007-06-05 00:05 | マグロ | Comments(0)
日本研修旅行 その8
最終日は東京見物です。東京都葛西臨海水族園を見学しました。
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浅草はちょうど三社祭でした。
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ここに新たに日本好きの外人さん2名が誕生しました。
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一週間ほどの短い旅でしたが、何かをつかみ、二人の将来に役立てばと思います。
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# by mobulamobular | 2007-06-03 21:29 | 日本研修旅行 | Comments(0)
日本研修旅行 その7
東京と魚といえば、築地です。クロマグロ(Thunnus thynnus)です。
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その多さと大きさと、活気に圧倒されます。
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場外にも行ってみました。
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「・・・・・・・・。」
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# by mobulamobular | 2007-06-03 01:59 | 日本研修旅行 | Comments(0)
漁師の日
ここでも若い漁師が育っています。また育てていかなくてはなりません。毎年、5月の末に地元では「漁師の日」を設け、その時の優秀な漁師や水揚げの多い船などを表彰するイベントがあります。今年は定置網から一名、若干19歳の漁師が「若手のホープ」賞を受賞しました。名を"ミゲル"といいます。
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ミゲルは現在ケガで休んでいる(マグロに肩を強打されました)ベテラン漁師の代わりに作業船を一隻任されています。作業船は母船の補助作業、定置網の点検清掃作業を始め、夜間標識灯の管理や海況測定などの仕事を行っています。またそれ自体機械ですので、作業船の点検整備も機関士とともにやらなければなりません。まだまだ覚えなければならない事ばかりですが、何とかやっています。周りの皆は将来のキャプテン候補として期待しています。
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それじゃ、何も見えないだろ!?





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# by mobulamobular | 2007-06-02 05:47 | 漁師 | Comments(0)
日本研修旅行 その6
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東京に戻る前に金沢観光です。時間の許す限り小京都を楽しみました。
人呼んで「忍者寺」として知られる妙立寺を見学しました。いろいろな仕掛けが面白かったです。

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金沢といえばここでしょう。兼六園・徽軫灯籠前でお決まりのワンショットです。
ひがし茶屋街では日本の古風ゆかしき建物の中、散策を楽しみました。
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# by mobulamobular | 2007-06-01 14:25 | 日本研修旅行 | Comments(0)
日本研修旅行 その5
日本海といえばこの魚ですが、訪問時には漁期も終わりに近く、「イナダ」サイズのものが水揚げされていました。
ブリ(鰤)"Seriola quinqueradiata"です。
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ポルトガルにもいろいろな魚がいます。そのほとんどが、日本のものと種こそ異なれ、同属近種のものが
大概は生息しますが、ブリだけはいません。
いないと分かると余計にほしくなるのが人情で、しかも美味しい魚となるとなおさらです。

時化のため石川県・門前町での定置網乗船をあきらめ、車で富山県へと移動し、
「定置網の街」氷見の漁港を見学しました。
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「定置網の街」と言われるだけあって、海岸線は定置網で埋め尽くされています。
定置網があって、小さな港があって、定置船が係留されていて、網や側張りがそこら中に置かれて出番を
待っているかのような光景は定置網がひとつしかない国から来た二人にはかなりの驚きだった様子です。
氷見の漁港では盛んにサワラ(鰆)"Scomberomorus niphonius" の水揚げが行われていました。
定置網の数、水揚げ量の多さのみならず、その活気の凄さに二人は圧倒された様子でした。
また、船、トラックで次々に魚が搬入され、そのつど仲買人が魚の元へ移動を繰り返し、次々にセリが
行われていく様は、ちょっとノンビリ屋さんの二人には、かなりの刺激だったと思います。
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# by mobulamobular | 2007-05-31 15:29 | 日本研修旅行 | Comments(0)
日本研修旅行 その4
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能登・門前町の定置網の現場を訪問しました。未だところどころに地震でうけた被害の跡が残っており、一日も早い完全復興を願うばかりです。
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生憎の悪天候で沖には出られませんでしたが、事業所の教室でそのスケールの大きさに驚愕しました。
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二人にとっては異文化の象徴でもある「畳・ふとん・ゆかた」。ぐっすり寝られたでしょうか。
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# by mobulamobular | 2007-05-30 17:15 | 日本研修旅行 | Comments(0)
日本研修旅行 その3
次は定置網作りの工場見学です。
たくさんの人たちの努力の賜物で定置網漁は行われています。決して獲る人間だけのだけのものではありません。
それにしてもプロの仕事の早さ、正確さ、確実さには目を見張るものがあります。
また、勉強させてもらいました。
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しかし、結構疲れました。まだ時差ボケも残っているし、寝れる時に寝る。これ、漁師の鉄則です。
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でも運転手さんは寝れません。お世話になりました。
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# by mobulamobular | 2007-05-30 17:14 | 日本研修旅行 | Comments(0)
珍魚(Dentex canariensis)
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魚種の同定にはUNESCOの"Fishes of the North-Eastern Atlantic and the Mediterranean"を使用していますが、そこではポルトガル南部は生息域には入っていないことになっています。キダイ属の一種で「ハナレンコ?」という和名になっている"Dentex canariensis"です。英名ではCanary Dentexです。誤解しないでいただきたいことは、「珍魚」としたのはあくまでもポルトガル南部の海岸線においてはということで、名前ともなっているカナリア諸島近海でどうなのかは知りません。ひょっとしたらたくさん生息しているのかもしれません。ただ、FishBase等WEBサイトにも鮮明な画像はあまりなく、人目に触れることもそんなにないのではと思いました。

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# by mobulamobular | 2007-05-29 21:51 | | Comments(0)
コルビナの雌雄判別
日本研修旅行の話の続きの前にちょっと別の事柄を紹介します。
コルビナでも述べたように近年この魚の(オオニベ、Argyrosomus regius)の養殖がスペイン、フランスを中心に盛んに行われるように
なってきています。
そこで養殖に必要な親魚を提供しています。
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定置網に入ったコルビナを活魚として船の魚層に入れ、港まで運び、その後陸上施設に移します。
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養殖では親魚から卵と精子を取り出し、それらをかけ合せて稚魚を生産するわけですから、当然、
オスとメスが必要になります。しかし、コルビナの場合、外見ではほとんど雌雄の見分けがつかないため、
カテーテルを体内に注入し、実際に卵、精子を取り出して雌雄の確認を行います。他に血液検査による
雌雄判別方法などもありますが、この場合魚を傷つけることになり、ここでは行っていません。
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# by mobulamobular | 2007-05-29 14:22 | 活魚 | Comments(0)