ソウダガツオ2009
「ソーダガツオ」だったり、「ソウダガツオ」だったりしてますが、ここでは今まで"好んで"で前者をこの魚の属名として使用していますが、今回は"あえて"後者をタイトルとしました。
本格的な漁のシーズンにはまだまだ早いのですが、今年も「大漁」を祈願して、「春のソウダガツオ」をお届けします。
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学名 Auxis rochei、 英名 Bullet tuna、 ポルトガル名 Judeu、 和名 マルソウダ です。
これまでにも幾度となく登場している種ですので、過去の記事は"Auxis rochei"を参照ください。
前述のとおり、アルガルベの定置網には夏から秋にかけて大量に入網します。それ以外の季節ではまとまって入ることはありませんが、時々顔を見ることはできます。そんな時は、「沖の水が接岸してきているな」といった印象を抱きます。
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単純にきれいな魚だな、と思います。その上、これも何度も繰り返しますが、美味です。
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この個体は秋物に負けず劣らず太っていました。全長44cm、体重1.27kg でした。
試食は、今夜です。

今日はコルビナも今年初入網です。
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こちらはハガツオですが、この時期にはもっと入って来てもらわないと困ります。
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# by mobulamobular | 2009-04-08 01:04 | | Comments(0)
PRAIA
夏はめったに行きません。
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英名 Beach、 ポルトガル名 Praia、 和名 海水浴場 です。この時期、まだ人もまばらで、空気もなんとなく澄んでいる気がします。
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人の足跡も少なく、こんな自然の造形を見ることもできます。
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浜辺では「打上げ生物」発見です。"Raja undulata"の稚魚でしょうか。卵からかえって間もない個体のようでした。
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しかし、海水浴場の準備はちゃくちゃくと進んでいます。すでに「海開き」済みです。浜辺にはレンタルビーチパラソルが並べられ、お客さんの到着を今や遅しと待っていますが、この日はあいにくのイエローフラッグでお店は開店休業状態でした。
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スイスに本部のある「泣く子も黙る」民間の審査・認証機関"SGS"の旗も高々と揚がっていました。これはよく分かりませんが、この海水浴場が安全で、かつクリーンであることをアピールしているのではないかと思われます。
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アルガルベを自転車で走ろう、ってとこでしょうか。ポルトガルの「ひゃくとーばん」は"1・1・2" です。
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次はまた来年かもしれません。本日より駐車場も有料化されました。
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# by mobulamobular | 2009-04-04 01:02 | ポルトガル文化 | Comments(0)
本日の漁
まだ目立った漁はありませんが、それなりに「ため」になっています。
まずは"黒ニシマアジ"です。
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次は"マアジ"です。
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少ないですが、"ヤリイカ"もいます。
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続いて、"タイセイヨウサバ"です。これを「マサバ」と勘違いされている方も多いと思いますが、この種は日本近海にはいません。すべて輸入ものです。
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で、この時期メインは"マサバ"です。まだ期待の「特大」の入網はありませんが、これからが楽しみです。
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やはり、「青魚」が中心です。コルビナはまだ1尾も入りません。これからハガツオが来ると思います。それからマグロと続いていきます。
いろいろと楽しみです。
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# by mobulamobular | 2009-04-02 03:36 | | Comments(3)
定置も、海も、魚も、すべて離れて
ブロクラシーの世界へ(小説風戯言)

いいところがあった。
世界中を旅してようやく見つかった、というよりは偶然見つかった。
男はそこが気に入った。開発はほどほど、人口もほどほど、自然が残り、気候がよく、比較的治安も良く、インフラは最低限整備されている。今時の理想の地だ、と思ったらどうしてもそこに住みたくなった。そこで、居住許可についての情報を得るため、役場に行った。住民課では生真面目そうな青年から「ここは世界で最も素晴らしい地域です。住むためにはこの場所に合った素晴らしい家を建てなくてはダメです。まずは建築課に行ってください。」との説明を受けた。

建築課では小太りながらダンディな男がとても友好的に、「居住許可申請と一緒に家の設計図を提出しましょう。設計図は私が作成します。ただし、これはタダという訳にはいきません。しかし、必ず承認されます。なんてったって建築課のお墨付きですから。なんだったらその後の建築も私が請け負いますよ。見積りもします。」ということだった。
男は「お願いします。で、設計図作成の費用はいかほどで。」
建築課の小太りダンディは「30万円ぐらいになりますかね。」
男は[少々高いな。でもこういうところだからしょうがないな。]と思いつつ、「お願いします。」と即答した。

後日、家の設計図が30万円の請求書とともに建築課の小太りダンディから届いた。その設計図には男が今までに見たこともない、建造後の家の格好すら想像もできないほどの大そう立派な家が描かれていた。しかし、[オイオイ、こんなに凄い家が本当に必要なのか。]と思いつつも、[まぁ~、あんな素晴らしいところに住めるのならいたしかたないか]と思い、30万円を支払った。

住民課の生真面目そうな青年は建築課の小太りダンディが作った設計図を見て上機嫌で言った。「OKです。じゃ~善は急げで早速家の建設を開始してください。」
男は「居住許可は出るのですね。」
住民課の青年は「居住許可はできた家を見てからです。」
男は[オイオイ、大丈夫なのか]と思いつつも、建築課の小太りダンディのフレンドリーな言葉を思い出しながら「あっ、そうですか。」と言ってその場を去り、その足で建築課に向かった。

建築課に小太りダンディはいなかった。「すみません。あの~あの人は。」
近くにいた若い職員が「あ~あの人だったら離れ小島に転勤になりました。電話は無理ですよ。何かご用ですか。」
男は「コレコレシカジカで、すぐにあの人に連絡を取りたいのですが。」
若い職員は「分かりました。伝えておきま~す。」

数日後、建築課の小太りダンディからメールが入ってきた。
「カクカクシカジカで、離れ小島に転勤になりました。でもご心配なく。あなたの家の件は同僚が引き継ぐことになっていますので、アーダラ、コーダラ。」

再び、建築課に出向いた。目の前に現れた同僚は小太りダンディとは対照的にスラッとした長身ながら、小太りダンディに負けず劣らずニコやかに話をしてくれた。「話は聞いています。問題ありません。私が何とかしますから。でも、今回の件はちょっと難しいお話なので少々お時間頂けますか。計画がまとまり次第ご連絡しますから。」
男は[何が。何が難しいんだ。そんなの聞いてないぞ、初耳だぞ。]と思いつつも、「分かりました。でも、できるだけ早くにお願いします。」
長身の同僚は「OッK~です。」

何日たっても連絡はなかった。仕方ないので、男は再び建築課に行った。長身の同僚はいた。
同僚は「やぁ~スミマセン。フランスからの建築資材の見積もりがまだ届かないんですよ。来たらすぐ連絡しますのでもう少しお待ちください。」
男は「分かりました。」

数ヶ月たったが連絡はなかった。さすがにしびれを切らした男は、建築課の長身の同僚に電話をした。
電話口の向こうで同僚は「あ~あの件ですが、課長が『あんな家はできる訳がない、技術的に無理だ、作業が危険すぎる』、と言って首をタテに振ってくれないんですよ。でも、どうしても話を進めたい場合はまず『建築安全課の承認』を得るようにとのことですが、どうしますか。」
男は[何言ってんだ、今ごろになって。ふざけるのもいい加減にしろ。だいたい、オマエらの設計だろ。]と思いつつも、「分かりました。ここまで来たら何でもやりますよ。その~『建築安全課の承認』ってのはどうやったら取れるんですか。」
同僚は「建築安全課はここの隣の課です。そこの窓口で聞いてみて下さい。」
男は「電話じゃダメなんですか。」
同僚は「ちょっと話がややこしいですから、直接出向いた方がよく話が理解できると思いますよ。なんだったら、その後私が相談に乗りますから。」
男は「分かりました。よろしくお願いします。」

男は建築安全課の前に立っていた。応対に出た赤毛の女性は「最近、課長が替って、課の方針も微妙に変化してきていますので、直接課長とお話しになりますか。」
男は「そうですか。はい、できればそうさせて下さい。」
赤毛の女性は「分かりました。しかし、課長は多忙のため面会はすべてアポ制になっていますが、よろしいですか。」
男は、ちょっとキレそうになったが、堪えた。「はい。いつですか。」
赤毛の女性は「〇月〇日の朝10時ということで。よろしいですか。」
男は[こいつら完璧に遊んでいる。]と思いつつも、「OKです。」

その日は、「ドタキャン」だった。

あらためて「来週の火曜日の朝10時」にアポを取った。

男は建築安全課目指しトボトボ歩いていたが、もうこのころには本来の「目的」は見失っていた。
しかし、ある種の「意地」が男を動かしていた。
広い応接間。ふわふわな場違い的な感覚にさせられる絨毯、高価そうな絵画や家具、方向感覚を狂わされそうな照明の中にいた。一応、課長に対して失礼にならぬよう、課長が来るまで着席は控えた。10時はとっくに過ぎていた。

待ち時間が気にならなくなったころ、建築安全課課長が満面の笑顔で部屋に入ってきた。
「お待たせしました。やぁ、お久しぶり。お元気でしたか。話は元同僚から聞いています。大変でしてね。でももう大丈夫。私が建築の際の安全計画書を作成してあげましょう。」と言って、両手を横に大きく広げた。
男は目の前の光景に一瞬目を奪われた。その建築安全課課長は「建築課の小太りダンディ」だったのだ。2階級昇進だそうである。当然、今までの業績が評価された結果だ。

次の瞬間、すべてが呑み込めた気がした。

男は「それはタダですか。」と尋ねた。
建築安全課課長は引き続き満面の笑顔で「タダという訳にはいきませんよ。」と答えた。
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# by mobulamobular | 2009-04-01 04:14 | Comments(0)
ネズッポ
こちらにはキス(Sillago)がいません。
「鱚」と書き、日本では「シロギス」(Sillago japonica)に代表されるように、海岸近くの比較的浅瀬に生息し、身近で釣りが楽しめて、おまけに至極美味しい魚として有名です。
その「外道」として時々もっと美味しい魚が釣れることがあります。それが「ネズッポ」です。場所によっては「メゴチ」とか「ネズミゴチ」とか呼ばれているものです。
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学名 Callionymus lyra、 英名 Dragonet、 ポルトガル名 Peixe Pau Lira、 和名はありません。
この個体はもちろん、定置網に入ったものです。ネズッポ科(Callionymidae)の魚はたくさんいて分類が非常に難しいとされているようです。ポルトガル近辺では6~7種が生息しているようですが、何れも現地では珍しい魚種です。
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今回のものはどうやら成熟した「オス」の個体のようです。メスや未成熟の雄には、体に「青いマーク」はないとされています。
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上記のポルトガル名ですが、Peixe=魚、Pau=棒、Lira=たて琴、という意味です。第1背鰭の第1棘が長く、寝かせると尾鰭の基部にまで達します。この棘のことを「棒」と表現したものと思われます。また、第1、第2背鰭ともに開くと色鮮やかな膜を見ることができます。これらを総合して「たて琴」を想像したものと考えられます。
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このたて琴は日本では「ライアー」と呼ばれている弦楽器と思われます。古代ギリシャ時代からの古い楽器のようです。学名の"lyra"という種名についても同様です。よって、和名については「タテゴトネズッポ」が適当かと思います。
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英名の"Dragonet"という呼び名はしばしばネズッポ科の魚の総称として用いられているようですが、本種が正真正銘の"Dragonet"です。
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以後、よろしくおねがいします。
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# by mobulamobular | 2009-03-31 00:15 | | Comments(2)
網入れ
2009年3月吉日。

いつもどおり、日の出とともに。
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船団を組んで出港です。
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道網(垣網)、ポルトガル名:Rabeira、 英名:Leader Net、 の網入れ作業です。
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多少波のある中、潮も理想とは逆の流れがやや早く、それでもポルトガル人漁師のみでやってのけます。
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翌日は箱網、ポルトガル名:Copo、 英名:Box Net、の網入れも無事終え、いよいよ操業再開です。
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# by mobulamobular | 2009-03-29 00:26 | 定置網 | Comments(0)
Madredeus
思いっきり風に吹かれました。
高気圧の縁に沿って一気に春の空気が舞い込んで来ました。
春分の時期、よくあることですが気をつけたいです。

さて、3月21日に地元オリャオで、新しくできたAuditório(公会堂)の落成式が行われます。
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式典に続いて、夜には元Madredeusのボーカルだったテレザ・サルゲイロ(Teresa Salgueiro)のコンサートもあるそうです。
Madredeusはマラソンのロザ・モタ(Rosa Mota)に続く数少ない日本で認知されたポルトガル人の音楽バンドです。
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Madredeusとは「造語」のようです。正確に表すと"Madre de Deus"ということになり、意味はようするに「聖母マリア」となりますが、
"Madre"はちょっと古い単語なので、今では"Mãe"(母)を用い" Mãe de Deus"と言うのが普通のようです。
「聖母マリア」というと"ファティマ"や"祝日"にも出てきたようにいろいろな「呼び名」があります。
"Nossa Senhora"というのも「聖母マリア」の呼び名の一つですが、これのイタリア語になったものが"Madonna"(マドンナ)です。
彼の"Like a Virgin"も血気盛んな若者たちが想像しているような意味とは別に、そういったニュアンスもあるんだなと変に納得してしまいます。

ニュー公会堂は水産加工場の跡地に建設されました。そこはずいぶんと長い間廃墟として放置されたままでしたので、
その間の「実質的オーナー」の意向が「とり」入れられ、中央にそびえ立つ煙突が壊されず、残ることになりました。
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すでに何度も登場しましたが、オーナーのコウノトリです。今も煙突の上には彼らの巣があり、新しい命が芽生えています。

"Madonna"がどうだかは知りませんが、ポルトガル語の" Mãe de Deus"や"Nossa Senhora"は、英語の「オーマイゴッド」のように
「ナンテコッタ」、「ビックリシタナ、モー」的にも使われます。
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# by mobulamobular | 2009-03-20 00:41 | ポルトガル文化 | Comments(0)
カスベ
「カスベ」にしました。再びガンギエイ科(Rajidae)の1種ですが、なんとなくタイトルは「カスベ」にしてみました。しかし、「ガンギエイ」と「カスベ」の違いについてはよく分かりません。
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学名 Raja(Rostroraja) alba、 英名 White skate、 ポルトガル名 Raia teiroga、 和名はないと思います。
背中の2つの白点は模様ではなく、「傷あと」です。市場にまで運ばれる間にできたものですので、あしからず。ポルトガル名は以前に"Raia tairoga"と記しましたが、どちらでも可です。しかし、名の由来が"arado"(犂)という昔、畑を耕す際に馬牛にひかせた農機具の先端である"teiroga"(このカスベの吻のように尖がっています)だと思われますので、今回は"Raia teiroga"としました。
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よって、和名は勝手ながら「スキカスベ」にしようと思います。
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定置網のものではありません。底曳網船によって漁獲されたものです。アフリカ~ヨーロッパの大西洋岸に広く生息しており、一部は南西インド洋にまで達しているとのことですが、太平洋にはいないようです。
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# by mobulamobular | 2009-03-16 00:35 | サメ・エイ | Comments(5)
Mero
定置網は未だですが、春とともに市場に水揚げされる魚たちが若干華やいできました。
そんな中、ハタ科(Serranidae) の1尾です。
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学名 Epinephelus marginatus、 英名 Dusky grouper、 ポルトガル名 Mero、 和名 ありません。
ので、また勝手に命名しようと思いましたが、よい名が出てきません。やはりこの魚には"Mero"という名がよく似合っていると
思いますので、「メロ」と呼ぶことにします。
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この学名にある"marginatus"は他の魚や、いろいろな動植物の学名にも使われている種名です。もとはラテン語なのでしょうが、
意味は「縁取りのある」といったような、英語の"margin"のそれです。
メロは成長するとは1.5mほどにもなるのですが、今回のものは60cmほどの未だ幼い個体ですので、目立った"margin"はありませんが、
大きなもには確かに尾鰭や尻鰭等に鮮明な白い縁取りを見ることができます。
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さて、メロは「雌性先熟の雌雄両性」(protogynous hermaphrodite)です。聞きなれない言葉ですが、サレマと比較して見てください。
雌として成熟した後に雄になります。サレマはその逆です。
メロの場合は前述のとおり、大型魚です。ですが、子育て中(産卵期)はどの動物も同様に外敵に襲われる危険度が増す時ですので、
その時に体が小さく、目立たない方が都合がよいという訳です。逆に大きくなってからは小さな雌たちを外敵から守るということになります。
誰が考えたのかは知りえませんが、神秘です。
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名の由来の別解釈
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# by mobulamobular | 2009-03-11 01:33 | | Comments(5)
やってる、やってる
側張りの清掃・点検・補強作業です。
まだまだ天候は安定せず、少し風があったり、少し波があったり、寒かったりです。
今日は「靄」がかかっていました。
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英名 Mist、 ポルトガル名 Nevoeiro、 和名 靄(もや) です。
アフリカからの暖かい湿った空気が南東風としてやってきた時、水温の低い海上を通過する際冷やされ「霧」となります。
「霧」と「靄」は同じものです。違いはどれほど「ガスってるか」です。ポルトガルでは1km先が見えない時を「霧」といい、
1km以上見えれば「靄」と表現しているようです。

ちなみに霧(きり)は、英名 Fog、 ポルトガル名 Neblina です。
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# by mobulamobular | 2009-03-03 00:07 | 定置網 | Comments(0)
カーニバル休み
今週はいわゆる"カーニバル休み"で学校はお休み。"新年の休み"と"春休み"(通常イースターホリデー)の中間にある「小休み週間」です。「謝肉祭」ということで、もともとは宗教行事なのだと思われますが、今では「カーニバル」というとブラジル・リオのカーニバルに代表されるようにポルトガルでも「派手なパフォーマンスのお祭り」としての認識しかありません。
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で、メインは毎年「火曜日」です。何故なのかもよくは分かりません。

この日は一般的に「祝日」として理解されていますが、厳密には『祝日』ではありません。

お祭りをする、お祝いをする、という意味での「祝日」ではありますが、フツーに考える『祝日』ではありません。これは「祝日』の定義によります。通常、『祝日』というと、『法で定められたお休みの日』と理解しているのではないでしょうか。例えば、サラリーマンの場合、「この日はお休みで欠勤扱いにはならず有給休暇を取得しなくてもよい日」となる筈です。なぜならば、法律で休みと決められているからです。もうお分かりかと思いますが、「2月の火曜日でカーニバルといわれている日」は、ポルトガルでは法的に『祝日』(Feriado)とは定められていません。でも、皆さん休んでいます。国も民間会社も定置網も『祝日』扱いです。

在ポルトガル日本国大使館の休館日を見てみましょう。
平成21年(2009年)の2月24日(火曜日)はお休みでした。大使をはじめ、職員の皆さんは有給休暇を利用されたのでしょうか。

次に、在日本国ポルトガル大使館のWebページでポルトガルの祝祭日を確認してみましょう。
ちょっと情報が遅れているようですが、やはり、「カーニバル」は含まれていません。

"カーニバル"はポルトガル名 "Entrudo" です。
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# by mobulamobular | 2009-02-27 00:51 | ポルトガル文化 | Comments(0)
大人気
やっぱり「Café好き」です。
しかし、昨今の「経済危機」の折、少しでも「生活コスト」削減ということでCaféの自販機を置くことにしました。
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「経済危機」と「Café」を直接結びつけるのは少々大袈裟な話ですが、今後どうなるか分からない不況の中、備えあれば憂いなし、です。
沖で作業している時以外は、「10時のCafé」はここで生きていく上での必須事項です。ポルトガルでのCaféは一般的にエスプレッソですが、
Bica(ビッカ)の愛称で皆に親しまれています。近年値段は上がり、現在港内にある喫茶店のBicaの値段は一杯0.60ユーロです。
自販機乱立の日本では「こんなもん」と何ら気にも留めないでしょうが、ここではかなり目立った存在になっています。

この自販機はレンタルです。1か月25ユーロほどです。それにBica600杯分のキットを120ユーロほどで購入。水、電気代は別です。
それらを合わせて計算してみると、おおよそBica一杯0.30ユーロとなりました。
メニューも豊富です。Bica Curto(さらに濃縮タイプ)、Bica Longo(ちょっと薄め)、Bica Pingada(ちょろっとミルクが加わります)、
それにココアとカプチーノです。

自販機ひとつでこれほど興奮するとは、正直、考えてもみませんでした。
おひとつどうでしょう。
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# by mobulamobular | 2009-02-25 01:59 | ポルトガル文化 | Comments(1)
イボガンギエイの眼
3尾目はイボガンギエイです。
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前回の波ガンギエイと比較すると、黒目が大きく瞬膜は小さいように思われます。
そして、表皮のブツブツ感がより強いことがわかると思います。
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学名 Raja(Raja) clavata、 英名 Thornback ray、 ポルトガル名 Raia lenga、 和名 イボガンギエイ。
この個体は鮮やかに模様が出ていますが、なかには模様のない(薄い)個体もいるそうです。
総合的に小さい個体の方が模様は鮮明のようです。この種は約90cmまでに大きくなるようですが、ちなみに
今回のものは60cmほどでした。




 
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# by mobulamobular | 2009-02-20 01:08 | サメ・エイ | Comments(5)
槙皮(まいはだ)
定置網船は只今上架中です。今回は配電盤のリニュー、デッキの滑り止め再塗装、各箇所FRP修理などが主な作業です。
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最近はポルトガルでもずいぶんとFRP船が多くなってきましたが、近辺ではまだまだ多くの現役で頑張る木造船を見ることができます。隣りにArmona島への渡し船が同じく上架されていて、職人が新しい「槙皮」(まいはだ)を詰めていました。
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「槙皮」とは広辞苑によりますと「ヒノキやマキの内皮を砕き、柔らかい繊維としたもの。舟・桶などの水の漏るのを防ぐため、合わせ目または継ぎ目に詰め込む。」とあります。
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しかし、周辺にはヒノキ(檜)やマキ(犬槙)どころか高い木はほとんどありません。少々極端な言い方をすれば、アルガルベにはオリーブ、コルク、アーモンドの木しかなく、あとは海岸線で松の木、ちょっと上の方に行ってユーカリの木があるくらいです。
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最近では街路樹や造園樹として植わっている西洋檜(イトスギ or サイプレス)をよく見ますが、これらは観賞用です。

"Calafate"(槙皮を詰める人)に「その槙皮は何だ」と尋ねても、そこまでは分からない様子。ちょっと調べてみると、これは「サイザル」(英名:Sisal)を使用しているようでした。
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人がいっぱい乗りますので、しっかり詰めてもらいましょう。












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# by mobulamobular | 2009-02-14 04:46 | 定置網船 | Comments(0)
晴れ
やっと晴れました。
アルガルベに太陽が戻って来ました。
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新聞には風、雨、波の悪天候により、海岸に打ち上がったヨットの写真などが出てました。
舫い(もやい)がゆるいのか、ちゃんとしていなかったのでしょう。こんな感じで、沖の定置まで行ってしまったヨット
ありましたが、未だ何の連絡もなく、船は海上保安庁の桟橋につながれたままになっています。

さて。天気予報ですが、こっちの天気予報は前々から日本のものと比べてよく当るな、と思っていました。
この感覚は十数年前、日本にいた時に持っていたものですので、その後日本のものも精度が上がっていると思います。
今回の天候の回復についても1週間以上も前にズバリ当てていました。
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「悪天候は10日まで」。

技術的には大差ないでしょうから、これはきっと「天候の性質」の違いによるものだと思います。
きっと、こっちは「簡単な天気」なのでしょう。
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# by mobulamobular | 2009-02-12 00:10 | ポルトガル文化 | Comments(0)
ガンギエイの眼
2種目は"Raja(Raja) undulata"です。
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英名 Undulate ray、 ポルトガル名 Raia curva、 和名はありませんがラテン語風に命名すれば、"波"ガンギエイ です。

「瞬膜」がなびくと黒目が出ます。
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しっかり、黒目をカバーします。
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1種目のRaja(Raja) asteriasと同じようですが、こちらの方がギザギザ感が強いように思いました。
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# by mobulamobular | 2009-02-07 01:10 | サメ・エイ | Comments(5)
Tempo Chuvoso
「雨天」ということです。
1月からの異常多雨の天候は2月に入っても変わらず、最近1週間の降水量も「異常気象」と認定されたようです。
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修繕のため広げた網は水たまりの中に水没し、仕事が捗りません。

日本の気象庁によると異常気象とは、「過去に経験した現象から大きく外れた現象で、人が一生の間にまれにしか
経験しない現象」のこととなります。また、気温や降水量などの異常を判断する場合は「過去30年間に発生しなかった
ような値が観測された場合」に異常気象としているそうです。
世界中にいろいろな天気に関するwebサイトがありますが、気象庁の気象統計情報の中に「世界の天候」のサイトがあります。
そこにある「全球異常気象監視速報」は毎週更新され、世界の異常気象や気象災害の状況を知ることができます。
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一方、ヨーロッパには異常気象の専門サイトがあります。
上述の気象庁のものは異常気象の「結果」であるのに対し、こちらは「予測」です。
今日実際に起きている、あるいは明日起こりそうな異常な気象現象・天候に注意を促すサイトです。
「注意報・警報特集」とも言えるかもしれません。
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"Meteoalarm - alerting europe for extreme weather"です。
ここから各国のお天気サイトに容易にリンクできます。

「ふつうの人」にとっては、天気が晴れようが曇ろうが雨が降ろうが、そんなに日常の生活には影響が及ばないと思います。
当然、各天気にはメリット・デメリットがありますが、「それはそれ」としてやり過ごせる範疇だと思います。
ふつうの人にとって問題になるのは、「ふつうではない天気」です。そんなふつうの人たちにとっても、Meteoalarmは
とても役立つお天気サイトだと思います。
スタートページで自国のところが「緑色」に塗りつぶされていれば、今日の天気が晴れか曇りか雨かは分からないまでも、
「異常なし」ということが分かりますので、安心して過ごせます。もし、「黄色」や「橙色」や「赤色」になっていた場合は、
何がしか天気が「危険な」状況になる(or なりつつある)サインですので、先に進み、その詳細を確認します。
「風」、「雨」、「雷」、「雪」、「波」等の危険要因を把握できます。

ちなみに明日のポルトガルは中央部が「緑色」以外はほとんど「黄色」。危険要因は「風」、「波」、「雪」です。
アルガルベは「風」のみ。
「大雨はない」ってことですね。
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# by mobulamobular | 2009-02-05 02:34 | 気象 | Comments(0)
ストレス
とてもストレスを感じる日が続いています。

ポルトガルでもストレスは"Stress"です。ブラジル人は"Estresse"と言うようです。
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今の時期()、底抜けの青空の下、アーモンドの薄ピンク色の花が新緑をバックに鮮やかに咲いているのが、アルガルベ定番の光景ですが、今年の1月は、愚図ついた天気が多く、太陽のない日が続いていました。
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雨風で沖は時化模様です。週末には風・雨ともに強まりそうです。お近くにお住まいの方はご注意ください。
これも前回の「アイルランド低気圧」の仕業です。どうやらアソレス高気圧の方が力不足のようです。
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このまま散ってしまうのはとても残念です。











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# by mobulamobular | 2009-01-31 01:06 | 定置網 | Comments(1)
アイスランド低気圧
定置網軍団は今週より作業を再開しました。しかし、まだ操業再開に向けての準備を陸上で行っているところです。

丘に上がった河童から見た朝日です。
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先日お伝えしたように、寒い日が続いています。"Café"に屯する外発的動機づけには十分です。
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天候不順を象徴してかのように、太陽の周りには丸い虹が見えたりもしています。
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さて、この雲群の基軸となっているのが冬になると必ず現れる北大西洋の低気圧です。これを「アイスランド低気圧」と呼びます。北米大陸やメキシコ湾で発生し、北米大陸東岸を北東に進み、アイスランド近海で、時に猛烈に発達します。ちなみに明日の予報では940hPaほどになりそうです。台風並みです。こんなのが冬の間はいつもここらにあります。
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このアイスランド低気圧とアソレス高気圧の大気のシーソーゲームが北大西洋振動(North Atlantic Oscillation)というテレコネクションということになりますが、アイスランド低気圧はそこからヨーロッパに「暖かい」風を送り込み、高緯度の地域でも比較的温暖な気候を保つことのできる要因となっています。北海道・札幌市はおおよそ北緯43°で、1月の平均気温は-0.9℃(最高)/-7.7℃(最低)です。しかし、ヨーロッパには札幌市よりも高緯度の都市が数多くありますが、それらの同月の平均気温ははるかに暖かなものになっています。例えば、北緯51°のロンドンは8℃/5℃、北緯59°のオスロは0℃/-4℃、北緯64°のレイキャビクは2℃/-2℃、といった具合です。
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アイスランド低気圧から送り込まれる風が何故「暖かい」のかは、近海の水温に大いに関係しています。上の図はリアルタイムの表層海水温分布図(SST)でNOAAから拝借したものです。これから北大西洋の高緯度まで水温が高い(8~12℃ほど)ことが分かります。これはメキシコ湾流(Gulf Stream)から北大西洋海流(North Atlantic Current)へと続く世界でも最大級の暖流による恩恵です。
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一方、北海道近海の水温は緯度が低いにもかかわらず、それよりも低水温であることも分かります。つまり、アイスランド低気圧による風はこの暖かい海水の上を通過することによって比較的暖かい空気をヨーロッパに
送り込んでいる、ということになります。では今、何故、ポルトガルは例年に比べ寒いか、ですが。
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もう1枚NOAAより拝借しました。これも同じくSSTですが、こちらは例年の海水温との「差」を示した図です。これによりますと、アイスランド近海の海水温は例年並みか例年に比べ1℃ほど高い値で推移しているのに対し、ポルトガル近海は逆に1℃ほど低くなっています。よってせっかくのアイスランド低気圧による風も、このことから冷やされ、ポルトガルでは例年より寒いと感じている、と勝手に推測しています。

しかし、当然のことながら、これらのことだけで今の天候を理解することはできません。風が海流をつくり、地球の自転がその向きを変えます。高水温の海水が低気圧にパワーを与え、風力を増します。その姿は刻々と変化します。まさに4Dの世界です。

"こんなもん"と深い関係を持つ定置網です。
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満開です。










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# by mobulamobular | 2009-01-23 17:52 | 気象 | Comments(0)
Recessão
もういや、というほど聞き飽きて見飽きた話題で恐縮です。
Recessão = Recession = 景気後退 ですが、ポルトガルにもようやくやって来ました。
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昨年末より風の便りでちらほらとリスボンあたりでは景気の悪い話が増えていると聞き及んでいましたが、
ここアルガルベでは実感がありませんでした。
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コルクが売れなくて農家が困っている様子です。このままだと今年は収穫できないことになりそうです。
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ご自慢の観光業も特にイギリスからのお客さんの減少に頭を悩ましています。
他にも高級リゾートホテルやゴルフ場の建設などを手掛けてきた大手建設会社の倒産などのニュースもありました。

でも、周囲の人々はいたって冷静であるように見受けられます。騒がず、あわてず、なるようにしかならない、
といった趣で、貫禄めいたものを感じます。
少し褒め過ぎでしょうか。というか、特にこの件に関しては興味がないので、話題にならないといった方が、
中らずといえども遠からず、かもしれません。

どうしてそうなのかは分かりません。

ヨーロッパは寒い日が続いています。ご多分にもれず、ポルトガルも寒気団の南下で寒く、めずらしく「雪」の話題を
多く耳にします。そんな中、事務所の前の花壇では「ひまわり」が開花しました。
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やはり、太陽と海(Sol e Mar)のアルガルベです。
多少の寒さなどには動じません。
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# by mobulamobular | 2009-01-21 01:44 | ポルトガル文化 | Comments(2)
Fluviário de Mora
ポルトガルにはリスボン水族館(Oceanário de Lisboa)の他、老舗のAquário Vasco da Gama が同じく首都リスボンにありますが、
2007年春にリスボンから東に約100kmほど行ったところのMoraという町にFluviário de Moraという水族館が新たにオープンしました。
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この水族館は内陸地に位置するため、淡水魚を中心に展示が行われています。ポルトガル国内で見られるものをはじめ、
アフリカやアマゾンからの魚もいます。小規模ながら、こじんまりとした落ち着いた雰囲気の水族館です。館内のみならず
外では遊歩道の建設も進み、これからも楽しみが増えそうです。
昨年から、一部の水槽を改良して、海水魚の飼育にもチャレンジしています。

すでにエイ類やタイ類の魚を搬入しましたが、本日あらたにトードフィッシュホウボウラージスケール スコーピオンフィッシュらを
水族館のスタッフが取りに来ました。

地道な努力の積み重ねにより、地域に根付いた、皆に愛される水族館が彼らの目標です。
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# by mobulamobular | 2009-01-18 22:14 | 活魚 | Comments(0)
Olhanense
オリャネンセ - オリャオの。オリャオ人。 という意味です。

ここの定置網はOlhão(オリャオ)の町をベースとしていますので、漁師のほとんどがオリャネンセです。

さて、今日はサッカーの話です。
昨日、オリャオのプロサッカーチーム"Sporting Clube Olhanense"が、実に30数年振りにポルトガルの最強豪チーム、ベンフィカ・リスボンと公式戦(Taça da Liga)で対戦しました。
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結果は惜しくも1対4で敗れましたが、先制点をOlhanenseが入れた瞬間はオリャオ中が総立ちの興奮状態になりました。ベンフィカはお存じのとおり、ポルトガルを代表する名門チームで、毎年ポルトガル1部リーグで優勝を争っています。かたやOlhanenseはポルトガル2部リーグで昨年の成績は5位です。よって、昨晩の試合の結果は甘んじて受け入れなければなりません。しかし、Olhanenseも1912年創立の歴史あるチームで、1923-24年のシーズンにはポルトガル杯で優勝、44-45年は準優勝という輝かしい成績をおさめた古豪チームでもあります。

定置網漁師の子供らの中にもOlhanenseのジュニアチームでプレーしているのがいます。
将来が楽しみな人材と評判です。プロデビューしたら、定置網もスポンサーにならなければなりません。

今日もオリャネンセの夢は広がります。

ここでの生活には切っても切り離せない「サッカー」の話でした。
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# by mobulamobular | 2009-01-16 01:40 | ポルトガル文化 | Comments(0)
あけまして、「お目」でとうございます。
遅ればせながら。
皆様にとって、2009年がよりよい1年となりますように。

残念ながら今年は初日の出の撮影はできなかったため、代わりのものを探しました。
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ズバリ、ガンギエイです。となりは鰓孔です。
少しひいて見ると、こんな感じです。
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学名 Raja(Raja) asterias、 英名 Starry ray、 ポルトガル名 Raia pintada、 和名「てんてんガンギエイ」。

何でしょうか、このギザギザな瞳は。
たぶん、瞬膜が変形したもの(もしくは瞬膜そのもの)ではないかと思いますが、定かではありません。
他のガンギエイ類も同様かどうか、これから観察したいと思います。
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# by mobulamobular | 2009-01-10 01:32 | サメ・エイ | Comments(0)
Vems båten är detta?
「落し物」です。

一昨日、定置網の巡回に行った時はありませんでした。 帰港後、30分と経たない内にCapitania(海上保安庁)から
「定置網にまたヨットが引っ掛かった」との連絡があり、再出港。 無事、ヨットを救出することはできたのですが。

ヨット内はもぬけの殻。乗っている人がいません。どうやら風に流され定置網に漂着したようです。
とりあえずオリャオの港まで曳航してきました。
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ここでの「落し物」についてのルールは詳しくありませんが、このまま所有者が見つからない場合は
このヨットは。ついに定置網もヨットのオーナーになるかもしれません。

冗談はさて置き。
事件性、無きにしも非ずです。Capitaniaもその点を考慮してか、多くを語りません。

とにかく、このヨットの所有者からの連絡を待ちます。

If you were the owner of this yacht, please e-mail at mobulamobular .
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# by mobulamobular | 2008-12-28 00:27 | 定置網 | Comments(0)
気温
あくまでも、定置網での計測値です。
今年は過去13年間の海況測定中、最も低い年間平均表層水温(16.96℃)を記録しました。そしてすべては船上での作業ですので、そこで働いている漁師たちの体感温度はこの表層水温の影響を強く受けます。ようするに、「今年は寒かった」ということです。
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確かに最近、冗談まじりで「ポルトガルは寒いなぁ」という文句を会話でよく使います。上のグラフは年間平均温度を示したものです。縦軸が温度(℃)、横軸が年度で、青線は表層水温、赤線は底層水温、緑線が気温です。10年前に比べ、気温が約1℃下がっているのが分かります。水温については「変動範囲内」とも思われますが、今後の推移を見守りたいところです。ふつうなら、来年は水温上昇に転ずるのでは、と期待はしています。

やはり「地球温暖化」の影響でしょうか。気温が下がり、寒冷地化するのは好ましい状況とは言えません。

さらに。
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# by mobulamobular | 2008-12-26 18:30 | 気象 | Comments(0)
Boas Festas
今年もなんとか、無事に漁期を終えることができました。
沖の網はすべて回収し、今は丘にところ狭しと置かれています。
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すでに一部の網は清掃・修繕作業を終え、ちゃっかりしています。残りは年明けです。
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これから漁師たちは約1か月間の休みとなります。ちなみにこれは「有給休暇」です。
とにかくリフレッシュして、戻ってきてもらいたいものです。

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"Boas Festas"、楽しい祝日を。
そして、よい休日を。
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# by mobulamobular | 2008-12-22 20:29 | 定置網 | Comments(2)
学生
ポルトガル語では"estudante"、「生徒」という時は"aluno"を使います。

毎年のことですが、リスボンやファロの大学の学生が「研修」や「調査」目的で定置網船に乗りに来ます。
今回はリスボンの北・Peniche(ペニーシェ)の"Escola Superior de Tecnologia do Mar"の学生さんたちです。
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人数が多いので二日に分けての乗船です。たくさんの将来のこの国の海の担い手たちが闇の中に消えて行きました。
しかし、もう11月ですので、漁の方は大したことなく、コルビナの餌用として活サバを獲って帰って来ました。
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帰港後、早速活サバをコルビナの水槽に移します。
ちゃんとカウントしてください。
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仕事をしているのは一部の学生で、やはり気になるのは水槽内の魚です。サイドの窓から中を覗き込みます。
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次は場所を移動して定置網の模型の前で定置網についてのミニ講習会です。
最近では、定置網のキャプテン多忙のため、こんなことも活魚部スタッフが担当しています。
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最後は皆んなで記念撮影。
楽しいんでもらえたでしょうか。
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こういった「お客さん」もここでは届け出なしに、いきなり乗船することはできません。
事前にCapitania(海上保安庁のようなもの:"BS"を参照ください。)に「いついつどの船に乗船する」旨、
IDのコピーを添え、書類に必要事項を明記し、手数料(安くはないです)と一緒に提出しなければなりません。
大人数ですとけっこう面倒な作業ですが、これもいた仕方ありません。
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# by mobulamobular | 2008-11-15 00:54 | 定置網 | Comments(0)
親魚
養殖コルビナはスパーマーケットなどで頻繁に見かけるようになったので、それなりに市場ができたのかな、と思います。Argyrosomus regiusのタグを参照してください。しかし、それに目をつけてか、遅ればせながら今からそれにチャレンジしたいという養殖業者からの「親魚」の注文が後を絶ちません。先日も北ポルトガル・ポルトの方の「初チャレンジ」の養殖業者にコルビナ4尾を出荷しました。うまくいったら"もっと"という考えのようです。
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定置網で捕獲したコルビナを船の活魚槽に入れて丘まで持ってくる。~魚を丘の施設(水槽)に移す。その際、活魚槽の水質と丘水槽の水質の違いに注意を払う。時として、この時の水質の違いが命取りのなる場合もある。~時期を見て、魚に傷などがある場合は薬浴(抗生物質)などのトリートメントを施す。~餌付けを行う。コルビナは非常に憶病な魚で不自然な物・動きをとても警戒するため、餌には活サバを使用するが、日中はほとんど接餌せず。翌朝、活サバの数をカウントし、夜間に捕食していることを確認する。~出荷時までには完全に「水槽生活」に馴らす。
以上が、養殖用コルビナ親魚の出荷までのだいたいの一連の作業ですが、出荷日には「雌雄判別」を行います。
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はじめは苦労していた雌雄判別も、慣れとプロの感覚で容易に行えるようになって来ました。今では、各養殖業者に対し指導する立場です。この日も「初チャレンジ」業者にカテーテルの使い方などを活魚部スタッフが説明をし、実際にやらせながら雌雄判別を行いました。
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無事、雌雄2尾ずつの判別を終え、「親魚」たちはトラックに積み込まれ、旅立って行きました。
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後日談
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# by mobulamobular | 2008-11-12 00:38 | 活魚 | Comments(0)
2007年12月22日「☆なしホシザメ」の訂正
茨城県大洗水族館・アクアワールドのスタッフの方より、ご指摘を受けました。
2007年12月22日に記載した「☆なしホシザメ」ですが、「歯が敷石状でないのでエイラクブカの仲間でしょう」
ということです。
早速、今年8月に定置網に入網した個体の写真をもとに種の同定を再度行った結果、ご指摘どおり、
これはMustelus mustelusでないことが判明しましたので、ここで訂正をいたします。

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あらためまして。
学名 Galeorhinus galeus、 英名 Tope shark、 ポルトガル名 Perna de moça、 和名 イコクエイラクブカ、
だと思われます。
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市場では「カッサォン」と呼んでいましたので、つい"Cação liso"(M.mustelusのポルトガル名)のことだと
思ってしまいました。
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指摘を受けた歯の形状についてですが、やはりその違いは歴然としているようです。
こういう図解がありながら、それを無視してしまったことを反省します。
まず、Galeorhinus galeusです。
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右下にあるものが歯の形状です。
次に、Mustelus mustelusです。
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ぜんぜん違います。

Mustelus mustelusの個体は発見次第、再度掲載したいと思います。
ご指摘、ありがとうございました。

アクアワールドはこの類のサメ(スムースハウンドと呼んでいるようです。)をはじめ、数多くのサメを飼育しています。
サメに関していえば、学術的な面からも、その取り組み方も業界をリードする水族館だと思います。
ホームページも楽しく見ることができます。

ちなみに、ポルトガル名"Perna de moça"ですが、意味はというと、「少女の素足」ということになります。
"moça"(少女)の受け止め方にもよりますが、ちょっと微妙な名前です。
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# by mobulamobular | 2008-11-09 06:26 | サメ・エイ | Comments(0)
美ら海
ふたつめは、ご存知「美ら海水族館」です。2002年11月の開館と聞いていますので、6周年ということでしょうか。おめでとうございます。とにかく、この水族館の誕生はまさに「大水槽時代」の幕開けということで、今でもその大きさ、内容の濃さで、その名は世界にとどろいています。
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水槽のみならず、内に入る生物も巨大化しています。通常は、扱いやすさから小さいものを持って来て、水槽内で育ててデカくするパターンなのですが、最近では水槽と生物の大きさのバランスを考慮し、ようするに「見栄え」を最優先課題とし、開館当初より大きな個体を搬入する傾向が強くなっているようです。わが活魚部にも大型魚の注文が増えてきていますが、しかし、これは「言うはやすし、行うはまさに難し」です。
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とはいえ、こう世界中に大型水槽を持った水族館が増えてくると、最終的にはどこも「ジンベイとマンタ」になってしまいます。ゆえに今、どこの水族館もその独自性を出す必要に迫られています。この美ら海水族館はそんな点でも世界の水族館を相手にいつも一歩リードしているようです。
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マンタ(学名 Manta birostris、 英名 Giant Manta、 ポルトガル名 Manta)は16年、ジンベエザメ(学名 Rhincodon typus、 英名 Whale shark、 ポルトガル名 Tubarão baleia)は14年という長期飼育記録はどちらも世界一で、美ら海水族館の独走態勢です。
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他にもこの水族館には多くのサメ・エイ類がいます。しかし、これだけの規模を維持していくのは相当大変なのではと想像してしまいます。
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裏ではたくさんの若者たちが元気にせっせと生き物たちの世話をしていました。








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# by mobulamobular | 2008-11-07 00:39 | 活魚 | Comments(0)