和名はわかりません。日本にはいない種です。アンコウのような、イザリウオのような、カジカのような魚ですが、何れとも異なります。トードフィッシュというと、メキシコのコスメル島に固有種として生息する、カラフルな
コーラル(スプレンディッド)トードフィッシュが有名だそうです。こちらは地味で、ムツゴロウ並みに濁った水の中にいます。そこらの汽水域でも簡単に釣られたり、かご網にひっかかっていたりしますが、なぜか時に定置網にも入ります。ここら辺から西アフリカ・ガーナ辺りまでが生息域のようです。 学名 Halobatrachus didactylus、英名 (Lusitanian) Toadfish、ポルトガル名 Charroco(シャロッコ) です。 アルガルベの魚類図鑑をアップデートしました。他の種、写真が見れます。 #
by mobulamobular
| 2007-07-17 16:49
| 魚
ポルトガル語では「針」のことをAgulha(アグーリャ)といいます。それがそのまま名前となっている魚が"Peixe-Agulha"(学名 Belone belone、英名 Garfish、和名 ダツ)です。
ポルトガル語で消防のホース先の金具のことをAgulheta(アグリェッタ)といいます。それにクロコダイル(ワニ)が噛み付くと、次の魚になります(学名 Tylosurus crocodius、英名 Hound needlefish、和名 オキザヨリ、ポルトガル名 Agulheta crocodilo)。 白水社の「現代ポルトガル語辞典」では、バショウカジキのことをAgulhãoと記載していますが、たぶんこれはブラジルのポルトガル語でのことで、ポルトガルのポルトガル語ではAgulhão(アグリャオ)は次の魚になります(学名 Scomberesox saurus saurus、英名 Altanlic saury、和名 ニシサンマ)。ようするに「大西洋の秋刀魚」ということになります。。 #
by mobulamobular
| 2007-07-15 01:07
| 魚
「初カツオ」とは言っても、日本のそれとは異なります。あくまでも、ここの定置網の話です。
学名 Katsuwonus pelamis、 英名 Skipjack、 ポルトガル名 Bonito guiado です。 通常、ここでは9月から10月ごろに時にまとまって定置網に入ることがありますが、今の時期のカツオはめずらしく、まだ魚体も1kgほどと小さいです。 新鮮な魚の見分け方として、よく眼やエラの色のことが云われますが、新鮮なカツオは青光りしています。 カツオの躍動感はこの尾から生まれます。スタビライザー付きです。 #
by mobulamobular
| 2007-07-13 23:27
| 魚
タイ4姉妹でご紹介したBica-buço(英名 Red Pandora、和名 アサヒダイ)ですが、"発見"しましたので、ご報告します。
これじゃないでしょうか。口元上部のシワシワ。なんとなく「女性の口ひげ」をイメージするものがありませんか。もし本当なら今さらながらにしてポルトガル人の観察力の凄さを見直さなければなりません。よ~く見ていると、そう言えば、こんな感じのおネェさんを街でよく見かけませんか。この感覚はポルトガルに住んだことのある人にしか理解できないかもしれません。この口ひげも含めて、この魚の美しさをどう見るかは個々の感性にゆだねられます。 サシミ、焼き魚で美味です。旬は今時分ではないでしょうか。 ______________________________________________________________ #
by mobulamobular
| 2007-07-02 22:50
| 魚
これもこのあたりではあまり見られない魚です。カンパチの幼魚です。
日本ではカンパチも出世魚でこのぐらいのサイズ(25cmほど)のものは「ショッコ」とか呼んでいると思います。 大きなもの(8~10kg以上)は主に夏場に定置網に入りますが、なぜか決まって2尾ずつ(つがい!?)で量的には 多くありません。地中海内のほうが漁獲量が多いと聞いています。北東大西洋および地中海海域に 生息しているとされているSeriola(ブリ属)は4種とされていますが、南部ポルトガル海域では内2種を 時々見かけるといった感じです。その2種というのが日本でもおなじみの2種でカンパチとヒレナガカンパチです。 本当に日本近海に生息するものと同種なのかは分かりませんが、学名を見る限り同じです。 ちなみにブリ、ヒラマサはいません。残念ですが。 では、はたしてこの魚はカンパチの幼魚なのかそれともヒレナガカンパチのそれなのか、ですが、 いろいろ調べていて面白い記述を見つけました。 Fishes of the North-eastern Atlantic and the Mediterranean(UNESCO)ではブリ属の幼魚は 種によって体側の横帯の数が異なり、カンパチは5本、ヒレナガカンパチは6本となっています。 この横帯は大きくなるにつれて不規則になり、次第に消えていくものだそうです。この場合、眼のところの 斜帯と尾の付け根のものは含みません。 どうでしょうか。これは。 結果、スズキ目(Perciformes)アジ科(Carangidae)ブリモドキ亜科(Naucratinae)ブリ属(Seriola)の 学名 Seriola rivoliana、 英名 Almaco jack、 ポルトガル名 Charuteiro (地方名 Peixe-azeite)、 和名 ヒレナガカンパチ だと思います。 上記の違いの他にカンパチの幼魚の方がもっと黄色がかった色であったり、カンパチの尾鰭の下葉先端は 白くなっているなど、チェックポイントはあるのですが、今回は横帯の数に賭けてみたいと思います。 ポルトガル名の"Charuteiro"は葉巻(タバコ)を意味する"Charuto"から派生した言葉と考えられます。 ようするに「葉巻のようにずんぐりした格好の魚」ということでしょうか。辞書を見るとCharuteiroで「煙草店主」と出ています。 一方、"Peixe-azeite"ですが、Peixeは「魚」、azeiteは「オリーブ油」のことです。魚の色がオリーブ色だからなのか、 身に脂がのっていてもオリーブ油のようなサラっとした感じだからなのか、どちらかは分かりませんが、 こちらの方がしっくりくる感じがします。 アルガルベでは一般的に人々はPeixe-azeiteと呼んでいます。発音は「ペイシェ・アゼィテ」です。 #
by mobulamobular
| 2007-06-29 15:43
| 魚
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