<   2011年 12月 ( 9 )   > この月の画像一覧
Milano
せっかく、Bolognaまで行ったのですから、このままポルトガルに帰る手はないと、電車に飛び乗りました。
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目指すは"Milano"です。当初、キリスト教徒を尊重して、ローマ~バチカン市国も考えましたが、「寄り道」にはならないと判断し、ミラノに決めました。
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"Duomo di Milano"です。あいにく金色に輝くマリア像の立つ一番高い尖塔は修復中でしたが、満足度たっぷりでした。
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さっそく中に入ります。その広さと絢爛さに圧倒された瞬間。
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「何も思うまい、オレは今ここにいる」。記憶に焼き付ける瞬間。
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外に出ると辺り一面のモヤ。幻想的な瞬間。
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その時の大聖堂の様子をパチリッ、といきたいのですが、コンデジがうまく機能してくれません。"?"の瞬間。
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しかし、この扉が木製ではないことを発見して、驚きました。デザインもですが、機能も確実に備え持つ、イタリアらしい"一品"でした。納得の瞬間。
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その後、「ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリア」を元気よく歩きます。イタリアは電気が満ち溢れています。Olhãoを忘れた瞬間。

そして、ついに、夕食です。
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ポレンタ(polenta)です。たぶん"Stracchino di Gorgonzola"というチーズとパルメザン・チーズがのっかり、スライスされたトリュフが添えられていました。目的達成の瞬間。

個人的には、この類の食べ物好きになって25年あまり、"ウガリ"(東アフリカの代表的な主食)がここまでの可能性を秘めているとは知りませんでした。これ"2ハイ"とワインでOKです。
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一方、Olhanenseのお二人さんのお口には合わなかったようで、外食2日目にして早くも"Frango assada com Batata frita"(ポルトガルのごく一般的な食事、フライドチキンとフライドポテトです)を思い出している様子でした。望郷の瞬間。


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翌朝は早起きして雨の降る中、再び観光です。こんどは"レオナルド・ダ・ヴィンチ"です。「最後の晩餐」を見に行きました。
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インターネットで2名分しか予約できませんでしたが、当日雨のためかキャンセルが出て全員中に入ることができました。

その雨のせいで、日本からの団体さんが見学時間に間に合わず、受付で"とんでも騒ぎ"を起こしていました。

日本人であることをリマインドさせられた瞬間でした。








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by mobulamobular | 2011-12-26 03:33 | 漁師 | Comments(6)
Feliz Navidad
「おらが街」からクリスマスのイルミネーションが消えました。ツリーが出現するいつもの場所は、今年はポインセチアの畑になっていますが、夜は残念ながら暗くて見えません。

それでも、毎年のように「甘いもの攻め」は変わりません。これさえあれば、「OK」ということです。
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「砂糖は偉大なり」というか、「ポルトガル文化、危うし」というか、ちなみにココナッツの雪が降り積もった甘~いケーキの上に立つサンタさんが広げた黄色い布に書かれた"Feliz Navidad"では、スペイン語での「メリークリスマス」です。

今日もポルトガルでは国鉄のストが決行され、クリスマスで帰省するための多くの人の足が奪われました。

2011年、クリスマス。今年は「文化」の話が、時勢により「経済」の話になってしまいました。

そんな中でも、"Votos de um Feliz Natal e um Próspero Ano Novo para Todos"













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by mobulamobular | 2011-12-24 06:29 | ポルトガル経済 | Comments(6)
iichiko
「芋」ですか、「麦」ですか、それとも「蕎麦」ですか。  いいえ、「iichiko」です。
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「iichiko」ありがとう。 「iichiko」ガンバってください。 「いいちこ」また逢う日まで。
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by mobulamobular | 2011-12-22 08:06 | Comments(4)
Bologna
イタリア・ボローニャです。出張旅行です。行ってきました。この旅の特記事項は、飛行機初乗りの漁師2名が同行したことです。両名ともアルガルベ定置網においては、10年以上のベテラン漁師で、今回は担当する定置網船のクレーンの調査が主な目的でした。
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下の写真は1995年から使っていたイタリア製・E社のマリン・クレーンです。優れもので、まだまだクレーンとしての機能は維持しているのですが、「元が鉄」ですので、長年の使用により、どうしても鉄が痩せてしまいます。そうすると、油圧オイルの漏れが生じてしまい、鮮魚を扱う船のものとしては不適当となってしまいます。
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そんなことで、クレーン交換を数年前から検討していましたが、ここでちょっとした問題が発生しました。それはE社の方で同型のクレーンが生産中止となったため、後継モデルとはベース(船との接面)が四角タイプから丸型タイプに変更になってしまたことでした。こうなると船側の基礎自体変更しなければなりません。どのようにするのがよいか、百聞は一見にしかず、ということで実物を見に行きました。
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近代定置網の象徴のような存在です。「機械化による省力化」をシンボライズするのみならず、実際によく働いてくれます。船にこのクレーンが搭載されていなかったら、あと何人分の人力が必要なのか。それに伴うコストを算出すれば余裕でペイしてくれる、今では必要不可欠なイクイップメントとなっています。

さてさて。ボローニャ郊外のE社訪問日は、ポルトガル同様、イタリアでも経済危機の影響による労働者のゼネスト当日になってしまいましたが、マリン・クレーンの担当者は多忙にもかかわらず、懇切丁寧に工場等を案内してくれました。本当にありがとうございました。
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さっさと仕事を終えた後は、もちろん市内見学です。慣れないヨーロッパの寒さにもめげず、あっちこっち歩いて回りました。古都のイメージが強いボローニャにおいて、歴史ある街並みや建物は逆に新鮮なイメージさえ感じました。
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「雨に打たれない回廊」はいいですね。
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次の日、街中で魚屋さん発見。漁師には見覚えのある魚がヅラッと並んでいましたが、どれも新鮮で、海から離れたボローニャでこの品揃えと鮮度のよさは大したものだと感心はしましたが、値段を見て納得していました。









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by mobulamobular | 2011-12-18 23:14 | 漁師 | Comments(4)
とまどい
ついに、高速道路の有料化です。南部ポルトガル、アルガルベ地方は東西に約150kmですが、国道125号線が「一本道」で走っています。それに平行するかたちで高速道路「A22」があるのですが、12月8日より有料道路となりました。
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これが料金表です。"CLASSE 1"が普通車の利用料金となります。
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そろそろ、一般市民も笑っていられない状況になってきた様子です。通勤や観光で多くの人たちが利用していました。問題は国道125号線には迂回路がなく、その役割をも担っていたのが"A22"なのです。さらに問題なのは、有料化することで、利用者が激減することです。そして、国道125号線の大渋滞が始まり、「経済」にとっては、まさに逆効果のように思えるのですが、「なんで」と尋ねてみたところではじまりません。まるで、「終わりの始まり」のようです。ポルトガル政府にとっては、このヨーロッパの経済危機問題が紛糾している最中、自国の高速道路が無料とはもはや外に向かって言えない状況なのでしょうか。
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しかし、高速道路入り口には料金所なるものはありません。あらたに建ったのは趣味の悪い看板ひとつです。たぶんこれは今年のワーストデザイン賞に輝くのではないかと思います。
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"A22"の通称は"Via Infante de Sagres"です。車がありません。
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全線開通はしていませんでしたが、1991年に初めてポルトガルに来た時にはすでに"A22"は存在していました。そして、このようにとても空いていたのを憶えています。「なんで」と思っていましたが、実はポルトガル人には高速道路は肌に合わないことが、後でだんだんと分かってきました。簡単にいえば「カフェのない道など走れるかっ」といったところですが、そんだけ今よりもずっと「緩」だったのだと思います。その後、経済の成長、ユーロの大躍進とともに"A22"は日に日に混雑するようになってきました。それが、また空きました。
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今回の高速道路の有料化での特記事項はその課金システムです。前述のとおり、料金所はありません。代わりに、上の写真のような機械が全長129.7kmの間に10か所に設置されており、まさに料金を吸い上げています。これ、ハイテクですよ。なんてったって、時速300kmで通過しても課金できることが実証済みで、なんで日本の高速道路でも使用されないのか不思議なくらい、料金所の混雑知らずで、おまけに通過する全車の写真撮影も行い、スピード違反取り締まりにも活用できる優れ物です。しかし。ちゃんと機能すればの話ですが。
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課金システムの車サイドの仕組みがこの機械。これは"Via Verde"と呼ばれているものです。「つまり、この機械が車に付いていなければ高速道路は走れない」、という こ・と・で・も・な・い のです。これが最大の「とまどい」です。現在、この"Via Verde"はポルトガル全土の1割にも満たない車両しか持っていないと思われ、また、この"A22"は東に向かって走ればそのままスペインの高速道路につながっていることから、スペイン車や他の外国車も利用している訳で、ですから、なくても走れます。じゃー、どうやって高速料金を払うかというと、「身に覚えのある人は、後日ポルトガル国内の郵便局等に出頭し、所定の手続きを行い、支払う」そうです。この先の混乱が目に見えるようなシステムです。
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どうせだったら、アルガルベの高速道路は天気の良い日に走りましょう。なんか、得した気になれるかもしれません。

詳細について。
payshop

Algarve Resident







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by mobulamobular | 2011-12-11 06:23 | ポルトガル経済 | Comments(5)
エンデミックな奴
先日のCuckoo rayにおける怪しいガンギエイですが、俄然、これと思しき種が浮上してきました。
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この図は、元はFAOだと思うのですが、FishBaseから拝借です。
学名 Leucoraja melitensis、 英名 Maltese ray、 ポルトガル名 分かりません、 和名 ありません。

タイトルどおり、とても地域限定の特有種、だそうです。そして、IUCNのレッドリストにてCritically endangered(絶滅寸前種)に指定されているそうです。そんな奴がそこらの魚市場で売られているのか、とも思いますが、あるかもしれません。しかし、この種は前述のとおり、地中海内の、しかもチュニジア、マルタ、イタリア、アルジェリア辺りの沿岸域にのみ生息が確認されている様子で、昔はそれでもそこそこの数がいたそうですが、トロール網漁によりその生息数は激減したらしいです。

では、これがもし本当に"Leucoraja melitensis"だとしたら、地中海の外のポルトガルから「初報告」ということになるかもしれません。でも、どこかの魚屋さんが陸路で遠路はるばる運んで来た可能性も十分あります。どこで獲ったのか、誰が捕まえたかなど聞いていません。これは、大失敗でした。

なんか過去にもOlhãoの市場で水揚げされているのを見たような、ないような。最近、記憶力がめっきり落ちているというか、すでに記憶喪失気味で、立ち止まることもしばしばです。しかし、めげずに調べは続行します。










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by mobulamobular | 2011-12-08 06:28 | サメ・エイ | Comments(0)
"Crise económica contribui para mais riscos no mar"
このタイトル、いきなりポルトガル語で失礼しましたが、何かどこか違っているように思いましたので、あえて表題に用いました。
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ポルトガルの新聞記事の見出しです。ことの真相は、「北部ポルトガル・ポルトの近郊で6名の漁師が乗り込んだ漁船が出漁しそのまま行方不明となりましたが、3日後、奇跡的に救命ボートに乗り移り、沖で漂流していた6名が無事救出された」、というニュースに対し「経済危機が原因で海で危険を冒さざるを得ない状況となっている」(タイトル)という別の記事が掲載されました。

6名の漁師救出のニュースは、いわゆる海難事故ですので、「奇跡的に全員無事助かった」、ということでよかったと思います。しかし、この事故と経済危機とは何の関係もないと思われます。なぜ、経済危機だと波の高い風の強い沖へ出ていかなければならないのか理解できません。漁師はもともと時化の海とうまく付き合っていかなければならない宿命にあります。これと、丘での経済活動とはそもそもまったく関係のない事柄です。
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仮に、昨今の経済危機により、魚価の相場が下がり、予定していた収入に満たなかったとしても、時化の海に出る理由にはなりません。細かなことまでここで述べる気にはなりませんが、今の時期、ましてや今年はポルトガル西岸はアソレス高気圧アイスランド低気圧の狭間で連日沖から(西から)の強い風が吹き付け、大時化の状態が続いていると思われます。
ですから、こんな時に沖に出て行こうとする行為は、「経済危機だから」とかではなく、何かが違うのです。
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金が足りないから漁に出る。では、金が足りていれば漁には出ませんか。

もちろん、分かっています。漁師ばかりの責任ではありません。決してこの国だけとは思いませんが、こんな単純明快な1次産業でも、いつの間にかまともな漁師生活をするには雑多で面倒くさい社会になっています。







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by mobulamobular | 2011-12-06 05:57 | ポルトガル経済 | Comments(0)
Cuckoo ray
朝、ちょっと立ち寄った魚市場にて、通りすがりに見かけたガンギエイの1種です。
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こういったタイプのガンギエイは"Cuckoo ray"と頭の中にすでにインプットされていますので、「いるいる」ぐらいにしか思わなかったのですが、なんかどこかちょっと違うような気がしたので念のためケータイカメラで写真を撮りました。

ここらでは決して珍しいガンギエイの種ではありません。よく見ますし、あの両方の胸鰭の中央にある「カッコーに托卵された他の鳥の巣の中の様子」のようなマークは印象深く、忘れるものではありません。事務所に行き、あらためてパソコンを開いて過去の記事をチェックしてみると、やはり違います。こんどのは「カッコーの卵」というよりは「古代エジプト文字」のようで、ひょっとして、また「別種」かな、と思っています。
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上の写真は、ふつうのCuckoo rayの写真です。以前にも使用しました。Shark TrustFishbaseでも再チェックしましたが、どれもCuckoo rayとして出ている写真の個体の胸鰭のマークは、このタイプのものばかりです。

「やっぱ、新種だ」、とまでは思いませんが、こういう発見は面白いものです。次回発見時には、個体をキープしたいと思います。

学名 Raja(Leucoraja) naevus、 英名 Cuckoo ray、 ポルトガル名 Raia de dois olhos、 和名 カッコー・ガンギエイ。











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by mobulamobular | 2011-12-03 06:40 | サメ・エイ | Comments(2)
日陰の魚
学名 Umbrina canariensis、 英名 Canary drum、 ポルトガル名 Calafate das canarias、 和名 カナリードラム。
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ここではまず、こういうことにしておきます。"Umbrina (umbra)"とは、ラテン語で「日陰」のことだそうで、そういう意味で、このタイトルを「日陰の魚」としました。しかし、「名は体を表す」ということでも、納得のできる命名だと思っています。これについては近種のコルビナ(Argyrosomus regius)が定置網に入網後、箱網やイケス網の幕網(網の中に入った魚が外へ飛び出さないように、網の周囲の表層に張った網のこと。したがって、「日陰」ができる。)の下でボーっとしているところを何度も潜水時に見たことがある実体験からの裏付けもあります。一般的には、たぶん、岩陰などに潜んでいるところを多く発見されているのではないかと推測しています。
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この個体は地元の刺網船により市場に水揚げされたものを拝借し写真撮影したものです。ですから、水深100mほどから揚がってきたと思います。水揚げされた時にはすでにちょっと可哀そうな状態になっていましたが、貴重な個体ですのでキープさせてもらいました。全長で35cmほどの小さめの個体でした。
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ドラムフィッシュで述べたように、このあたりの海域には3種の"Umbrina"が生息することが分かっています。ひとつが上の図の"Umbrina cirrosa"です。今回の「日陰の魚」が、本種である可能性もないことはない、と思います。
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実は、はじめは上の写真の"Umbrina ronchus"ではないか、と思ったのですが、確証を得るまでには至りませんでした。尾鰭の形状が異なりますし、体色も違うような、です。
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結局、まったく自信はありませんが、"また"これにしました。"Umbrina canariensis"です。エラ蓋後縁が黒くなっていません。背鰭、尾鰭が黄色っぽい、尾鰭後縁が"S"字、などなど。

これらの図はスペインの魚のデータベースサイトから拝借したものです。魚種数は多くはありませんが、なかなかよくできた魚類検索サイトで、とても参考になります。

スペイン語に自信のある方にはお薦めです。









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by mobulamobular | 2011-12-01 08:01 | | Comments(2)