<   2011年 11月 ( 8 )   > この月の画像一覧
Spiny dogfish
大学ではサメの研究室に属していました。ですから、興味はあるのですが、正直、よくは分かりません。それも「分類」についてですので、「味」についてなど、まったくダメです。でも、そこで「未利用資源の有効利用」とかを勉強していた訳ですから、少しは「食料」としてのサメについても知っていてもよさそうなものですが、これが、"ジョーズ世代"ですので、サメというと、あのホオジロザメの恐いイメージが先行してしまい、情けない限りです。それでも、「サメ」と聞いたり「サメ」を見たりすると他人事とも思えず、ついつい気になってしまいます。

ずいぶん前の新聞記事ですが、イギリスのフィッシュ・アンド・チップスとサメの話がありました。
d0113817_628177.jpg

多くのサメがフィッシュ・アンド・チップスの材料として使われていたことが分かります。そして、それを食べている人たちがそれが「サメ」であることを知らないでいたことも。

しかし、それを知らされても、それが「サメ」であることが分からないかもしれません。なぜならば、名前が"Spiny dogfish"だからです。確かに「サメ」も魚類の1種ですが、これが"dogshark"とかにはならなかったものかと思ってしまいます。
d0113817_6495929.jpg

上の写真はLove先生からいただいた本から拝借したものです。"Spiny dogfish"とは、こんなような小型のサメ(全長1mほど)のことです。
学名 Squalus suckleyi、 英名 (Spotted) spiny dogfish、 ポルトガル名 分かりません、 和名 アブラツノザメ。
この本は、もともと太平洋に生息する魚種について記述されているものですので、正確には大西洋のイギリスでは、種が異なる可能性があります。大西洋の場合は下記の通り。
学名 Squalus acanthias、 英名 Picked dogfish (Atlantic spiny dogfish) 、 ポルトガル名 Cação galhudo、 和名 アブラツノザメ。
この太平洋種と大西洋種について、「最近、北太平洋のアブラツノザメについて、形態学的・遺伝学的な比較により、Squalus suckleyiであるとする論文が発表された」というニュース(日本水産庁)がありましたので、ここでは分けて記載しました。つまり、以前は太平洋に生息するアブラツノザメもSqualus acanthiasだとされていた、ということです。ですから、和名は"ニシアブラツノザメ"とかにしないといけないかもしれません。

上のイギリスの新聞記事は、「サメ肉は野蛮」、とか言っているのではなく、「保護」の観点からの指摘です。実際にアルガルベで定置網漁をしていても、サメが減っている印象は否めません。これは定置網に入網するサメの数のみならず、地元の市場に水揚げされるものを含めての感想です。
d0113817_7285826.jpg
 
過激な反対運動は解せませんが、ポルトガルでも「サメ好き」が集まって、サメの保護と種の保存の大切さをアピールしています。










______________________________________________________________
[PR]
by mobulamobular | 2011-11-29 07:40 | サメ・エイ | Comments(0)
♪♪ Is Santa Claus Coming to Town ?
クリスマス、近し。年末、近し。なんといってもこの時期の一番の関心事。さて、今年も"うまく"終われるでしょうか。

となりんちの屋上に何やら奇妙な物体が干されているという情報をゲットし、見に行ったところのワンシーンです。
d0113817_720598.jpg

なんだか、たくさんの"サル"がぶら下がっているようにも見えますが、違います。これは、あれです。クリスマスのご馳走、LITÃO(リタォゥン)の干しもの作りのようです。
d0113817_7265948.jpg

でも、ちょっと待ってください。「模様」が違うようです。ひょっとしてこれはLEITÃO(レイタゥン)かもしれません。
d0113817_23165796.jpg

2日後、ずいぶんと干し上がってきたようです。"トラザメ"と"ヤモリザメ"、どっちが美味しいでしょうか。

さて。クリスマスといえば、ちょっと気になる今年のイルミネーションですが、経済危機のあおりを受けてポルトガル各地方では相次いで経費削減によるイルミネーションのとりやめ、あるいは規模縮小が話題となっています。首都のリスボンでは昨年70万ユーロ(約7000万円)だったイルミネーション経費を今年は15万ユーロまで削ると発表していますし、地元Olhãoでは6万ユーロだったものを半分の3万ユーロに減らすそうです。その他、悲しいかな、とりやめるところも多いようで、今年は「街にサンタはやって来るのでしょうか?」。
[PR]
by mobulamobular | 2011-11-27 01:55 | ポルトガル文化 | Comments(0)
シャッポをぬぐ
丘に上がった河童は、今秋も来年のための準備作業を行っておりますが、慣れない丘の風習に、「想定外」の連続で、つくづく人間は複雑な社会で生きているものだと実感させられる、そういった日々を過ごしています。

さて。

それで「シャッポをぬぐ」わけではありません。

諸説、いろいろあるようですが、当ブログではこの説に賛同します。
d0113817_4464276.jpg

まずは、上の写真ですが、これはカフェについてくる砂糖袋です。日本の喫茶店で飲むコーヒーに砂糖を入れることはないのですが、ポルトガルのカフェ(エスプレッソ)では砂糖を入れた方がより美味くなるように思われますので、ちょっと遠慮して半分だけ使うようにしています。で、この砂糖袋ですが、それにはポルトガルの諺がいろいろと印刷されており、目下、昼食後のお楽しみとして、その日の諺の確認作業にハマっています。

É DE SE TIRAR O CHAPÉU

この日の諺です。ズバリ、「シャッポをぬぐ」ということです。で、意味はというと、É muito bom(とってもよい) となっています。しかし、日本人的感覚でいうと「シャッポをぬぐ」は「降参する」、はたまた「兜をぬぐ」から変化したもの(昔、西洋かぶれの誰かさんが兜のことを気取ってシャッポと呼んだことが起源、とかいう説もあるようですが)のように考えていますが、実は「シャッポをぬぐ」の語源は、この砂糖袋によりますと、なんと、あのヴェルサイユ宮殿を建設したフランスの王様「ルイ14世」だということです。

それまで、人と挨拶を交わす際帽子をとる習慣などなかったそうですが、それをルイ14世が改め、大切な時には帽子をとるように規律を制定したそうです。このことから、ポルトガルでは「シャッポをぬぐ」ことは「よいこと」となっているようです。

では、語源がこちらということは、日本まではどのようにこの風習が伝わったかというと、明治維新のころ日本政府は軍隊を"フランス式"にしたことから、まさにルイ14世から直伝の儀礼「シャッポをぬぐ」だったように思われます。そのころの日本は、やっぱり、西洋文化には「脱帽」だったのかもしれません。

d0113817_6231049.jpg

そして、今日の諺。コレ、知ってます。よく耳にするフレーズです。

FICAR A VER NAVIOS

例えば、こんな時によく聞きます。漁師が仕事中、雑談にふけっていたり、ボーっとしている時など、船頭が叫んでいます。

直訳すると「なんで船の航行を見入っているんだ」。つまり、「なに、そんなところで油売っているんだ」みたいな感じです。

いろいろあって、楽しいです。














______________________________________________________________
[PR]
by mobulamobular | 2011-11-25 06:49 | ポルトガル文化 | Comments(0)
冬のヨーロッパ
日本が異様に暑かったので、ポルトガルに戻る際、ヨーロッパでの経由地に着いた時は涼しくてホッとしたくらいです。でも、ドンヨリ曇りのこの天候、ずーっと居たら、ちょっと滅入るような気もしますが、「冬のヨーロッパ」ですから、致し方ありません。
d0113817_0403068.jpg

さっさと飛び立った後、ヨーロッパは一面の雲の下でした。
d0113817_0554512.jpg

これが不思議と南に下るにつれて、晴れるのでした。
d0113817_0573874.jpg

この週、日本は異常気象で「高温」だったようですが、10月はポルトガルでもわれら海況測定班の定点観測結果では、朝の平均気温が過去最高(21.71℃)を記録。今まで最高だった2009年よりも2℃ほど高い異常ぶりでした。そのせいか、平均表層水温も10月として過去最高(21.96℃)。特筆すべきは平均底層水温で、過去のどの月に比べても一番高い値(20.93℃)を記録しました。ちなみに今までの最高値は1997年9月の20.89℃でした。

おかげさんで、10月は10日の時化日がありましたが、なんとかしのぎました。

春に終息したはずの「ラ・ニーニャ現象」が再び発生している様子です。









______________________________________________________________
[PR]
by mobulamobular | 2011-11-19 04:59 | 気象 | Comments(0)
アクアワールド茨城県大洗水族館
海っ端の、あのロケーションで、よくぞご無事でいられたものです。となりの「アクアマリンふくしま」(7月に再オープン済み)が、とんでもないことになったということを聞いて、ここも相当の被害を受けたのかと思ってしまいました。
d0113817_6325613.jpg

あのマンボウ探索隊もお気に入りの「世界最大級のマンボウの剥製」も無事でした。

ちょっと訪問してみました。「アクアワールド茨城県大洗水族館」です。
d0113817_6525127.jpg

こちらは「世界最大級のウバザメの剥製」です。
d0113817_6565156.jpg

ここでも地元定置網が活躍している様子がよく分かりました。

その定置網も震災で多大な被害を受け、まさに今、復旧のさ中です。

頑張れ、東北の水族館。 がんばれ、東北の定置網。











______________________________________________________________
[PR]
by mobulamobular | 2011-11-15 07:10 | 活魚 | Comments(4)
São Martinho
11月11日。収穫祭。キリスト教の祝日(でもポルトガルでは休みにはならないです)。英語読みだと"セント・マーチン"、仏語読みだと"サン・マルタン"となり、ポルトガル語読みだと"サォン・マルティーニョ"となります。
d0113817_2395127.jpg

この日から"冬"となります。ポルトガルでは栗を食べる習慣があります。ちなみにアルガルベ地方には栗の木はありません。たぶん、北の方から運ばれて来るのでしょう。この日の昼食後、カフェと一緒に栗と成熟し始めた今年のファースト・ワインをいただきました。

感謝。

そして、震災から8カ月。








______________________________________________________________
[PR]
by mobulamobular | 2011-11-13 02:58 | ポルトガル文化 | Comments(4)
輸入拒否
毎回ではないのですが。運が悪かったと諦めてください。
d0113817_0331526.jpg

2011年3月11日のFukushimaの原発事故により、日本産および日本から送られてくる食品がEUのルールにより、ポルトガルに入る際、制限を受けている、ということです。

最近、ポルトガル在住の知人の日本にいるご家族が、孫に大切なものを送ったところ、一緒に食品も入っていたため、すべてが日本に送り返される"事件"がありました。事前通告なしです。問答無用、っていうやつです。そして、それは今もって日本に着いたという確認は取れていません。

これも、「自然災害」でしょうか。











______________________________________________________________
[PR]
by mobulamobular | 2011-11-13 00:53 | 自然 | Comments(4)
チネーシュ
「あっ。アレ面白い。撮れ。」と言って撮ってもらったのが、この写真。
d0113817_2393792.jpg

となりの船で国旗の掛け替え中。船にナショナル・フラッグを揚げるのは、この国の義務。しかし、風になびいて、雨にぬれて、直射日光にやられて、あっという間にボロボロ状態になります。そのたんびに、交換しなければなりません。放っておくと、海上警察がやって来て、すぐ罰金を課せられます。なんと言っても、「経済危機」中ですので、容赦なしです。しかし、「こんな物」とはいえ、たび重なる出費はイヤなもので、なるだけ「安物買い」に走ります。そして、向かう先が「チネーシュ」の店なのです。つまり「中国人経営」の店です。

とは言え、ここOlhãoの商店街では、ほとんど(?)の店がポルトガル人から中国人にとって代わり、どの店入っても「チネーシュ」の状態です。昼休みもなく、土日も営業、通う方にとってはまことに都合がよいのですが、ちょっと違和感を覚えてしまいます。しかし、何でも揃えていて、しかも安い。商売上手、ということでしょうか。

で、買ってきたのが、この「ポルトガル国旗」なのですが、ちょっと違います。なんか、変です。これはポルトガル国旗とスペイン国旗のハイブリッドのような感じです。

「チネーシュ、先の読み過ぎだろうが」というのが、皆の反応でした。
d0113817_0211863.jpg

先のブリュッセルの会議の時も、ポルトガルの席はスペインの後ろでした。ギリシャからポルトガルを飛ばして、イタリアに移ったヨーロッパの経済危機ですが、次はスペイン"と"ポルトガルの番のようにも言われています。

街中や街道筋から「工事」が消えています。思いなしか、事務所周辺の労働人口が減ったような気がします。実際にいつも行くカフェの旦那は客足が伸びないと嘆いていました。

かなり、難しい時期に来ているのかもしれません。









______________________________________________________________
[PR]
by mobulamobular | 2011-11-13 00:23 | ポルトガル経済 | Comments(2)