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アカタチウオ
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学名 Cepola rubescens(C. macrophthalma)、 英名 Red bandfish、 ポルトガル名 Suspensório、 和名 アカタチウオの仲間、です。
2度目の登場です。しかし、今回のものはアルガルベ定置網で漁獲されたものではありません。

もったいないことをしました。「活魚」の協力者である地元刺し網船が、活かしで港まで持ってきてくれたのですが、数日後活魚水槽の下で横たわっている個体を発見、あえなくお陀仏でした。たぶん、夜のうちに何かの刺激を受け、水槽から飛び出してしまったものと推測します。せっかく、欲しいという水族館があったのに、残念です。

Cepola属は「スミツキアカタチ属」というそうです。その通り、砂地の海底に棲みついてじっと獲物を待っているのだそうです。ですから、かなりの鋭い刃の持ち主です。ようするに肉食魚です。
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60cmほどの個体でした。水槽の中の姿はとてもきれいだったのですが、写真を撮り損ねてしまいました。これまた、残念です。
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赤い色の魚はこのアカタチウオや日本の「マダイ」をはじめ、多くが深いところに生息しています。しかし、本来の生息地であるその深い海ではこのあざやかな赤色を見ることはできません。赤色は深海における「保護色」です。これのみならず、大概の魚の色柄は外敵から身を守るための保護機能を兼ね備えています。こんな観点から魚を見るのもとてもおもしろいと思います。


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by mobulamobular | 2010-10-31 06:09 | | Comments(4)
北東風
気温低下。秋が深まります。本日、朝の気温が12℃、日中も22℃ほど。天気はおおむね良好。アソレス高気圧が北上。その縁で北東風が吹き込みます。これから11月、12月とアルガルベ地方では一年で一番冷え込む季節となります。
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そんな中、水温の下がった海になにやら元気にダイブする物体を発見しました。まずは、箱網の反対側、運動場付近でさかんに水飛沫をあげていました。この時、未だそれが何か分かりません。まるで"爆弾"でも空から降ってきているかのようでした。
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"Alcatraz"(学名 Morus bassanus、 英名 Northern Gannet、 ポルトガル名 Ganso-patola、和名 シロカツオドリ)でした。2度目の登場です。
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それらが給餌作業開始後、餌を狙って大集合です。

そらっ来た。
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真っすぐ、身体を伸ばして。
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また、来た。
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もう、1回。
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ヤッホー。
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こんな大群のカツオドリを見たのは初めてでした。これ、みんな"脂ののった"若鳥たちでした。










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by mobulamobular | 2010-10-23 07:43 | 定置網 | Comments(8)
予算編成
ポルトガル。2011年度の予算編成。ついに"IVA23%"の基本方針が打ち出されました。
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こんな時ですので、しょうがない、と言ってしまえばそれまでですが、厳しい数字です。現行の20%から一気に3%もの増税です。
牛乳、コーラ、ヨーグルトなどは、毎日、たくさんのポルトガル人がたくさん消費するものです。魚は1%upの6%に、ワインも1%upの13%にそれぞれ移行します。この増税がすぐに国民の生活に大きな変化をもたらすようなことはないでしょうが、それにしても、きつくなることは確かです。さらに、もっと不気味なのは、IVAのこの税率アップは「最後ではない」というウワサがすでにささやかれていることです。

"今後の動向を注意深く見守りたい"、と思います。









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by mobulamobular | 2010-10-17 02:33 | ポルトガル経済 | Comments(11)
ウナギ
やりました。やってくれました。大ヒットです。ウチの漁師が市場の岸壁で、見事、待望のウナギを、それも2尾釣り上げました。そのうち1尾は、なんと全長85cmもの大ウナギでした。
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もう1尾も全長60cmほどの立派なウナギです。"お約束通り"、この小さな方を戴くことにしました。

以下の写真はすべて「大ウナギ」のものです。
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下あごが上あごより前に出て"しゃくれて"いるとウナギということになります。
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ウナギには色や模様がいろいろあり、それぞれ名称も異なるそうです。
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背面には白い小さな斑点が多くはないですが、散在していました。
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学名 Anguilla anguilla、 英名 Eel、 ポルトガル名 Enguia、 和名 (ヨーロッパ)ウナギ。








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by mobulamobular | 2010-10-14 14:11 | | Comments(4)
「魔女」と呼ばれる魚
Halloween(ハロウィン)にちなんでこの魚を選んだのではありません。どういう訳か、ポルトガル人はこの魚のことを「魔女」と呼んでいます。
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このブログにおいて、ひさびさの"新種"です。もちろん、アルガルベ定置網に入ったものです。
学名 Phrynorhombus regius、 英名 Eckström's topknot、 ポルトガル名 Bruxa(魔女)、 和名 ありません。
上記学名はFishBase他では"Zeugopterus regius"となっている場合がありますが、ここでは"Fishes of the North-Eastern Atlantic
and the Mediterranean"に記載されているとおりとしました。

どこが「魔女」なのでしょうか。
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そして、英名も不思議です。"Eckström"とは人名か。スウェーデン人あたりでしょうか。で、この人の"topknot"。トップノット、って何。「チョンマゲ」か。相撲に詳しくはないので知りませんが、スウェーデン人でエクストロームという名の力士はいたのか。
そんな訳はありませんね。「髪飾り」的な意味なのではないでしょうか。何れにせよ、不明です。
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20cmほどの大きさになるそうですが、一般的には12~13cmほどだそうです。これも全長12.5cmでした。体の割りにはウロコがデカイのが印象的でした。よーく見ると、けっこう鮮やかな色合いの持ち主です。
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いろいろと謎めいた種でしたが、ひょっとしてこの「謎」が「魔女」という名の由縁でしょうか。

"ブルッシャ"でした。










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by mobulamobular | 2010-10-09 05:24 | | Comments(0)
護岸
海と丘(陸)は当然のことながら、つながっていて、互いに影響を及ぼしあう間柄です。その海と丘の境となるのが海岸線ですので、そこはとても「大切な場所」であるに違いありません。

「雨」を例にとれば、太陽からの熱で暖められた海の水が水蒸気となり空に登ります。それが海風に乗り陸上の小高い丘に当たり雲となり雨となります。降った雨水は丘を流れ落ち再び海に戻ります。この間、水はたくさんの栄養素を丘から吸収してそれらを海に放ちます。このような海と丘との間の水の循環によって多くの生命体は生き延びているのです。ですから、海と丘との境に何らかの不都合が発生した場合、近辺に生息する動植物には著しい影響が及ぶことになります。

こんなことからも海岸線がとても大切であることが分かりますが、重要なのは水や栄養素のみならず、「匂い」、「音」、「光」など五感に関するものも含まれます。

では、こんな時人間は何をしたらよいか、ととかく考えがちですが、一番の良策は何もしないことだと思います。しかし、それを放っておくと人間社会ではこんなことにもなりかねませんので注意が必要です。
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最近目につきはじめたアルガルベ地方の海岸線の崖の自然崩壊に注意を促す看板です。特にBarlavento地域(FAROから西の地域)に多くあります。その訳は次のようになります。
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昨年来、崖の自然崩壊による事故が続いています。ちょっと岩陰や崖下で休んだり遊んでいたりしたら、上からドカッと落石や土砂がくずれ落ちてきた、といったものです。
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こちらは、その逆。上から落っこちてしまったというニュースです。「自然のまま」ですので防護柵などありません。若いスペイン人カップルがアルガルベ地方の西の果てのSagresを訪れ、彼は彼女の写真撮影をしていました。彼は、彼女の要求通り、よりワイドアングルで写真を撮るため、後ずさりした瞬間、70mもの崖下へまっ逆さま。あえなくお陀仏、となったようです。

このスペイン人カップルのニュースもあまり本題とは関係ないのですが、昔、植民地となっていた東アフリカ諸国の独立機運が高まってきたころ、統治国側ではアフリカの宝である野生動物の行く末を案じる議論があったそうです。ようするに東アフリカ諸国に独立を許したなら、野生動物が死滅してしまうのではないか、というものです。"ワイルドライフ・レンジャー"は彼らにはできないと考えた訳です。しかし、結局は独立を許し、その20年後のあるヨーロッパの新聞のコラムには「あの時、本当に東アフリカを独立させてよかった。もしあのままヨーロッパ諸国が統治を継続していたならば、その後開発につぐ開発で、今ごろ野生動物は絶滅していたかもしれない。」といった身勝手な内容の記事が掲載されていました。今では世の中多少は落ちついてきたと思いますので、今、誰かが無防備で野生ライオンの群れの中に飛び込んで行って、たとえ喰い殺されたとしても、誰も「植民地を続けるべきだ」とか「統治を止めるべきではなかった」などという議論には発展しないでしょうが、ようするに、スペイン人の彼にはたいへん申し訳ないのですが、自然の前では誰もが"アット・ユア・オウン・リスク"ということになると思います。

さて、話をもとに戻しますが、魚にとって海岸線の開発は「脅威」以外のなにものでもありません。護岸工事によって丘から流れ出す栄養物の供給がストップしてしまいます。また、一か所に集中して、しかもダイレクトに余分なものも一緒に流れ出してくると、それは供給過多となり、これも悪影響です。「匂い」などもってのほかです。「音」は大嫌いです。海岸線にディスコを作る理由はありません。酔っぱらって海にでも入ったらそれこそ危険です。夜の「光」もやめてください。魚は驚き、海岸線に近づかなくなります。海岸線の高速道路、終わってますね。

夜に海岸で過ごしたい方は、しっとりと、酒でもかわしながら、波の音でも聞きいて、明りはロウソク程度で、ゆっくりしてみてはいかがでしょうか。魚には大うけ間違いなしです。








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by mobulamobular | 2010-10-06 02:57 | 自然 | Comments(4)
サンマ
「秋の味覚」といえば、ナス、ナシ、そしてサンマ。これ、こちらのサンマです。でもちょっと日本の種とは異なります。以前にも1度使用した写真です。
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学名 Scomberesox saurus saurus、 英名 Altanlic saury、 ポルトガル名 Agulhão、 和名 ニシサンマ、です。
ダツと同様に、上下の顎が前方につき出しています。しかし、ダツのように顎に鋭い歯はありません。

サンマもダツも同じダツ目(Beloniformes)の魚です。その他にもサヨリ、トビウオなどがこれらの仲間です。なんとなく、みんな、独特な「青光り」をした魚であることが分かります。
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アルガルベ定置網に入ったサンマとダツです。似たような魚ですので、サイズが同程度になると識別するのがちょっと難しくなります。このサンマが定置網に入るのは春から夏にかけてが多いと記憶しています。残念ながら、サイズがやや小さいことと、脂の乗りが今ひとつであることから、味の方はやはり日本の「秋の味覚」にはかないませんが、工夫次第では美味しくいただけます。

トビウオ(Cheilopogon pinnatibarbatus pinnatibarbatus)は、顎が突き出してはおらず胸鰭が大きく発達していることなどから容易に識別できます。
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もう1種、サヨリですが、今までアルガルベ定置網に入った記憶はありません。日本のサヨリ(Hyporhamphus sajori)の同属には40種類ほどが存在するのですが、その大半が太平洋やインド洋に生息している種です。北東大西洋のここで、ひょっとして定置網に入る可能性がある種といえば"Hyporhamphus picarti "(英名 African halfbeak)かな、とも思いますが、さてどうでしょうか。

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うっすらと透明感漂うサヨリの刺身、食べたいですね。これからが旬ですよね。旨いだろうな。










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by mobulamobular | 2010-10-03 06:39 | | Comments(4)
砂の造形
サンドアートはここらでも比較的メジャーな遊びと思われますが、出現するのは決まって砂浜と思いきや、これらは街の片隅にできていました。
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観光客目当ての"ストリート・サンドアート"です。ちょっと、寝そべった格好ですが、網をすく漁師です。アンバリ(網針)を持って、糸の片方の端を足の親指に挟んで張りや長さを調整している姿が気に入りました。作者がポルトガル人ではないことの察しがつきます。
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投げ銭入れの後ろには、各国語で礼の言葉が刻まれていました。OBRIGADO(ポルトガル語)、THANK YOU(英語)、GRASIAS(スペイン語)、BEDANKT(オランダ語)、DANKE(ドイツ語)、GRAZIE(イタリア語)、KIITOS(フィンランド語)、MERCI(フランス語)、TESEKKURLER(トルコ語)、شُكْرًا.(アラビア語)、HAVLA(セルビア語)、MULTUMESC(ルーマニア語)、спасибо(ロシア語)、とかになるそうですが、残念ながら"ARIGATO"の文字は見あたりませんでした。でも、こうして写真を撮らせてもらったので、50セント、です。
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by mobulamobular | 2010-10-02 06:17 | ポルトガル文化 | Comments(2)