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英名 Summer、 ポルトガル名 Verão、 和名 夏。 いよいよ8月です。

夏休みがあるのは「学生時代」だけではありません。夏休みを楽しむのは「子供」だけではありません。

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しかし、各自事情は異なりますが、不幸にして仕事のせいで夏休みのない奴らがいます。でも、「夏」をこういった格好で楽しむこともできます。

「オマエら、魚に喰われるぞ。」
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by mobulamobular | 2010-07-30 06:54 | 漁師 | Comments(2)
QUOTA
「漁獲割当量」のことを言います。英語でも、ポルトガル語でも"QUOTA"です。もちろん、大西洋クロマグロの"QUOTA"についての話です。

毎年、ICCATの会議において、翌年の各国の大西洋クロマグロの漁獲割当量(獲ってもよい数)が決まります。これにより、その漁獲割当量に達した時点で、マグロ漁は停止となります。
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先日、Lota(市場)に、上の写真のような"お知らせ"が貼り出されました。内容はだいたい下記のようになります。
"販売禁止のお知らせ。ポルトガルのクロマグロ(atum rabilho)の漁獲割当量は使い切りましたので、7月23日から年末まで販売禁止となります。"

しかし、この貼り紙、大切な情報にもかかわらずなんか変な感じです。一番下にミミズが這ったようなサインらしきものがありますが、一般の人には誰のものかは判別不可能です。それにレターヘッドも使われていませんので、出処不明です。「誰が誰のために貼ったのか」謎です。

実は、この貼り紙、市場のセリを管理する「パソコン小屋」の中にあり、市場の上層部より市場の職員に対しての通達だったのです。ですから、外にいる漁師には見えません。販売禁止であれば、外の目立つ場所、例えば掲示板等に貼られて当然と思いますが、市場中見て回りましたが、貼られていたのはこの小屋内の一ヵ所だけでした。

この"お知らせ"を公にすると何かマズイことにでもなるのでしょうか。これでは「獲ってもよいが、売ってはダメ」と誤解されそうです。"QUOTA"終了ということは、獲っても、売ってもダメなのです。
しかし、ちょっと気持ちのよくない状況です。これから年末まで、ポルトガル国内では1尾のクロマグロも水揚げできないのです。ルールと言ってしまえばそれまでですが、マグロ好きな人や日本食レストランにとっては、とてもショッキングなニュースに違いありません。ましてや、漁師はせっかくの苦労が報われません。

ですから、これからは輸入されたマグロや冷凍もの、ということになります。経済状況がひっ迫する中、ポルトガルのお金はどんどん外へ出ていってしまいます。

なんとなく、さびしい感じがします。
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by mobulamobular | 2010-07-28 06:54 | マグロ | Comments(0)
No.1
なんだか、もの凄く暑そうじゃないですか。
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やはりNAO(北大西洋振動)インデックスよる、今年の夏の予報は当たっていたのかもしれません。

先週、日本の気象庁から「2010年6月の世界の平均気温は、統計を開始した1891年以降で6月としては、1998年と並んで最も高い値となりました。」という速報が出ました。こうした要因には、地球温暖化現象や自然変動が深くかかわっている他、昨年夏に発生したエルニーニョ現象の影響が残っていると考えられるそうです。そして、これからはラニーニャ現象に移行すると考えられるそうです。

一方、ポルトガル・アルガルベ地方の7月の平均水温が過去15年間で最も高い値(今日現在で21.73℃)を記録しています。このことは上記の「6月の世界の平均気温」と関係しているのでしょうか。ラニーニャ現象が発生すれば、水温が下がり、時化の日の少ない秋となるのでしょうか。そうすると、お目当てのソウダガツオは今年は少ないかもしれません。

どっちが「楽」か、よく考えてみよう。

今年はいろいろなことで"No.1"な年になりそうです。
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by mobulamobular | 2010-07-24 07:59 | 気象 | Comments(0)
ロマンス・グレーに憧れて
20歳で働き始めた君も今ではもう35歳。
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おめでとう。最初の1本を記録に残そう。






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by mobulamobular | 2010-07-24 06:42 | 漁師 | Comments(0)
日の出まで30分
相変わらず、微睡んでいます。
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特に日曜出勤の際、若い者は全滅の状態です。
せっかく、周囲では自然のスペキュタクルが繰り広げられているのに、なんかもったいない感じです。
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君の場合は、数時間前の誰かさんとのスペキュタクルを夢の中で再現しているのでしょうか。
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新人君。そうやって船の上で寝れるようになったら、漁師として一丁前、だな。





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by mobulamobular | 2010-07-19 05:09 | 漁師 | Comments(0)
新伝馬船
日本から送ってもらった新しい「伝馬船」です。

使ってますよ。
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業務連絡でした。










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by mobulamobular | 2010-07-19 04:33 | 定置網 | Comments(0)
スペインとオランダ
ここアルガルベにはたくさんのスペイン人とオランダ人がいます。特に、今の時期はその数がメチャクチャ増えています。それらは夏の観光で訪れてくる人たちです。一方、アルガルベに居を構えているスペイン人、オランダ人も多くいます。傾向として、やはり"自国が低い"ためでしょうか、オランダ人は小高い見晴らしの良い場所に好んで住んでいる様子です。"Van Gogh"というレストランがありますが、きれいな夜景が売りものです。

スペインからは仕事で来ている人がずいぶんと増えたように思います。定置網と関係のあるFRPの店、発泡スチロール箱の店、鉄材の店などオーナーはスペイン人です。最近、オリャオの缶詰工場をスペイン人が買ったという噂も耳にしています。観光地ストリートでは軒並みスペイン人がオーナーで店内はスペイン語が"店語"なんてところもあります。あのままスペインの好景気が続いていたら、今ごろアルガルベはみんなスペイン人に買われていたかもしれません。

今日の魚ですが、そんな話とは全く関係がありません。2度目の登場です。前回はこちら。同属にはエビスシイラがいます。
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学名 Coryphaena hippurus、英名 Common dolphin-fish、ポルトガル名 Doirado、和名 シイラ です。
定置網に入った10尾ほど活魚に挑戦したのですが、結果は芳しくありませんでした。沖から定置網船の魚槽を利用して港まではうまく運ぶことができるのですが、陸上施設の水質に合わない様子で、今回は何とか1尾のみ生存です。
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相変わらず鮮やかな魚体ですが、個体によってその色彩が異なります。銀ラメ色を基調とした体に黄色や緑色のスプレーを吹き付け、青色や紺色の水玉模様を点在させている、といった感じです。
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尾鰭は特徴的なスワローテールです。
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しかし、圧倒的に印象的なのは、この怖そうな顔ですね。"アーノルド・シュワルツネッガー"に似ていると思いませんか。
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ダダスダッダダ。

"Hasta la vista, Holandés".






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by mobulamobular | 2010-07-14 07:20 | | Comments(0)
Trovoada
ポルトガル語で「雷」のことです。
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朝、ゴロゴロの音で目が覚めました。家の外へ出てみると、ピカピカやっています。おまけに、ザーザー雨。「やっぱり」といった感じでした。

こちらでの天気予報はよく当たります。特にスペインのがいいですね。これでけっこう助かっています。
最近、日中30℃を越える暑い日が続きました。そんな中、皆んな雨が降るなんて予想だにしなかったところ、こちらの天気予報ではかなり前からこの日の雨を予言していました。ジブラルタル海峡からポルトガル南部に小さな低気圧が複数発生し、辺りの気圧配置が凸凹の状態、つまりとても不安定なかたちとなったため、雷が発生しました。そして午前中は時より突風まがいの風が木々を揺るがし雨を伴い吹き荒れました。
すべて「自然」のことですので、こういうことが起こらないとは言い切れませんが、めずらしい現象でした。ここ数日間がちょっと暑過ぎた反動だと思います。

長いことこの地に暮らしていますが、いまだに毎日のように、こんな感じで何かしら"新しい事件が勃発"します。

ポルトガル語で「擬音」のことを"Onomatopéia"といいます。通常、雷音は"TROOON"とか"BRUUM"とか表記されます。前者の場合"O"の数が、後者の場合は"U"の数がそれぞれ多いだけその音が大きかったことになります。余談ですが、DragonBallで亀仙人がカメハメハを使う時は"KA・ME・HA・ME・HAAAAAAAA"となり、発射音は"BOOOF"です。威力が強ければ強いほど"A"の数が多くなり、発射音が大きければ大きいほど"O"の数が増えます。

さて、今回の"Trovoada"、擬音としてどんなふうに表現されるかを近くにいたポルトガル人に聞いてみると、それはこんなだったそうです。

"CZHEERRMMM~"。

どんな音に聞こえましたか。
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by mobulamobular | 2010-07-10 06:51 | 自然 | Comments(0)
スペインダイ
こういうこともあるんだな、と思いつつ、初めて写真を撮る魚に、その不思議なめぐりあわせを感じていました。
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学名 Pagellus bogaraveo  英名 Blackspot seabream (旧 Red seabream)  ポルトガル名 Goraz (Peixão)  和名 スペインダイ。

オリャオの市場ではよく揚がる魚です。ですから皆んなこの魚のことは知っていますが、このサイズ(20cm~25cm)までのものは"Peixão"(ペイシャォン)とか"Paixão"(パイシャォン)とか呼んでいます。しかし、この魚は図鑑などによると70cm位までなる大物です。さすがにそんなに大きい個体は稀にしか揚らないのでしょうが、30cmほど以上になると"Goraz"(ゴラーシュ)と呼び名が変わります。しかし、漁師や仲買、市場関係者らは、実際には呼び名が変わるのではなく、別の種と考えているのが大勢なのです。
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"Peixão"と"Goraz"は同じ種類です。しかし、大きさが異なります。英名ですが、昔は"Red seabream"と呼ばれていたようですが、今では"Blackspot seabream"と呼び名が変更になっています。今回の個体を見る限りでは、"Red seabream"とは程遠い感じがします。たくさんの赤いタイ類がいる中で、わざわざ何故この種に「赤いタイ」という呼び名をつけたのか、答えは成長後の姿を見なければ分かりません。しかし、最近では「大きくて真っ赤なGoraz」をあまり見ることがなくなってきたせいか、英名も前述のとおり"Blackspot seabream"となっています。
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実はなぜか定置網にはなかなか入らない種です。それが今日1尾だけ入りました。前回のベズーゴと比較するのに好都合な種ですので、あったらいいな、でも定置網には入らないしな、というかすかな期待が「よい結果」となりました。
さて、"Blackspot"(黒点)ですが、この個体も網に擦れたような跡が多くあり、はっきりしないのですが、胸鰭の上方、エラ蓋の横、側線の始まるあたりに、かすかに黒い箇所があります。これが"Blackspot"です。この黒点はベズーゴにはありませんし、大きな個体ほどはっきりします。
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和名の「スペインダイ」ですか、現在では、はっきり言って通用しないと思います。これもアサヒダイニシキダイのように、かつて結婚式の引き出物用として日本に輸入されていたことがあったのでは、と思います。その時、単にスペインからの輸入が多かったので、こんな名前で流通していたのではと思っています。引き出物には「赤いタイ」、本来なら日本の"Red seabream"を使いたいところなのでしょうが、そんなに多くは獲れないので、輸入物を使用していました。上記のアサヒダイやニシキダイ、それにティラピアもイズミダイとか、それっぽい名前を付けられ使われていました。そんな中、使ってはいたが、そんなに多くなかったので、"適当な"名前になってしまったのかな、と思っています。で、昨今は、結婚式の引き出物にあまりタイが使われなくなったため、それらの需要は減り、もともと影の薄かった「スペインダイ」は忘れ去られた、といったところだと思います。
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「一魚一会」に感謝、です。
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「スペインダイ」でした。






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by mobulamobular | 2010-07-07 06:20 | | Comments(0)
ベズーゴ
あえて、濁ってみました。"Besugo" - ポルトガル語読みですと"su"は「ス」ではなく、「ズ」と聞こえます。

「新しい写真を撮りたいから、ベズーゴがいたらキープすること」と言ったその後からなぜかベズーゴが定置網に入らなくなりました。そんなものですね。ものごと期待するとなかなか期待通りにはならないのです。

さて、やっとの1尾。でも網目に頭を突っ込んでしまいました。
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学名 Pagellus acarne、 英名 Axillary sea bream 、 ポルトガル名 Besugo、 和名 ありません。 タイ科(Sparidae)の魚です。

魚体は一般的なタイのイメージと比較すると体高が低くスリムです。悲しいかな、頭の鱗がはがれ、所どころにキズがあります。しかし、特徴的なの大きな目は健在です。
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「ベズーゴ」でした。
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by mobulamobular | 2010-07-03 05:29 | | Comments(2)