カテゴリ:マグロ( 95 )
冷凍マグロ
マイナス60℃、だそうです。だから長期間、マグロの鮮度を保つことができるそうです。こんなマグロがオーストラリアやメキシコでどんどん生産され日本に送られています。だから以前に比べ手軽にマグロを食べれるようになっているのです。
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マイナス60℃で急速冷凍した後、マイナス60℃の冷凍庫で保管されます。この「マイナス60℃」というのは超低温で、想像してみてください、今ごろですと外気温との差はおおよそ100℃もあるのです。
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ポイントは解凍の仕方にあります。これを誤るとせっかくの超低温マグロも台無しになってしまいます。


しかし、何れにせよ、電気代は相当かかっています。







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by mobulamobular | 2011-08-25 07:50 | マグロ | Comments(8)
Pop-up
こんなもん、隠していてもしようがありません。"Tag"です。
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アルガルベ定置網の入ったクロマグロ(Thunnus thynnus)の1尾に「ポップアップ式衛星通信型タグ」がついた個体がいました。さっそく、タグに表記してあった研究所に連絡を入れると、"Thank you very much for your cooperaton and the detailed information provided. We do not usually have that positive feedback from many companies, and you know, since some colleagues have worked in your company in some occasions, how difficult and expensive it is to tag bluefins." といった回答がありました。こうしてタグが回収されることはなかなか難しいそうです。そういえば、以前にウチも協力したことがありました。だから、その難しさや貴重さが分かっていて、こうして連絡をくれたものと解釈している様子です。
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米国Wildlife Computers社製のポップアップタグです。これで50万円ぐらいはするのではないでしょうか。ポップアップタグとはあらかじて日時を設定しておくと、その時自動的にタグが魚から離れ、上昇し、海面に出た時から衛生を介してデータを送信する仕組みの標識です。また、今回のものは「アーカイバルタグ」と呼ばれる様式のもので、「温度、圧力、照度等海洋観測の基礎的データを収集するためのセンサーと、各種センサーが取得したデータの簡単な加工を行うためのチップ、データを保存するメモリ、そして、これらを駆動するためのバッテリーを防水性気密容器に収納した標識」だということです。これら2つのシステムを合体させたものが"PAT"(Pop-up Archival Transmitting tags = アーカイバルポップアップタグ)となります。
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ややこしいですが、簡単にいえば、日時をセットしてタグを魚から"ポップ"させ、海面まで"アップ"した時にそれまでの魚の行動情報が衛星を経由して得られる、ことになります。ですから、研究所からは "I would be grateful if you could place the tag outdoors, if possible with the antenna upwards and in a place with no high structure over it, so that it can transmit the data. " との指示がありました。よって事務所の窓の外でこういうことになっています。
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研究所の説明によりますと、この標識放流は6月吉日にスペイン、ジブラルタル海峡のTarifaの定置網に入ったマグロにこのタグを付けられて行われたそうです。だとすると、約1か月かかって約250km離れたOlhãoまで来たことになりますが、ちょっと寄り道のし過ぎのような気がします。その辺をグルグル回っていたのかもしれません。それとも1度地中海の中に入って、それから出てきたのかもしれません。データの解析結果をぜひとも聞きたいものです。しかし、こういった類の情報はなぜだか秘密にしたがるのです。なんか、都合の悪いことでもあるのですか、と疑いたくなりますが、「情報命」の人たちにはそれなりの理由があるのでしょう。
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それでも"協力"した今回の目的は別にちゃんとあるのです。


Pop-upを回収すると、この研究所の場合、「謝礼金300€」だそうです。










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by mobulamobular | 2011-07-14 05:49 | マグロ | Comments(2)
インタビュー
時々、マスコミの取材を受けることがあります。でも、ことわる回数の方が多いと思います。なぜならば、あやしげな取材の申し込みが多いからです。活魚部ではドキュメンタリータッチの番組制作の取材が多く、それなりにフロンティアチックに描かれますので、放映後は好意的な反響が得られるのですが、「定置網」についてとか、「マグロ」についてなどというものは、なにがしか政治的思惑が絡んでいるようで、ちょっと胡散くさげです。

もちろん、メディアにもよりますが、全般的にはマスコミはどんな分野においても予想外にド素人さんたちですので、単なる話題探しのケースがほとんどです。そんな訳で、とても世の中の役に立つような内容とはなり得ません。少ない経験ですが、知っている内容のことの記事のほとんどがほぼデタラメであると感じることは、すべての記事についても同じことが言えるのではないかと思っています。

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今回、アルガルベ定置網のキャプテンがラジオのインタビューを受けたのは"理由あり"で、インタビューワーの女性ががポルトガル国立海洋研究所の部長さんの奥さんで、その部長さんを通じての「お願い」だったからです。

話した内容は「定置網とマグロ」について。翌日の放送を聞きましたが、"無難"にまとまっていました。これも「仕事」のうち、ということでしょうか。

「マグロ、獲れてますか?」

「ハイ、獲れてます。」






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by mobulamobular | 2011-06-25 07:38 | マグロ | Comments(0)
Quotaの売買
こんなことが公然と語られています。この記事は少し前のものですが、最近になってアンダルシア地方のメディアを中心に話が盛り上がっています。
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お隣りスペインのこととはいえ、ちょっと心配してしまいます。

ここで、ICCATさんへ質問ですが、「国際間でマグロのQuataの売り買いはできるのですか?」。
日本の水産庁さんも他国とはけた違いに世界一の大西洋・地中海クロマグロの消費国として、ICCATの問題においてはリーダー的役割を果たす義務があるのですから、同じ質問をしたいと思います。

ところで、EUさん。ICCATさんや日本水産庁さんが何を主張しようが関係ないのですか。ようするに「EU内の問題」として押し通す考えですか。OECDさんの意見も聞いた方がよくありませんか。











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by mobulamobular | 2011-02-24 06:50 | マグロ | Comments(0)
紆余曲折
間もなく、師走。今年もいろいろありましたが、なんとかリセットする時期を迎えられました。
海岸もこの通り、すっきりとした風景にもどっています。
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さて、17日からフランス・パリで開かれていた大西洋マグロ類保存国際委員会(ICCAT)の年次会合が27日閉幕しました。小国ポルトガルにとってはアルガルベの定置網でマグロを漁獲しているとはいえ、お隣りスペインやフランス、イタリアに比べその量は微々たるものですので、今まで毎年特に気にすることはなかったのですが、今年はちょっと事情が異なった様子です。また、かねがね問題となっているのは地中海内の巻き網船による無秩序な大量漁獲とそれに伴う違反操業であった筈ですから、大西洋側に位置し、しかも巻き網によるマグロ漁は行っていないことから、なおさら「他人ごと」の向きがありました。

ときに、お役人さんたちは「ベストの選択」を早々あきらめ、「ベターな選択」をする嫌いがあります。それは彼らの多くが最善策を追求するよりもその場の話をまとめ上げることに重きを置くためと考えています。とかく「逃げ」とか「問題回避」とか批判されがちですが、多くの人の集まりにおいては、その考え方も致し方ないと一定の理解はできます。世界経済危機、特にヨーロッパは最悪の状態が続いていますので、これ以上の経済的打撃を被りたくないと切望する結果、2011年度の大西洋・地中海産クロマグロの総漁獲枠はほぼ今年と同量の12,900トンとなったようです。

これに対し、ICCAT年次会合が終わって未だ間もないのでさしたる騒ぎは起きていませんが、「お肉屋さん連合」が黙っている訳がないと思われます。たぶん、日本人1人当たりが年間に消費するクロマグロの量は300gほどだと思いますから、彼らが当初要望していた総漁獲枠6000トンとした場合、それは250gほどとなります。このせめぎ合いです。この分魚が売れなくなれば、代わりに肉が消費される、という考えなのかもしれません。

とばっちリ、と言ってよいと思います。「お肉屋さん連合」は今回のICCATの日本政府代表団に対し、総漁獲枠を6000トン以下にするよう要望したとともに「漁業規則の強化」を日本がイニシアチブをとって実行するようにはっぱをかけていました。前者については上記のように実現はなりませんでしたが、後者については言われた通り実行しています。その相手先のひとつがポルトガルだったのです。

完璧なパフォーマンスです。しかし、その対象国のひとつに加えられてしまったのがポルトガル政府代表団にとっては運の尽きでした。「悪いのは地中海内、ウチらは外」と言っても、「例外はなし」と突っぱねられ、日本にとってはよい鴨葱。

対岸の火事がまさに飛び火した感じです。今まで無関心だった分、不勉強がたたり、問答がしどろもどろだったことが想像できます。一方、日本のお役人さんは「マグロ資源の管理プログラムとしては、まあまあのものができた」とご満悦。なにはともあれ、これも会合の「成果」ではあります。

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真っすぐ行こうぜ、ポルトガル。



ところで、来年ウチは何トン? 本当は、そういうのは気にしないでいきたいです。










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by mobulamobular | 2010-11-30 07:55 | マグロ | Comments(0)
築地
ひところに比べれば、人の数も魚の数も減ってちょっと小振りになった感じの 東京都中央卸売市場築地市場の生マグロのセリ場ですが、こんだけデカイ魚がごろごろ並んでいるのはやはり「築地」ならではの光景です。
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そんな中、われらアルガルベの魚も堂々とその巨体を横たえていました。
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これにて、「売り切れ」となりました。








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by mobulamobular | 2010-11-20 06:12 | マグロ | Comments(0)
QUOTA
「漁獲割当量」のことを言います。英語でも、ポルトガル語でも"QUOTA"です。もちろん、大西洋クロマグロの"QUOTA"についての話です。

毎年、ICCATの会議において、翌年の各国の大西洋クロマグロの漁獲割当量(獲ってもよい数)が決まります。これにより、その漁獲割当量に達した時点で、マグロ漁は停止となります。
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先日、Lota(市場)に、上の写真のような"お知らせ"が貼り出されました。内容はだいたい下記のようになります。
"販売禁止のお知らせ。ポルトガルのクロマグロ(atum rabilho)の漁獲割当量は使い切りましたので、7月23日から年末まで販売禁止となります。"

しかし、この貼り紙、大切な情報にもかかわらずなんか変な感じです。一番下にミミズが這ったようなサインらしきものがありますが、一般の人には誰のものかは判別不可能です。それにレターヘッドも使われていませんので、出処不明です。「誰が誰のために貼ったのか」謎です。

実は、この貼り紙、市場のセリを管理する「パソコン小屋」の中にあり、市場の上層部より市場の職員に対しての通達だったのです。ですから、外にいる漁師には見えません。販売禁止であれば、外の目立つ場所、例えば掲示板等に貼られて当然と思いますが、市場中見て回りましたが、貼られていたのはこの小屋内の一ヵ所だけでした。

この"お知らせ"を公にすると何かマズイことにでもなるのでしょうか。これでは「獲ってもよいが、売ってはダメ」と誤解されそうです。"QUOTA"終了ということは、獲っても、売ってもダメなのです。
しかし、ちょっと気持ちのよくない状況です。これから年末まで、ポルトガル国内では1尾のクロマグロも水揚げできないのです。ルールと言ってしまえばそれまでですが、マグロ好きな人や日本食レストランにとっては、とてもショッキングなニュースに違いありません。ましてや、漁師はせっかくの苦労が報われません。

ですから、これからは輸入されたマグロや冷凍もの、ということになります。経済状況がひっ迫する中、ポルトガルのお金はどんどん外へ出ていってしまいます。

なんとなく、さびしい感じがします。
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by mobulamobular | 2010-07-28 06:54 | マグロ | Comments(0)
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漁期も残り10日ほどとなったところで、「病院送り」、ですか。
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それにしても、地中海は水の色がきれいですね。
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by mobulamobular | 2010-06-07 06:07 | マグロ | Comments(0)
Les Echos.fr
Thon rouge - フランス語で「クロマグロ」(Thunnus thynnus)のことです。
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5月15日より巻き網船による地中海内のクロマグロ漁が解禁となります。それに先立ち、フランスの大型巻き網船3隻がフランス南部モンペリエ近くの港から出航する際、環境保護団体Greenpeaceの妨害を受けたというニュースです。
場所は港内、周囲の目があるためフランスの水上警察がこの妨害行為を制圧し、船は無事出港した様子ですが、何れにせよ、とても危険な状況にあると思われます。すったもんだありましたが、とりあえず彼らのクロマグロ漁は認められた訳ですから、彼らは仕事をすることになります。フランス以外からも同様に出漁する船があります。それらが沖で対峙することになったら、ちょっとヤバイことになるかもしれません。彼らが日本人のようにおとなしく漁への妨害行為を見過ごすとは思えないからです。

漁期は6月15日までの1か月間です。
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by mobulamobular | 2010-05-15 00:48 | マグロ | Comments(0)
CITES(ワシントン条約)会議を終えて
「祭りのあと」のような静けさが戻ってきました。
CITESのHPも会議を盛り上げるための開催に向けた「カウントダウン表示」も消え、関係者への「お知らせテロップ」がつまらなそうに流れているのみです。
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結果は惨敗でしたが、それでも彼らの目的は十分果たせたのではないかと思います。

日本を完璧な悪玉に仕立て上げることができました。「ハンニバル・レクター博士」をはっきりさせることができたのです。この点、「第2のクジラ」の誕生とも言えるのではないでしょうか。外交政策における「切られ役」です。彼らの考えそうなことで、メディアも報道の構図がはっきりして、仕事がし易くなったのではと思います。一方、日本国内での報道はどうかと言えば、「久々の日本の国際外交上のヒット」、韓国と一緒になって「日本が最大の勝者」といった具合に煽てあげています。ますます彼らの「思う壺」のような気がします。
多少、彼らの想定外であったことは、意外に"poor nations(貧乏諸国)"からの反発が強かったということです。しかし、相変わらず、そんなには気にしていないでしょう。逆に「あくどい酋長に味方するインディアン」的イメージで考えているのではないでしょうか。正に「南北問題」的様相を呈してきました。
"Monaco's proposal, backed by the United States and the European Union (EU)" という「正義」が、
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ようするに、「アメリカ、ヨーロッパによって支持されたCITES会議(モナコ案等)は、日本によって台無しにされた。」というのが、今回のCITES会議で彼らが得た結果です。

ポルトガルでは、混獲されたクロマグロは時々各地で水揚げされていますが、「マグロ漁」としてクロマグロを水揚げしているのは、この「ユーラシア大陸果ての定置網」のみです。ですから、今回のCITES会議の動向を「ご心配していただいた」リスボン大学、ポルトガル水産局、ポルトガル海洋研究所、スペインの同業者、スペインの仲買人など、各方面からご連絡をいただいたのですが、「モナコ案否決」について、皆さん、一様に"Felizmente" (幸いにも)と結果を歓迎しています。こちらのことを気にかけていただいて"Felizmente"なのかと思いきや、そうでもなさそうで、皆さん、自分たちの考えで「幸い」だった様子です。でも、これは明らかに政府見解、EUの立場、新聞等で報道されている内容とは異なる反応です。「本音と建前」でしょうか。それとも、ただ単に「モナコ嫌い」から出た「ざま~みろ」的反応なのでしょうか。

このように、少なくともイベリア半島ではちょと事情が異なっています。特にスペインは喜んでいます。政府も後押しをして、今年も伝統のAlmadrava(スペインのマグロ定置網)4ヶ統はすべて操業をするそうです。加えて、スペイン当局は「マグロのことなど全く理解していない北ヨーロッパ諸国にこれ以上自分たちにとってとても大切な政策決定を任せておく訳にはいかない」と、自主的な漁獲削減案を明示し、グリーンピースなどの環境保護団体と近々独自の話し合いの場を持つ考えの様子です。そして、例年通り、日本からの買い付け軍団が価格交渉に訪れてくることを期待しています。

もともと「クロマグロ禁輸」の件に直接的に関係しているのは地中海諸国で、前述のとおり、ヨーロッパの政策決定の実権を握っている北ヨーロッパ諸国には「関係のない」話です。ですから、そこに意見の隔たりがあるの当然のことと思われます。「ひとつにまとまりたいが、自分たちの主張も通していきたい」というヨーロッパ各国が持つジレンマです。今回の件でスペインは協調よりも自分たちの「海の文化」をイニシアティブを持って優先さていく方向で進むように思われます。一方、ポルトガルは「現状維持」です。さて、フランス、イタリアはどうするのでしょうか。環境保護団体への対策費とマグロ漁に対する賠償額を比較したところ、後者の方が安く済みそうなので「モナコ案」に賛同したとも聞いています。それが否決された今、何もなかったかのように「現状維持」なのでしょうか。

最後になりましたが、「モナコ案否決」が、「ユーラシア大陸果ての定置網」にとって「幸か不幸か」考えてみます。
結論は、残念ながら「不幸な」結果だったと考えます。
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by mobulamobular | 2010-03-28 07:57 | マグロ | Comments(0)