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「第2のクジラ」
誕生間近、なのでしょうか。
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ポルトガルの新聞にも同様の内容の記事が出ていました。
日本政府は「クロマグロは数千万の単位で卵を産むのだから絶滅なんてありえない」と言っています。他方は「違反操業も含めクロマグロを獲り過ぎているので数が激減している。このままでは3~5年以内に絶滅する」と言っています。しかし、何れも事の真実は分かりません。
やはり、やり過ぎたのでしょう。目立ち過ぎたのです。「マグロ・ビジネス」とかの失敗です。派手にやり過ぎて環境保護団体の格好の餌食になったのではないかと思います。何ごとも控えめが肝要ですか。でも、ひとつのビジネスが終焉を迎えても彼らには「次」があります。なんかズルイです。
マスクの向こう側のキミ。君は職を失うのでしょうか。

もの申す
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by mobulamobular | 2009-09-20 21:20 | マグロ | Comments(0)
"<クロマグロ>国際取引の禁止を ワシントン条約提案へ"という報道について
ここに来る前、"<クロマグロ>国際取引の禁止を ワシントン条約提案へ"というexciteニュースを見ました。"大西洋(地中海を含む)クロマグロを、絶滅の恐れがある野生生物を保護するワシントン条約の対象に加え、国際取引を全面的に禁止する動きが浮上している。"そうです。この提案は"2010年3月13~25日にカタールの首都ドーハで開かれる同条約締約国会議に向けモナコが提案し、英仏独、オランダなど欧州諸国が賛意を示している。"そうです。
一方、米国は"太平洋の個体群も含めたクロマグロすべての国際取引を禁止する"提案を同上会議に出すことを検討しているそうです。
ワシントン条約(CITES:Convention on International Trade in Endangered Species of Wild Fauna and Flora)ですので、クロマグロ漁が禁止になるのではありません。例えば、「日本にはクロマグロは輸入されなくなる」という話です。日本に来る海外からのクロマグロが途絶えれば、これは「日本ではもうクロマグロは食べられない」に等しい状況になると思われます。ですからこれは大変な問題です。しかし、もっと大変なことになると思われるのが、地中海海域でクロマグロの仕事に携わっている人たちです。彼らにとってクロマグロを日本に売れなくなることは、クロマグロを缶詰屋さんにしか売れなくなることに等しい状況となるからです。
いつだったか「クロマグロの漁獲割当量違反トップ国はイタリア、スペイン、フランス、日本」という記事を見た憶えがあります。ことの真実は知りませんが、こういうことを書きたてられること自体に日本は自嘲しなければなりません。だからこそ、ICCATの会議では率先して「漁獲量50%削減」を打ち出したのですが、押しの弱さで、世界には受け入れてもらえませんでした。もしワシントン条約でクロマグロの国際取引全面禁止が可決されれば、「時すでに遅し」となり、ついに「第2のクジラ」の誕生です。
上記違反国で個人的に一番気になるのがフランスです。この10年ほど地中海で養殖マグロ事業が盛んに行なわれるようになる中、フランスは自国でのマグロ養殖を許可しませんでした。しかし、沖でのマグロ漁はどんどんやらせ、それらを近隣諸国のマグロ養殖場に売り渡しました。これらはすべて「沖」での話です。フランスの港に帰港するマグロ船にマグロの姿はなく、それを見たその筋の人たちには「フランス船は問題なし」と思えたことでしょうが、実は違反国トップスリーに入っていたのです。それが今度はクロマグロの国際取引全面禁止の提案に早々に賛意を示しています。大国の考え方というか、これは経済ニュースではなく、まさに「びっくり」ニュースです。
EU内での取り引きは「国際取引ではない」とか言うのかもしれません。EUに入りたくても未だ入れないで、かつ、クロマグロ養殖事業を盛んに行なっているクロアチアとかトルコとかも大変です。EU諸国に囲まれているにもかかわらず、EUには属していないスイスはいわゆる「海なし国」ですから、これからは「永世中立国」に加え「永久にマグロが食べれない国」と呼ばれるようになるかもしれません。
経済不況の中、なんかいろいろな人間やグループの思惑が見え隠れしています。「世知辛い世の中」です。
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ポルトガルはEUの一員です。
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by mobulamobular | 2009-08-12 00:28 | マグロ | Comments(6)
クロマグロ 2009
おおよそ1年前になりますが、クロマグロの記事を投稿しました。あれから今日まで地中海を中心とするクロマグロ事情はがらりと変わったように思われます。理由はふたつ。昨今の「経済危機」とICCATによる「漁獲割当量(Quota)の削減」です。
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まずは前者ですが、経済危機により今まで見えにくかったいろいろな問題が露呈してきたと思います。これもちょうど昨年の今頃、「将来、品薄でマグロが食べれなくなるのではないか」という新聞テレビ等の報道をよく目にした記憶がありますが、一年後の現在の個人的な見解としては、需要の減少により必然的にマグロは余っている状況だと思います。前述のとおり()、蓄養マグロではそれでも後がつかえているので無理して出荷しようとして質を落としている結果となっているように見えます。次に後者ですが新たな漁獲については割当量の削減により、漁を見合わせたり、すでにイケス内にいるものを逃がしたりするところもあるようです。しかし、これについても今の経済状況が大いに影響していると思います。

こう景気が悪い方に向いていると、本来の目的である「マグロ類の資源を最大の持続的漁獲を可能にする水準に維持するための漁獲量削減」などという大義名分はどこかへ行ってしまい、理由はとてもシンプルに「売れないから」もしくは「ペイしないので」漁獲量を減らす方向に自ずと動いている様子です。

やはり、獲る側、売る側のみならず、もう少し「買う側」あるいは「地中海マグロを輸入する側」の規制を強化すれば、今のような現場での混乱は避けられるのではないかと思います。
この点、日本人の責任は重大です。
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by mobulamobular | 2009-07-25 12:51 | マグロ | Comments(0)
ICCAT
東大西洋および地中海では本格的なクロマグロ漁のシーズンを迎えています。漁獲量削減が必要とされる中、今年はますます周りの騒ぎが大きくなっています。

"ICCAT"とは大西洋マグロ類保存国際委員会(International Commission for the Conservation of Atlantic Tunas )のことです。ようするにここらのマグロ漁を監視する国際機関です。いろいろな規則を作っては出し、また改正しては出しています。これらは直接的に法的拘束力はありませんが、各国メンバーは採決された規則を自国に持ち帰り必要ならば法律化しているようです。委員会には40数カ国が加盟しており、日本もメンバーの一員ですし、ポルトガルは"EU"の1カ国として属しています。

とは言え、ここは「小国ポルトガル」。定置網をはじめ、いろいろなところでクロマグロ漁は行われていますが、漁獲量は他国のものとは比べものにならないくらい少量ですので、ICCATが何やら難しいこと議決したとしても特段問題にはなりませんが、昨日、水産庁の命を受けた電気屋さんが何やら怪しげな「箱」を定置網船に付けに来ました。電気屋さんはそれを"CAIXA AZUL"(=ブルーボックス)と呼んでいましたが、見ればなるほど「青い箱」です。
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ようするに"GPS"です。衛星を使って船の位置を知るアレです。
で、キャビンの上にはアンテナを立てました。が、通常のよく見る"GPS"の丸い小さなアンテナの他に"コーン状"の別のアンテナもあります。
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ICCATで決めた約束事がEUに行き、そこで「規則」となりました。「マグロ漁を行う船は、各国所轄の中央省庁がライブでその船の位置が確認できるようにGPSシステムを搭載しなければならない」ということで、もう一つの"コーン状アンテナ"はブルーボックスがGPSの情報(船の位置)を約300km離れた首都リスボンまで「飛ばす」ためのものだったのです。スゴイ、です。それに、タダ、です。定置網船は通常、港と数キロ離れた漁場との間を行き来をするのみですので、「こんなもん、いらないだろ」という意見もありますが、「規則」は「規則」です。機械が作動しようがしまいが、情報が飛ぼうが飛ぶまいが、必要・不必要は問わず、「設置の規則」は守らねばなりません。

先日、EU委員会でICCATに関する案件が議論されました。最も重要なのは2009年4月6日に出たばかりの新しいクロマグロ漁の規則についてでした。各国、各関係省庁や大学や企業や漁師らのこれからの利害に絡む重要な内容です。ポルトガルからもその筋の人たちがベルギー・ブリュッセルまで出向いて行きました。ひょっとしたら一波乱あるかもしれないと思っていたところに入ってきた一報です。
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「テロ」ではなかったようです。CNNニュースはこちら
どうやら建物内のレストランかカフェからのちょっとした出火だったようで、それでも一時は中にいた2000人以上の人たちが外に避難する騒ぎでしたが、「死傷者なし」でよかったです。
という訳で、未だ本題の結論については何も聞こえてきません。次は何をするんでしょうか。












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by mobulamobular | 2009-05-23 00:05 | マグロ | Comments(0)
クロマグロ
本日をもって、今年のEUの巻き網船によるクロマグロ漁はすべて終了したものと思われます。
このクロマグロはほぼ全量が地中海内のイケスに移され、給餌が行われ丸々と太った後、ほぼ全量が日本に向けて出荷されるものと思われます。

学名 Thunnus thynnus、 英名 Bluefin tuna、 ポルトガル名 Atum rabilho、 和名 クロマグロ。
総量13,000トンほど。200kgのクロマグロが65,000尾ほどイケスの中にいる勘定になります。しかし、これでも日本人全体の胃袋を満たすことはできないようです。

全世界で年間に漁獲されるクロマグロの総量は40,000トンほどだそうです。

日本で消費されるクロマグロも含めた「全マグロ」の量は年間550,000トンほどだそうです。
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by mobulamobular | 2008-06-24 00:39 | マグロ | Comments(0)
マグロのヤケ
「ヤケとは筋肉の筋原繊維タンパク質が変性し溶出した状態であり、筋繊維微細構造の死後変化の量的に進行した状態であると考えられる。」とか言われても何が何だか分からないのが、マグロのヤケです。しかし、分からないからといって放っておけないのがやはりマグロのヤケの問題なのです。マグロの肉がヤケの状態になると、肉は艶を失い、パサつき、到底サシミとしては使えない代物になってしまいます。しかし、食べれないことはありません。食べれます。ツナステーキにすれば何の問題もなく美味しくいただけます。問題はサシミにできないと安値になってしまうことです。だから漁師は、水揚げ時の即殺を試み、船上ですぐに骨髄の神経を殺し、血抜きをし、できるだけ早く冷やし込みを行うことを心がけています。しかし、それでも出てしまうのがマグロのヤケです。
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もっと詳しく…
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by mobulamobular | 2007-06-05 00:05 | マグロ | Comments(0)
大切な資源
ポルトガルのマグロ定置網は「海の文化」でも述べたように、1970年代初頭にその姿を一旦消すことになりました。それをを聞くと、必ず「なぜ?」という疑問が残ります。資源が枯渇したのか?そんなことはありません。海が汚れたのか?それほどではないと思います。海が騒がしくなったのか?当然、昔は帆船ばかりでしたから、エンジンを唸らせ走り回る今と比べれば、ずいぶんとうるさくなったのかもしれません。こんなふうに、いろいろと考えてはみますが、どれも的を得た答えにはなっていません。

私見ですが、それは広い意味での時代の流れだったのではないかと思っています。

いずれにせよ、マグロをはじめ、ここで獲れる魚はポルトガルにとっての大切な海の資源です。世の中の荒波にもまれても、決して絶えることのない定置網と資源であってほしいと願っています。

そのためにこんなこともやっています。

定置網に入ったマグロの生け捕り作戦です。巨大なマグロを数名のダイバーが素手で捕まえます。
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作業は迅速に行われます。タンカに載せ船上に移し、体長体重を計測、そしてタグをつけて・・・。
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再び、海に戻し、自然に還します。
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その後、数ヶ月にわたっての追跡調査が行われました。こうしてまた、だんだんと自然との距離が小さくなっていきます。
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by mobulamobular | 2007-04-18 02:49 | マグロ | Comments(0)