カテゴリ:マグロ( 77 )
標識放流
19年経っても、初心に変化はありません。たとえ、周囲があーじゃねぇ、こうじゃねぇ、ブーすか、ギャーすか言っていても、守るべきものは、守らねばなりません。

ということで、引き続き、やっています。



タイセイヨウクロマグロ(Thunnus Thynnus)の「標識放流」です。もちろん、"親方"はICCATで、ポルトガルの海洋研究所を通じての依頼に応えて、アルガルベ定置網の漁師の手によって行われています。

今回のものは、俗に"スパゲッティ"と呼ばれている、プラスチックのタグを魚の背に打ちこむ作業です。神奈川県・小田原産の竹竿の先にタグがついており、漁師が潜って突いています。

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そして、見事、このタグを回収した際には、"50€とICCATのTシャツ" が贈呈されることになっています。興味のある方、探してみてください。しかし、ポルトガルに限って、そういうことはないと思いますが、お隣りスペインの場合は、"謝礼金300€"とか言っていましたが、連絡後、謝礼金についてはだんまりで、結果、ウソだったことが判明しています。

何れにせよ、こういう調査は、誰がやっているのか、何を目的としているのか、そして、皆んなのためになるものなのか、などが分からないと、とても気持ちの悪いものです。
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by mobulamobular | 2013-11-03 04:00 | マグロ | Comments(0)
オブザーバー
ICCATにより定められたルールでは、定置網における大西洋クロマグロのハーベスティングには「オブザーバー(監視員)が必要」、ということになっています。
で、彼女がそのひとりになります。

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アルガルベ大学、海洋生物学科の出身で、卒業後、大学で得た知識を活かせる職場に赴くことができた数少ない元学生さんです。
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by mobulamobular | 2013-09-22 17:12 | マグロ | Comments(0)
サバ餌
あれから、状況はあまり変化していません。 せっせと買い集めています。

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しかし、国境の向こう側でのサバの消費量は、ガクッと減ったと思います。つまり、それだけマグロを獲る量も減ったということでしょう。

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何れにせよ、サステーナブルな漁業であってほしいと思います。

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しかし、日本人の胃袋は大丈夫でしょうか。こんなにサバを喰らって、腹を壊さぬように願います。
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by mobulamobular | 2013-08-01 05:14 | マグロ | Comments(0)
Thunnus thynnus
タイセイヨウクロマグロは、劇的な資源回復に伴い、一部のスペイン人が騒いでいる以外は、周辺も静かになりました。まずは、よかったと思います。

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さて、日本近海のクロマグロ(Thunnus orientalis)も、こんな風に、見事に資源が回復するでしょうか。

決め手は、"IUU fishing、つまり違法操業の徹底的な取り締まり" と、"小さな個体の漁獲禁止"、だと思います。ちなみに、ここらではICCATのルールにより、"30kg以下"の個体は漁獲できません。

やっぱり、日本では無理なような気がしますので、他の方法を考えるべきかと思います。
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by mobulamobular | 2013-06-29 04:11 | マグロ | Comments(0)
Atum Recuado
50日の法則の補足です。

アルガルベ海岸までくるクロマグロ(Thunnus thynnus)には、入りマグロ(Atum Direito)と出マグロ(Atum Revez)の他に、戻りマグロ(Atum Recuado)という種類もいることが大昔から知られており、1899年の文献にもそのことが明確に記されています。
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つまり、漁師の感覚として、定置網に入ったマグロが入りマグロでも出マグロでもない場合、戻りマグロと呼んでいたようです。ちょっと微妙な感覚で、いろいろなデータを総合して判断した結果、となると思いますが、実際に漁をしている人間でないと理解は難しいことでもあります。


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上の写真も1899年の文献からで、当時のアルガルベ海岸における定置網の位置と名前を示したものです。上が東、下が西になります。ざっと見ても30ヶ統以上の定置網が存在していたことが分かります。

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永遠なれ。
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by mobulamobular | 2013-06-14 04:39 | マグロ | Comments(0)
50日の法則
マグロの話となると、いつもコントラバーシャル話題になりがちで、これは大いに反省しなければならない点と心得ています。そんなことで、今回のマグロの話は、ちょっと興味深い話というか、どちらかといえば、マニアックな話題となります。

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1898年に描かれたクロマグロ(上)とビンナガ(下)のスケッチのコピーです。

今、アルガルベ定置網では、今年のクロマグロ漁の最盛期を迎えようとしています。ここで獲れるクロマグロには大別して2種類(本当は3種類いると思っています。もう1種についてはそのうち記事に)の群れが存在します。ひとつは、通称「入りマグロ」と呼ばれている、地中海に産卵に向かう群れです。そして、もうひとつは地中海で産卵を終え、再び大西洋に戻ってきた、通称「出マグロ」と呼ばれる群れです。

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このふたつの群れの間にはとても興味深い法則が存在すると大昔の資料に記されています。それが、「50日の法則」です。

それは、産卵のため地中海に向かう群れがアルガルベ海岸を通過してから、地中海で産卵を終え再びアルガルベ海岸まで戻ってくる日数が「ジャスト50日」だというものです。

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両者のマグロは肉体的特徴が明らかに異なりますので、"肉眼" でも両者の識別は容易に行えます。つまり、入りマグロは産卵前でお腹のあたりがパンパンで、"まるまるとした型" をしているのに対し、出マグロは産卵後で精力使い果たし、やせていて、いわゆる頭でっかちの "らっきょ型" をしています。

その年にもよりますが、入りマグロがアルガルベ海岸を通過し始めるのは4月15日あたりです。そして入りマグロの群れは6月上旬くらいまで続きます。出マグロの群れは早いものらで6月上旬から8月中旬くらいまで続きます。

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アルガルベ定置網において、今年最初は、4月13日に小さな入りマグロの群れ入網で、マグロ漁のシーズンは開幕しました。そして、昨日、明らかに出マグロと思われる "今年最初の出マグロ" の小さな群れの入網があったのです。

つまり、これらは「行って帰って来て、50日」ということになります。これは、冒頭にも述べたように、マニアックな話題ですが、けっこう感動しています。

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上の写真は大昔の資料のコピーで、「50日の法則」が記された箇所のグラフの一部です。群れには大小ありますので、大きな群れについて考察が行われています。例えば、5月13日に入りマグロの大きな群れの入網があった50日後の7月2日に(下の写真)、こんどは出マグロの大きな群れの入網があったことなどの詳細が記されているのです。

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最近では、ポップ・アップなどの近代兵器を用いれば容易にその動物の行動が追跡でき、把握できるのかもしれませんが、正直言って、大昔の人々に比べ、頭は半分も使っていないのではないかと思います。退化する訳です。
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by mobulamobular | 2013-06-04 05:22 | マグロ | Comments(0)
中落ちを食らう
200kgのマグロを3枚におろして、中骨に残った肉をスプーンで削ぎ落して、そのまま食卓へ、です。

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カッターマン(マグロをおろす人のこと)が、下手くそほど、中落ちは美味しくいただけます。
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by mobulamobular | 2013-05-23 04:04 | マグロ | Comments(0)
パンダマークの環境圧力団体
彼は、調査はしたが、このような事実は一切なかった。もう、こういった、いい加減な、根も葉もない、確証のない、創り話的ネタで、圧力をかけるような、そういった、やり方は、止めるべきだ、と強く意見を述べました。次に、関係諸国からも、彼に同調し、文句、批判、ブーたれた意見が続きました。

そして、まさに今、自らの調査研究に確信があるのなら、上述の彼の発言に対する反撃をするのに、これに勝る機会はない、絶好の場面でしたが、何の反論もありませんでした。

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これは、どういうことでしょうか。ある意味、スカを食らった感じでした。先月末に、大々的に「スペイン、イタリア、モロッコ、チュニジア、トルコを含む地中海のクロマグロ生産諸国からパナマ経由で日本に、ICCATに無報告で大量のクロマグロが取引された」とマスコミ向けに大々的に発表しました。これが、本当ならゆゆしき事態です。これをICCAT会議の日が迫った時期に報道させたのは、きっとこの議題を会議で取り上げさせ、真実を明らかにするため、真向勝負とばかり思っていましたが、ちょっと期待外れでした。

ICCAT会議では、クロマグロ以外に、他のマグロ類、サメ、ウミガメなども議題として取り上げますが、特に今年は圧倒的にクロマグロに関する話題が中心となりました。それだけ、皆さんの関心が強いということでしょうが、多種多様な意見が混在すると、時に議論は要らぬ方向へ行きがちです。ですから、このクロマグロを世界全体の8割とも9割とも言われている量を消費している日本が、ICCAT会議でリーダーシップを発揮することを、関係諸国は期待していました。

冒頭の彼の発言は、まさにそういった期待に応え、日本のイニシアティブを示す、とても有効な場面となりました。

でもなぜ、ここぞとばかりの反論がなかったのでしょうか。やはり、特ダネ1本打って、募金の数がごそっと増えて、それでよかったのでしょうか。クロマグロのことを、大切なタンパク資源、経済資源と考えている人たちは、この件について、募金はしないでしょうし、そもそも考え方が違うので、どうでもよい、ということだったのでしょうか。

大多数の人たちは、自分が食わないものを食っている奴らのことを野蛮、と思った経験があると思います。世界には、意外と、魚を食わない人たちが多いことを、今さらながら気づかされます。

すべて、文化の話です。

最後に、この件、これでお終いではないかもしれませんので、続報に期待したいと思います。


















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by mobulamobular | 2012-11-24 07:24 | マグロ | Comments(0)
-60℃
マイナス60度にしてもらいました。

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断面、です。物体は何かに覆われていましたが、中身はまだ活きているような気がしました。

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by mobulamobular | 2012-11-09 07:36 | マグロ | Comments(2)
Reefer vessel
「船凍」という耳慣れない言葉ですが、これを行う専用の船が世界中の海を駆け巡っています。

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しかし、まぁ。この日は湖かと思うほどの「ベタ凪」状態。よほど、"ふだんの行いがよかった"、のでしょう。

まさに、最高の「セ・ン・ト・ウ・カ・イ・シ」、でした。










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by mobulamobular | 2012-10-25 04:24 | マグロ | Comments(4)