カテゴリ:気象( 343 )
雨雲
昨日から今日にかけてのことです。すっかり、雨雲とは縁が遠くなった感じのアルガルベ地方ですが、昨日いつものようにネットで天気の様子を調べていると、「雨雲発生~雨」という予報が出てきました。
赤い点のところがOlhãoです。東よりの風が吹いていました。水温は14℃、気温は12℃ほど、ちょっと南東からのうねりがありました。
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ジブラルタル海峡付近で雨が降っていました。
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それが徐々に東風の乗って、西へ移動すると思われました。
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雨雲がOlhão上空にかかりました。これはひょっとしたら待望の雨になるかもしれません。
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まさにピンポイント状態ですが、それでも雨が降れば大地は乾きからちょっとは解放されます。
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「雨雲」行ってしまいました。

さて。その結果です。
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東から、案の定、雨雲が攻めてきました。
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そして夕方、上空に雨雲が広がりました。

しかし、夜半から明け方にかけて、確かに雨は地面を濡らしたのですが、ほんの"お湿り程度"でした。

今の冷気が強いことを物語っているのでしょうか。通常、雨が降る時はふっと風が止み、ちょっと気温が上昇したように感じるものですが、その雰囲気は残念ながらありませんでした。









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by mobulamobular | 2012-02-19 05:35 | 気象 | Comments(0)
NAOが正
NAO(North Atlantic Oscillation : 北大西洋振動)のインデックスが昨年10月ごろより、ずっと「正」の状態が続いています。(NOAAから拝借)
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だから、この冬のポルトガルは雨がなく乾燥してしまっているのです。NAOは、冬の天候から次の夏の天候を占う大切な指標でもあります。2010年は反対に「負」が続いていました。

これは明らかに、この夏は「冷夏」でしょう。

景気のさらなる落ち込みが心配されますが、これで「地球温暖化論争」も終焉を迎えるかもしれません。







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by mobulamobular | 2012-02-09 07:04 | 気象 | Comments(0)
アルプスの冷気
「アルプスの冷気」がダイレクトに流れ込んできています。"日本並"に寒くなりました。
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これはここではちょっと異常な寒さで、こんなのが数日でも続いたら、人々への影響は大、と考えられます。
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日本で買った寒暖計。上が外気温、下が室内です。

沖での作業。漁師、半ベソ状態です。連絡は「寒くて着こみ過ぎて身動きとれないので仕事にならないから、帰る。」、でした。たまにはこういうのもいたし方ありませんね。行かなくてよかった。








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by mobulamobular | 2012-02-04 06:25 | 気象 | Comments(6)
バレンツ海
「バレンツ海」という聞き慣れない海域は、北極海の南部でスカンディナヴィアおよびロシアの北側に位置しています。

しかし、こんなところまでメキシコ湾流(Gulf Stream)の続きである北大西洋海流(North Atlantic Current)~ノルウェー海流(Norwegian Current)という暖流が流れ込んでいるため、北緯68度のロシアの港も"不凍港"だそうです。ちなみに北緯44度の北海道の網走は"流氷観光"で有名です。

あらためて、北赤道海流(North Equatorial Current)から始まる~メキシコ湾流~北大西洋海流~ノルウェー海流という流れが地域の天候や人々の暮らしや生物全般の生存にまで大きな影響を与えていることが分かりますが、さすがにこの暖流を外れると北極海の一部ですので海氷が発生するそうです。

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この「バレンツ海」での氷のでき具合が、中緯度(日本を含む)の気候変動に密接に関連しているという研究結果が日本の独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)からこのたび発表されました。サブタイトルは「日本の冬の寒さを説明する新たな知見」だそうですから、この時季、厳冬にやっつけられている人々にとっては注目に値する話です。

「一般的に日本の冬の寒さは、エルニーニョ/ラニーニャなど低緯度の影響と、北極振動指数の正/負など高緯度の影響の組み合わせで暖冬/寒冬が説明されます。」ということです。しかし、「冬季バレンツ海を発生源とする低気圧の経路が近年の海氷減少に伴い通常より北側を通過していることを気象データの解析により示しました。この低気圧経路の変化によって、北極海上はより暖められる一方、シベリアでは北からの寒気が入り込みやすい状況が形成されます。これは地球温暖化が進行するにもかかわらず、近年の日本の冬が寒い原因の一つであることを意味し・・・」だそうです。

ようするに、地球温暖化によってバレンツ海の氷が少なくなると、その影響を受け低気圧の通過経路が北上し、これにより北極海上がより暖かくなる一方、大陸上では寒冷化が起こりやすい状況になる、らしいです。

つまり、「地球温暖化によって、日本の冬はより寒くなる」ということが実証されつつある、という話でした。









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by mobulamobular | 2012-02-02 08:20 | 気象 | Comments(2)
冬のヨーロッパ
日本が異様に暑かったので、ポルトガルに戻る際、ヨーロッパでの経由地に着いた時は涼しくてホッとしたくらいです。でも、ドンヨリ曇りのこの天候、ずーっと居たら、ちょっと滅入るような気もしますが、「冬のヨーロッパ」ですから、致し方ありません。
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さっさと飛び立った後、ヨーロッパは一面の雲の下でした。
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これが不思議と南に下るにつれて、晴れるのでした。
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この週、日本は異常気象で「高温」だったようですが、10月はポルトガルでもわれら海況測定班の定点観測結果では、朝の平均気温が過去最高(21.71℃)を記録。今まで最高だった2009年よりも2℃ほど高い異常ぶりでした。そのせいか、平均表層水温も10月として過去最高(21.96℃)。特筆すべきは平均底層水温で、過去のどの月に比べても一番高い値(20.93℃)を記録しました。ちなみに今までの最高値は1997年9月の20.89℃でした。

おかげさんで、10月は10日の時化日がありましたが、なんとかしのぎました。

春に終息したはずの「ラ・ニーニャ現象」が再び発生している様子です。









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by mobulamobular | 2011-11-19 04:59 | 気象 | Comments(0)
2011年7月
6月の平均表層水温は19.70℃。4月5月とドンと上がった水温も、6月には例年よりやや高めの水温に落ちつきました。また、6月中旬より連日30℃以上の蒸し暑い日が続きましたが、7月に入り雲が出て、その暑さも一段落です。

何れにせよ、海ものんびりモードに突入です。こんなところにありました。トリガーの表皮です。ウチの漁師の仕業です。
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むずかしい話は抜きにして、今は今のこの時を楽しむってわけにはいかないものでしょうか。
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夏ですから。







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by mobulamobular | 2011-07-06 04:34 | 気象 | Comments(0)
定点観測
定点観測とは、「海洋上の定点で、気象観測船によって行う連続的な観測」のことだそうです。しかし、"気象観測以外"にも行われる定点観測はある筈です。

早いもので、今年も6月となりました。そして集計の結果、2011年の5月はとんでもなく記録ずくしであったことが、アルガルベ定置網の定点観測(海況測定)で判明しました。

やり方は以前と何ら変わりはありません。相変わらず、空き瓶を海に放りこんで底の水を採取しています。これがその都度観測データを書き込む記録紙です。すべてアナログ式です。
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上から、日付、時間、表層水温、底水温、気温、潮流、風、透明度、波、天気、といった具合です。水温・気温は「℃」です。潮流は流れていく方向と"7mの間隔"をお手製の潮流計が流れた速度(秒数)を表し、それを後に「ノット/時間」に換算しています。ちなみに6月1日午後の潮流は「東方向へ11秒=1.24ノット/時間」ということでした。これは「急潮」です。次に、風ですが、風向と風力を0~4の5段階で表示しています。もっとも"風力4"とかになると、海は時化になり、よって船も沖へは出られなくなる訳ですから、観測もできず、今まで記録したことはないと思います。その次の透明度は「メートル」表示です。21mというのはほとんど海底見えるぐらいの透明度ですが、急潮によって透明度板(直径30cmの白円盤)はほぼ真横に吹き上げられていたと思いますが、それでも21m先まで見えた訳です。そして波ですが、これも風と同様で、波の来る方角と高さ(0~4の5段階)で表示しています。ですから、今まで"波高4"はありません。最後に天気ですが、"Limpo"とは「快晴」の意味です。ちなみに「晴れ」は"Pouco Nublado"(ちょっとだけ曇った)となります。

さて、「5月の記録」ですが、水温(朝)が表層・底ともに過去16年間で最高(19.22℃/17.91℃)を記録しました。今までの最高表層水温は2000年に記録した17.95℃で、過去15年間の平均値は16.76℃でしたから、今年がいかに飛び抜けて高水温だったかが分かります。また、今までの最高底水温は1996年に記録した16.95℃でしたから、これも1℃以上高かったことになります。

水温のみならず、気温(朝)も過去16年間で最高(18.13℃)でした。そのためか、時化の日も多く、「6日」も記録しました。例年ですと5月にもなると海はずいぶんと安定してきて時化日は2~3日ほどですが、今年はその倍でした。時化日が6日もあると、その前後も含め"海の荒れた日"(当然出港した日もあります)が約半月ほどあったことを意味します。

これらの傾向は4月から続いています。しかし、3月までは過去最低に並ぶほどの低い水温だったのです。その反動でしょうか、水温が低かった年(e.g.2008年)の8月の水温を上回っています。この先が注目されますが、ちなみに6月1日の水温は「東への急潮」で、ガクッと下がりました。しかし、これは低水温というよりは、今まで高かった分、"ふつう"になったといった感じです。

5月11日には日本気象庁から、「昨年夏から発生していたラニーニャ現象は終息したとみられる。夏は平常の状態が続く可能性が高いが、不確実性が大きく、エルニーニョ現象が発生する可能性もある」、との発表がありました。

さてさて。4月5月というのはこれからの本格的な今年の漁のシーズンを占う意味で、大切な時期となりますので、よってこういった天候や気象や海況の話題が多くなります。そして、今年は大きな話題がもうひとつあります。"未だ"忘れてはいません。

そんな中、気になるニュースがありました。

「"1F"前の海で、海洋汚染に関する定点観測を行っていない」、というものです。政府も東電も被害を小さく見せたいためか、「やっていない」、という解説でした。あ~ぁ、ですが、このことは、後々、きっと後悔することになると思います。



アルガルベ定置網の「海況測定結果」は右のリンクから見ることができます。
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by mobulamobular | 2011-06-03 05:39 | 気象 | Comments(0)
ポルトガル名 Granizo、 英名 Hail 。 空から降ってくる氷の粒の大きさが5mm以上であれば「雹」(ひょう)、5mm未満であれば「霰」(あられ)になるんだそうです。しかし、ポルトガルではそんな面倒な分け方はしません。みんな、"Granizo"です。強いていえば、"Granizo grande"(大きな雹)と"Granizo pequeno"(小さな雹)といった具合になると思います。
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先週、雷とともに「雹」が落ちてきました。特に珍しいことではありませんが、日本では梅雨期(春から夏への移行期)に雹が降るのとは対照的に、ここでは今です。昔よく、「雷が鳴ると梅雨が明け、夏が来る」と聞かされた憶えがありますが、ようするに季節(天候)の変わり目で(一時的にも)、これから暑くなる時に起こる現象なのでしょう。案の定、それから天気は回復し、日に日に暖かくなり、ついに今日は日中、半袖で過ごしました。だからといって、まだこれから3月です。予報では来週は気温が若干下がるそうです。
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さて、そんな訳でNAO indexも最近では正のフェイズに振れてきましたし、エルニーニョ監視海域(NINO1+2およびNINO3)の水温も上昇していることから、そろそろラニーニャ現象も終息と思われます。で、今後ですが、どうなるか楽しみ(?)です。"Strong La Niña"の次は何が来るのでしょうか。
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定置網の方は操業再開に向けて準備は順調の様子です。細かいこといい出すと、キリがありません。













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by mobulamobular | 2011-02-27 03:54 | 気象 | Comments(0)
ラニーニャ現象
1月11日に日本の気象庁から「ラニーニャ現象(La Niña)は冬の間は持続し、春に終息に向かうと考えられる」という見通しが発表されました。

それにしても今回のラニーニャ現象はオーストラリア、ブラジルの大雨、日本のドカ雪等、世界中で猛威を奮っています。米国航空宇宙局(NASA)の発表では、今回のラニーニャ現象は50年間の観測記録中もっとも強いもので、特に昨年11月、12月は強烈だったそうです。下の図は昨年12月の太平洋赤道海域の海面水温平年差を表したものです。青くなっている海域が平年に比べ海面水温が低くなっているところです。NASAから拝借です。
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見事な、しかも広範囲にわたる"ラニーニャ現象"であることが分かります。まさに"Strong La Niña"です。これでは世界の天気天候に影響を及ぼしても不思議ではありません。

「エルニーニョ現象とラニーニャ現象の相乗効果」で暑かったり、寒かったりでたいへんです。そのラニーニャ現象が春に終息、というニュースですから注目したいと思います。










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by mobulamobular | 2011-01-22 06:32 | 気象 | Comments(0)
月の暈
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今日で3夜連続です。"観天望気"風に言うならば、「天気は下り坂」かもしれません。しかし、すぐに雨天になるほどではなく、東、あるいは南よりの風により湿った空気が入り込んでおり、しばらくは冷え込みもなく比較的暖かな日が続く、と読んでいます。アーモンドの花はすでに満開です。やはり例年に比べ1週間から10日ほど早いペースと思います。しかし、この天候から勢いを得て、今年の咲きはひときわ見事です。

定置網。作業再開しました。新シーズンの始まりです。水温は14℃、東への潮がゆっくり流れています。そのせいか、水はやや濁り気味。網が入っていたら、アジが獲れたかも、と誰もが考えています。

休み中、道網のフラセが2本切断されていました。発見時、すでに他のロープに巻きついており、フラセのロープは使いものになりません。新品と交換です。これも含めて、例年通り、側張りの清掃点検作業や船の整備作業からボチボチ行っていきます。それから網入れの準備です。操業再開までにはまだまだ時間がかかります。












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by mobulamobular | 2011-01-19 05:44 | 気象 | Comments(2)