急潮
先月の平均水温は4月としては過去最低を記録(表層14.42℃、底水温13.46℃)。この傾向は5月に入っても変化なく、連日15℃ほどの水温で推移しています。よって気温も上がりません。涼しい日が続いています。今、「急潮」が来ています。早い潮流のことです。この流れによって海の深いところから冷たい水がどんどんアルガルベの海岸に押しよせて来ています。
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向きは「西から東へ」です。大西洋から地中海方面に向かって、となります。上の写真ですと「左から右へ」です。潮の流れは見ただけではなかなか分かりません。風もなく、水面は鏡のように静かですが、そこを流れる急潮は道網の浮子に当たって突然姿を現します。
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こんどは「右から左へ」流れています。浮子に当たった急潮はその直後にざわめいています。通常はまっすぐの道網をU字に曲げています。「急潮」で操業ができなくなることがあります。こんな時、漁師は精神的にダメージを受けます。この点で急潮は漁師にとって「必要悪」と言えるかもしれません。しかし、「お飯の食い上げ」はご免です。急潮は「時化」とは異なります。海への侵出を拒む時化とは違い、急潮は基本的には船の航行には問題がありませんので、定置網までは通常通りたどり着くことができますが、そこまで行って漁ができないという事態をひき起こします。晴天で、風のない、一見穏やかそうな日にこの有様です。こういうことは海に出てみないとなかなか解りません。天気のグローバリゼーションは釈迦やキリストが生まれる前からの現象で、今後も不変の原則です。ですから、今、目の前で何が起きているのか、どんな「テレコネクション」が作用しているのか考えています。










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by mobulamobular | 2009-05-21 00:38 | 定置網 | Comments(0)
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