サレマ
これもタイ科(Sparidae)に属し、ごく一般的にスーパーなどでも見かける魚ですが、「謎」も多い1種です。
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学名 Sarpa salpa、 英名 Salema、 ポルトガル名 Salema、 和名 サレマ です。
Ria Formosa内の刺し網でよく漁獲されています。定置網にはふだん多くは入りませんが、秋には大きな群れで来ることもあります。身は水っぽく、小骨も多いことから市場では人気種とは言えません。しかし、色合いがきれいなことと飼育が比較的容易なことから、活魚として水族館には人気があります。
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雑食性ですが、若い内はどちらかというと肉食性(甲殻類等)で、大人になると草食性と変化するようです。FNAMによりますと、夏にイワヅタ科(Caulerpaceae)の海藻を捕食している時期は若干「毒性」があると記述されています。イワヅタ科の海藻とはブドウの房のような葉をもった海藻のことで、珍しいものではなく、よく見られる海藻のひとつです。
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聞きなれない言葉ですが、サレマは「雄性先熟の雌雄両性」(Protandrous hermaphrodite)です。どういうことかというと、ほとんどの魚は「雌雄異体」ですが、サレマの場合は「雌雄同体」です。しかし、まず雄として成熟した後、雌に性転換するためこのように呼ばれています。逆は「雌性先熟」ですが、この場合は雌として成熟した後に雄になるパターンのことをいいます。性転換する魚では後者のパターンの方が多いそうですが、サレマは少数派です。ご存じ、日本の「クロダイ」、世界の「クマノミ」、我らが「ドラーダ」も「雄性先熟の雌雄両性」の仲間です。







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by mobulamobular | 2008-07-14 04:29 | | Comments(3)
Commented by いずみ at 2008-12-12 23:20 x
はじめまして、偶然こちらのブログに行き当たり、非常に興味深く拝見させていただいております。私はリスボンに住んでおりますが、この国の魚の豊富さを嬉しく思います。お仕事柄、海から上がったばかりの魚を食されているのでしょうから、こんな質問は愚かと思いますが、ご存知でしたら教えていただけないでしょうか?
今日安さに吊られてサレマを購入しました。グエラも赤く綺麗だったのに、内臓が臭ったので(海草のせいですね)三枚におろしたものの、食していいものか迷っています。シャプータも「醜い魚は美味」と思い買ったことがありますが、油臭くて食べられなかったことがあります。こういう臭いがしたら食用には出来ないものでしょうか?
Commented by mobulamobular at 2008-12-20 02:13
リスボンのいずみさんへ。
サレマですが、リスボンで鮮度が良いものの場合はテジョ河で獲られたものだと思います。
鮮度が良ければ食せないことはありませんが、刺身として考えた場合、美味しい魚とは言えないと思います。
シャプータは今年大漁ですので、いろいろな所に出回っていると予想されます。
こちらは鮮度さえ良ければ、刺身でも美味しい魚です。しかし、確かに脂がきついとも言えます。
そんな時は刺身はあきらめて「ギザード」(トマト煮込み)などにしてみてはどうでしょうか。
何れにせよ、魚は鮮度です。まず、臭う魚はできれば食さない方がよいと思います。
ポルトガルには「刺身文化」はありませんので、鮮度に関する漁師や魚屋さんの感覚は日本人のものとは異なります。
刺身は「特殊な食べ方」ですので、外地では自己責任となることをくれぐれもお忘れないように。
Commented by いずみ at 2009-01-21 09:56 x
お礼が遅くなってごめんなさい。ご丁寧な回答ありがとうございました。
サレマはハーブを沢山使ってフライパンでオイル焼きにしましたら決して不味くはありませんでした。でも次回からは避けてしまうかも(笑
刺身にするのはドラーダくらいです。先日まだ硬直している鯖を手に入れましたが、アニサキスのことを考えて泣く泣く〆鯖は諦めました。
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