地中海コショウダイ
まずは「コショウダイ」(学名 Plectorhinchus cinctus)からです。
日本でも漁獲量はあまり多くなくメジャーな魚ではないと思いますが、斜めのラインと黒い斑点が印象的な魚です。
しかし、残念ながら日本と同じ「コショウダイ」はポルトガル海域には生息していません。
「コショウダイ」の名前の由来は、現代では黒い斑点からイメージして塩・胡椒のコショウとも思われているようですが、
もともとは侍時代に殿様に仕えた小姓の装束がそれに似ているため名づけられたものと考えられているようです。

それでは「地中海コショウダイ」です。
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学名 Plectorhinchus mediterraneus、 英名 Rubber lip grunt、 ポルトガル名 Pargo mulato、 
和名はありません。
日本の「コショウダイ」同様、こちらも漁獲量は少なく市場ではまれに見る程度ですが、スーパーなどでは
どこからか送られてくるようで、時々目にします。ポルトガル名は"Pargo"となっていますが、
タイ科(Sparidae)の魚ではありません。イサキ科(Haemulidae)、コショウダイ属の1種です。
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この魚の特徴は何といっても、その「唇」です。
まずはポルトガル名ですが、"mulato"とはブラックとホワイトの混血の人のことで、ようするに「ちびくろサンボ」から
連想する「ぶ厚い唇」から名づけられています。余談ですが、「不死鳥・村田兆治」もポルトガル語では
「黒人と白人の混血の女の子」(=mulata)になってしまいます。
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次に英名ですが、"Rubber lip"とはまさにその「唇」のことです。
"grunt"とはブタなどがブーブー鳴くことや不平不満をもらすことをいいますが、なぜか「イサキ科の魚の総称」
としても使われています。しかし、この類の魚が「ブーブー鳴く」のかどうかは定かではありません。
再び余談ですが、スラングで"grunt"とは陸軍の「歩兵」を意味するようです。歩兵隊が行進する様は
まさに「ブーブー鳴いている」ように見えるのでしょうか。ここで想い出されるのがG.I.Joeです。
確か"Grunt"という奴もいたと思います。南北戦争の英雄、後の合衆国大統領の「グラント将軍」はどうでしょうか。
やはり「ぶつくさ文句ばかりいう人」だったのでしょうか。違います。「グラント将軍」は"Mr.Ulysses S. Grant"ですので、
"u"ではなく"a"でした。この場合はありがたい「奨学金」という意味になります。
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by mobulamobular | 2008-03-18 06:53 | | Comments(0)
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