BOMBORDO
ポルトガルでは船の左舷を"BOMBORDO"(ボンボルド)、右舷を"ESTIBORDO"(エスティボルド)といいます。
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ちなみに英語では左舷をPORT (SIDE)、右舷をSTARBOARD (SIDE)といいます。
"BORDO"は舷側(船の側面)のことです。"BOM"は「良い」、"ESTI"は「星」のポルトガル語"ESTRELA"が短くなったものです。
初めてこのことを知った時、単に英語をポルトガル語に変換、もしくはその逆であって、西洋はみんな「同じ文化」なんだな、と思いました。
しかし、その後、地元漁師からその「理由」を聞かせてもらったところ、先人たちの創り出した全く違った文化が語源となっていることが
わかりました。
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1497年ヴァスコ・ダ・ガマはインド航路開拓の航海に出発しました。ポルトガルを出航して、一路南へ。喜望峰を通り、今度は北へ。
上の地図を見てください。この間、絶えず陸地は船の左舷側で、右舷側は大海原です。
つまり、果てしない、いつ終わるのかも知れない航海で、左舷側には遥か遠くにうっすらと「憧れ」の陸地が見える。
このことから、左舷側は「良い」側、つまり"BOMBORDO"と呼ばれるようになりました。
一方、夜間、右舷側にはいつもきらめく星屑を散りばめた夜空を望むことができました。
このことから、右舷側は「星」側、つまり"ESTIBORDO"と呼ばれるようになった、とさ。

昔、PORTとSTARBOARDの語源について聞いた覚えがあります。
PORTは左舷側に港のある陸地が見えているからではなく、船は「通常」、港では左舷側を着岸するからで、
STARBOARDのSTARは星ではなく、昔の船は右舷側に舵(STEER)が付いていて、そのSTEERが「訛って」STARになったとか。

ここまで書いておいてですが、正直、ことの真実はわかりません。
でも、BOMBORDOも、ESTIBORDOもこの語源が良いと思います。
この由来が好きです。
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by mobulamobular | 2007-09-14 02:54 | ポルトガル文化 | Comments(0)
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