LEVANTE(レバンテ)
折りしも日本では台風9号の影響で各地で多大な被害が出ており、「悪天候」について記述するのは不謹慎のような気もしますが、日本の同業者の無事と安全を祈りつつ、こちらの時化について述べていきます。

ポルトガルには台風やハリケーンのような強力な熱帯低気圧の発生はありませんが、時にそれに近しいパワーを持った南東風による時化があります。アフリカから湿った重たい空気を送り込み、激しい雨を伴う場合もあります。地元ではそれを"LEVANTE"(レバンテ)と呼んでいます。
d0113817_23371917.jpg

通常、2~3日でおさまりますが、この間、強風と高波で沖に出ることはできなくなります。"LEVANTE"を辞書で見ると、「上げること」「反乱・暴動」などと出ていますが、「東」と言う意味もあります。ポルトガル語では単に方位を示す際、東は"ESTE"記しますが、"LEVANTE"も「日が『昇る』側」ということで、「東」と言う意味になります。これに対して「西」は通常"OESTE"ですが、「日が『沈む』側」と言う意味で"POENTE"ともいいます。
d0113817_1115145.jpg

「レバンテ」はここでは時化の代名詞のように用いられていますが、どことなく時化の悪いイメージとは裏腹に、時化後の漁の好転の期待が込められた言葉のように思われてなりません。これから冬にかけてレバンテの多い時期となりますので、船の航行、定置網の操業等には十分な注意が必要になりますが、夏の穏やかな天候とともに淀んだ漁場の海況をシャッフルするための必要悪的働きをしているようです。ちなみに「台風一過」ならぬ、レバンテ明けのあざやかな好天を、ここではBONANÇA(ボナンサ)といいます。
[PR]
by mobulamobular | 2007-09-08 05:42 | 気象 | Comments(0)
<< JUDEUの出荷 POSEIDON(海神) >>