カジキ
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カジキにも、「マ」カジキ、「クロ」カジキ、「シロ」カジキ、「メ」カジキ、「バショウ」カジキなど、いろいろあって、
また、普段めったにお目にかかれない魚のため、種の同定が難しいのですが、これは、
学名 Tetrapturus albidus、 英名 Atlantic white marlin、 ポルトガル名 ESPADIM BRANCO、 和名は「ニシマカジキ」 です。
定置網には入る時は入ります。体長2~3mほどの個体が群れをなして入る時もありますが、そんな時はもう、てんやわんやです。
網を締めこんでいって、泳ぐスペースが狭まると、なかにはジャンプする個体も出てきます。思わず、歓声のあがる瞬間です。
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カジキといえば、この上顎が長く伸びた独特の吻を思い出しますが、これ以外にもこの魚はどこを見ても機能的で、独創的な創りになっています。
他の写真はアルガルベの魚類図鑑を参照ください。



話は変わりますが、水族館の水槽が大きくなり、ジンベイザメが3~4尾同時に収容できるようになった今日でも、未だにできないのが
このカジキ類の展示です。ここでも今までに幾度となく「メカジキ」の展示を目指して、捕獲および活魚輸送を試みてきましたが、
一度、水族館の水槽で数時間ほど泳がせた記録がありますが、それ以外はことごとくうまくいかず、失敗を繰り返しています。
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では、何がそんなに難しいのか、何が障害になっているのかというと、ズバリ、この吻が最大のネックとなっています。
なぜ、カジキはこんなに長く尖った吻を持っているのか、その確かな理由は分かりませんが、水槽内(限られたスペース)では
この吻が当たり、それがもとで傷ついたり、ストレスを感じてうまくいかないという結果になります。
しかし、いつの日か目標を達成しえる日が来ると信じて、次の機会をうかがっています。

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昔、大学時代にやはりカジキを水族館で展示できたら、どんなによいかを議論した記憶があります。
すでに、最大の問題は「吻」であることはわかったいました。そんな時、担当の教授から「そんなに問題なら切ってしまえ」という意見が
飛び出しました。このコペルニクス的回転ともいえる大胆な発想に、皆一瞬言葉を失ってしまいましたが、次の教授の一言で、
その場が笑いの渦に包まれた思い出があります。
「切ってしまうのはよいが、問題は吻を切った後のカジキはすでにカジキではなくなることで、これを何と呼ぶかだ。」
「『ブタカジキ』と呼んではどうだろう」。
今、本当に必要なのはこんな考え方かもしれません。
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by mobulamobular | 2007-08-11 22:56 | | Comments(0)
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