便所掃除
知ったポルトガル人は、必ず驚きます。以前にも幾度となく、仲間内で話題に上ったことがありましたが、何といっても、 ここは分業主義の社会ですし、対象が子供ということもあって、要らぬ偏見を抱かせる元にもなりかねないことから、その後、黙っていたのですが、今回、ダイレクト・メールで、"日本では学校の生徒にトイレ掃除をさせている"といった内容の記事が載っかってきたことから、皆んなにバレてしまいました。

d0113817_5141827.jpg


この記事自体、こうした他国の異文化に対し好意的なような、少なくとも悪意はないように思われますが、昨今、ややもすれば、児童虐待、人権無視といった、とんでもない騒ぎに発展しかねません。日本人の場合、ある程度の年齢以上の人たちには、必ず経験のあることだと思いますので、トイレに限らず、放課後の掃除自体がイヤな、つまらない思い出として残っていると思いますが、だからと言って、それが元で、その後の人生で大変な目にあったなどということは、まずないと思います。

一方、こっちの子供たちには、トイレ掃除の経験など皆無だと思います。これはこれで、何となく、恵まれているような気がしないでもありませんが、よい大人が、今まで一回もトイレ掃除の経験がなく、やり方すら知らないと聞くと、こいつちょっと問題ありだなとか思ってしまいます。

ようするに、大したことではないのですが、事実を知ってしまったポルトガル人に、ニッポンの事情を説明するのは、正直ちょっと、面倒くさいところがあるのです。

清めることの好きな日本人の心情など、"外人には"、何年かかっても理解できないことだってあると思います。
[PR]
by mobulamobular | 2015-11-28 05:17 | ポルトガル文化 | Comments(2)
Commented by efendi at 2015-11-30 22:01
この学校清掃について、私の暮らす国ではある種の美談として伝えられることがあります。
やはり子供のうちにこういう精神を養うことの大切さ、これが問われるのは現代の大人のだらしなさが要因でもあります。子供に掃除をさせる教員に親が怒鳴り込んで抗議した、とかいうニュースも稀にありますので用心に越したことはないのですけど、子供がいけしゃーしゃーと「私たちが掃除したらここで掃除婦として働いている人の職が無くなってしまうでしょ」と、てへぺろっと言ってしまう姿に一抹の不安を感じている大人、です。
Commented by mobulamobular at 2015-12-01 05:01
efendiさんへ。コメントありがとうございます。"作務"的意味合いにおいても、確かに掃除は大切な生活の要素です。しかし、出来ればやりたくないと思うことも、 人間として、とても正直な気持ちだと思います。「情けないこと」(2014年1月16日投稿)に、あの時のことが忘れられず、触れられたくない話題のひとつとなっています。
<< 11月の満月 新政権誕生 >>