箱網
アルガルベ定置網から東の方向、つまり、ジブラルタル海峡〜地中海の方向を見て、撮った写真です。つまり、写真の左手が丘の方向(北側)で、右手が沖の方向(南側)となります。

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手前がイケス(網)で、その向こう側が、「箱網」になります。定置網において魚を獲るところになります。東西に120mほど、南北に60mほどの広さになります。グルっと一周、海面上黄色い浮子で囲われていますが、その下に網がぶら下がっています。東側に、黄色い浮子の列の途切れたところがありますが、あそこの下(海の中)が、魚にとっての「箱網」への入り口兼出口となります。つまり、魚は東から西に向かって泳いで来て、「箱網」に入る仕掛けになっています。

「箱網」より、東側が、登り運堰場と呼ばれるところです。最初に道網(垣網)、あるいは沖道網(沖垣網)にぶつかった魚が網に誘導されて、あるいは、危険を察知しての自らの逃避行動により、登り運堰場に入って来ます。その後、魚は、「箱網」に移動するのです。

しかし、先述の通り、「箱網」の入り口は、魚にとっては出口でもありますので、魚は登り運堰場から「箱網」に、"出たり入ったり"しながら、一部が「箱網」に残ります。諸先輩方の考えでは、「箱網」で漁獲される魚の割合は、登り運堰場まで来た魚の半分以下ということになっています。また、最初に道網や沖道網ににぶつかった魚の数を"100"とすれば、最終的に「箱網」にまで到達する魚の割合は、"20〜30"ほどと考えられています。

といった具合に、メイズのような仕掛けになっている定置網ですので、魚にとっても、「箱網」まで行き着くのは至難の業なのかもしれません。

つまり、何が言いたいかというと、こんな考え方の漁業ですので、定置網では、システム上、"乱獲"は決して起こりえない、と断言できるのです。

ご理解いただけたでしょうか。
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by mobulamobular | 2014-09-24 04:38 | 定置網 | Comments(0)
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