Polybius henslowi
ワタリガニ科 (Portunidae)の1種ですが、本種は1属1種のようです。北東大西洋海域、および地中海に生息しています。

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学名 Polybius henslowi  英名 Henslow's swimming crab  ポルトガル名 Pilado  和名 ありません。

先に述べたように、海況に変化です。魚ではないので、"随伴魚" ではありませんが、春から初夏にかけて、マグロの群れが来るころに、このワタリガニがやって来るのです。しかし、今年はいつもとは、ちょっとだけ、様子が異なります。

まず、小さい。そして、多いです。過去に、こんな大量のワタリガニが押し寄せてきた記録はなく、"いつも通り"、ベテラン漁師は、"漁師生活50年、いまだかつてない~" を繰り返していました。

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アルガルベ定置網は来年で20年を迎えます。よって、これは19年の定点観測の結果、初めての出来事、となります。しかし、漁師歴50年でも、以前の30年は定置網漁業以外の漁法で、あっち行ったりこっち行ったりを繰り返していた訳ですから、その時の潮なり、海域なり、水深が異なっていれば、仮に小さなワタリガニが大量に来たとしても分からない可能性があります。海とはそういうもので、海と人間のスケールの違いは歴然としています。50年だろうが、100年だろうが、分からないものは分からないのです。しかし、一方、"定点観測" の場合のデータは確かなものになります。"そこに来たか"、"そこで起こったか"、を見ているのですから、"20年で初めて" なのです。

だから、海はいつまでたっても、面白いのだと思います。だから、定置網はいつも興味深いのです。
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by mobulamobular | 2014-04-07 05:40 | | Comments(0)
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