「ヤツメウナギ」といっても、ウナギとは、まったくの別ものですので、「ヤツメウナギ」という名前自体が、"偽装表示"とかいうことにならないのか、ちょっと疑問に思います。
さて。先日、「ヤツメウナギ」がいたぞというので見に行くと、バケツの中に、全長20cmほどの小さな個体が泳いでいました。 写真撮影のために、水から出すと、ピチャピチャ跳ねまわり、よくは撮れませんでしたが、7対の鰓孔を確認することができました。この片側7つの鰓孔が、"7つ目"となり、本ものの目と合わせて、"8つ目"ということらしいです。 学名 Petromyzon marinus、 英名 Sea lamprey、 ポルトガル名 Lampreia marinha、 和名 ウミヤツメ、 です。 ようするに、この「ヤツメウナギ」は、河に遡上して産卵・孵化するそうですが、通常は海に生息しています。一方、河に生息するタイプ(Lampetra fluviatilis)も存在します。どちらかと言えば、ポルトガルでは、後者の方が有名で、""Arroz de Lampreia"(ヤツメウナギのリゾット)という郷土料理もあります。 ウミヤツメは他の魚に寄生しますので、米国・カナダでは完璧な嫌われ者だそうです。脊椎動物ですが、顎のない"円口類"に属します。この円い口が吸盤となり、他の魚にくっ着き、そこから吸血します。ちょっと、気味の悪い魚と思うかもしれませんが、それでも古代から生き続けている1種で、人間の大先輩です。
by mobulamobular
| 2014-03-24 05:26
| 魚
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