セウタ
「セウタ」のことは、いつかちゃんと記したいと思っています。ですが、今回は、その序詞ということにします。

なんといっても、畜養マグロ、あるいは養殖マグロというやつは、実質的には、ここから始まったことですので、とても興味深い場所なのです。

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城壁に囲まれた水濠を行くと、向う側で地中海に出ます。「セウタ」は、その長い歴史の中で、15世紀には一度はポルトガルの領土となり、16世紀にスペイン領となりました。その頃、この城壁も建設されたそうです。ですから、ポルトガルとも、とても縁の深いところです。また、「セウタ」で最初に定置網漁業を始めたのもポルトガル人だったと聞いています。

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1970年台初めに、日航が米国東部から生鮮マグロの空輸を始めました。いわゆる、"空飛ぶマグロ"です。その頃、カナダの定置網に入るマグロをイケス網の中で飼ってやろう、という試みを始めた日本人集団がいました。その後、この日本人集団は、ここ「セウタ」に拠点を移し、地元の定置網に入った出マグロ(産卵後のマグロ)を利用して、本格的な畜養マグロ事業をスタートさせたのです。

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その模様は、どっかのテレビ局でもドキュメンタリーとして放映されていました。その番組の中で、その時の日本人船頭さんは、「我々は、天然のマグロにより近い、高品質の畜養マグロを造っています」と言っていたのを憶えています。ですから、いつの間にか、先人達の畜養マグロの目的が、異なった方向に進んで行ったことが分かります。

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上の写真が、今の「セウタ」の定置網です(拡大できます)。数年前に再開したそうです。3ヶ統あるそうですが、今はマグロを獲ることはできません。

水は相変わらず澄んでいます。

アルガルベ定置網は、かつての「セウタ」における定置網による本格的な畜養マグロ事業を継承しています。
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by mobulamobular | 2013-11-12 08:11 | 定置網 | Comments(0)
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