大漁
ラニーニャ、ラニーニャと来て、もうすぐ終わりそうですが、エルニーニョ。少雨、5月の異常高気温、6~7月の低水温。8,9,10月となんとなく盛り上がりに欠け、そろそろノーマル化してもよさそうですが、どうでしょうか。

そんな海況下で、今年は定置網も記憶に残るような漁もなく、このまま終わってしまうかと思っていたら、今日は「大漁」でした。

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まずは、学名 Sparus aurata、 英名 Gilthead sea bream、 ポルトガル名 Dourada、 和名 ヨーロッパヘダイからです。やはり、天然ものはきれいです。すっかり養殖魚の代名詞となったこの魚も、ここらでは天然は冬の魚。"ドラーダ"の顔を見ると、漁期終了間近。なんとなくせわしない気持ちにさせられます。


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学名 Pomatomus saltatrix (あるいは P.saltator)、 英名 Bluefish、 ポルトガル名 Anchova、 和名 オキスズキ (あるいは アミキリ)
。今年は大きなサイズの入網はありませんでした。"アンショウバ"も冷水の影響を受け、別のルートを回遊して行ったのでしょう。

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学名 Loligo vulgaris、 英名 European squid、 ポルトガル名 Lula-vulgar、 和名 ヨーロッパヤリイカ
産卵期です。"ルーラ"には定置網も格好の産卵場です。上手く卵を産み付けることができたでしょうか。


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学名 Argyrosomus regius、 英名 Meagre、 ポルトガル名 Corvina、和名 オオニベ
今年は過去最少入網尾数を更新しそうです。どうしたのでしょうか、なにがあったのでしょうか。あんなにいた"コルビナ"はどこに行ってしまったのでしょうか。これも少雨と関係があるのでしょうか。ヨーロッパ側では、うまい産卵場所が見つからず、皆してアフリカ側へ移動してしまったのかもしれません。


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学名 Diplodus puntazzo、 英名 Sharpsnout sea bream、 ポルトガル名 SARGO BICUDO、 和名 トンガリ・サルゴ。唯一、例年並みの漁獲を記録したのが"サルゴ・ビクード"。次第にふつうの海にもどることを期待します。


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学名 Diplodus vulgaris、 英名 Common two-banded sea bream、 ポルトガル名 SARGO SAFIA (MUCHARRA)、和名 アフリカチヌ
"サルゴ・サフィア"は塩焼きか、丸唐揚げにしたいところです。


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学名 Sarda sarda、 英名 Atlantic bonito、 ポルトガル名 Sarrajão、 和名 タイセイヨウハガツオ
今年は、この魚のニュースもなかったように記憶しています。冷水は好きそうではないですし、"サラジャォン"が好む、もさーっと川水のような濁った状態の時もありませんでした。


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学名 Auxis rochei、 英名 Bullet tuna、 ポルトガル名 Judeu、 和名 マルソウダ
実際の漁獲量は期待していた量の10分の1程度でした。大誤算、というか、事前に分かっていたことのような気がします。こういう年は、"ジュデウ"はダメです。


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学名 Scomber colias、 英名 Atlantic chub mackerel 、 ポルトガル名 Cavala、 和名 タイセイヨウマサバですが、学名 Scomber scombrus、 英名 Altantic mackerel、 ポルトガル名 Sarda、 和名 タイセイヨウサバ、あるいはノルウェーサバも混ざっています。
"サルダ"は、今年3月に一旦禁漁となりましたが、8月また解禁となりました。バッテラはかろうじて食べられましたが、最近は脂の少ない"カバラ"の方を好むようになってきました。


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学名 Pagellus erythrinus、 英名 Common Pandora、 ポルトガル名 Bica、 和名 ニシキダイが手前にいますが、学名 Pagrus pagrus、 英名 Common Seabream、 ポルトガル名 Pargo legitimo、和名 ヨーロッパマダイや、学名 Dentex gibbosus、英名 Pink Dentex、 ポルトガル名 Pargo Capatão de Bandeira、 和名 ハタタテ・デンテックスも混じっています。
赤い魚も、イヤになるくらい本当に少なかったです。"ビッカ"とか、"パルゴ"とか、ひさしく食べていません。"パルゴ・グランデ"は通常も食べません。あんなデカイ・タイ、食べきれません。


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これも、Corvina(コルビナ)ですが、上述のものが体重20kg以上であるのに対し、こちらは3~4kgの小型のものばかりです。しかし、これらは養殖場から逃げてきた(捨てられた)ものではなさそうです。と願っています。


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学名 Sardina pilchardus、 英名 European pilchard、 ポルトガル名 Sardinha、 和名 ヨーロッパマイワシ
おぉー、"サルディーニャ"、"サルディーニャ"、"サルディーニャ"。


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学名 Trachurus trachurus、 英名 Atlantic horse-mackerel、 ポルトガル名 Carapau、 和名 ニシマアジとか、学名 Spondyliosoma cantharus、 英名 Black sea bream、 ポルトガル名 Choupa、 和名 メジナモドキとか、学名 Sarpa salpa、 英名 Salema、 ポルトガル名 Salema、 和名 サレマも入っていました。
冷水時の象徴でもある"カラパウ"は、今年、小さいのがよく入りました。サイズが足りず、水揚げもひやひやものでした。"チョパ"も総じて、少なかったです。"サレマ" も少雨の関係で、さっぱりでした。もともと汽水域に生息していますので、そこらのコンディションもよくなかったのでしょう。

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やっぱり、定置網はこうでなきゃ。












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by mobulamobular | 2012-11-03 07:05 | 定置網 | Trackback | Comments(8)
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Commented by yspringmind at 2012-11-04 03:02 x
はめまして。驚くほどの大漁、気分が良いですね。美しい写真の数々からポルトガルの海の匂いを楽しみました。有難うございます。
Commented by mobulamobular at 2012-11-04 04:47
yspringmindさんへ。はじめまして。コメントありがとうございます。ボローニャにお住まいとのこと、よいところですね。1年ほど前に貴地を訪れました。あの回廊がとても印象深かったです。
Commented by O&クロ at 2012-11-04 20:28 x
大量ですね。うらやましい。
この時期になると、近所の港でヤリイカ釣りをするのですが、
昨年、今年と回遊してきません。
何処に行ったのだろうとと思ったら、そちらに・・・・なんて訳ないですよね
Commented by obakappu at 2012-11-05 02:54
江の島定置網の魚の入れ物は全部青だけれど、さすがポルトガル、青とオレンジなんですね~。
Commented by mobulamobular at 2012-11-05 04:34
O&クロさんへ。やはり、イカツノを使うのですか。港では水深が浅いでしょうから、水平方向で乗ってくるのですね。難しそうですね。ヤリイカも水質等の自然環境には敏感と思われます。何か思い当たる節はありませんか。
Commented by mobulamobular at 2012-11-05 04:38
ぷーままさんへ。この入れ物の色の話。始めると長くなるので、ここではやめておきます。オレンジ色のものが正式なものです。全国的に同じ入れ物の使用が義務付けられています。
Commented by O&クロ at 2012-11-06 18:52 x
エギやスッテを使います。エギは日本のアオリイカ釣りに近い方法ですが、ダウンショットリグにスッテの方が乗りが良いようです。
最近、水温が高めなのと、ゲリラ豪雨がたびたびあって濁りがあるのが問題なのではと考えています。豪雨のたびに港の同じ場所でも竿に伝わる感じが異なるので、底の形状が変化しているように思います。
Commented by mobulamobular at 2012-11-07 05:09
O&クロさんへ。"ダウンショット・リグ"ですか。なんだ、それ、と検索しちゃいました。日本にいたころにはなかったですよね、といっても、もう20年近く前ですので、話になっていないですね。アオリのエギはよく知っています。
港の近くに「河」があるのですか。ずいぶんと砂が動くのかもしれませんね。引き続き、イカ釣り、楽しんでください。こちらは、日本を出る時、釣りは封印しました。釣りをすると、24時間釣りのことしか考えなくなる"癖"がありました。
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