足糸
"アシイト"、ではありません。"そくし"と読むそうです。ムラサキイガイが岩や網やロープや貝同士とくっ付くための付着器官のことです。ムラサキイガイはフジツボやカキなどの他の付着生物のように直接殻を物体に付着させるのではありません。不溶化した繊維状の接着タンパク質(Mussel adhesive protein)である「足糸」を付着させ、ギュッと引き寄せて、急潮でも流されないほどの固定力を得ています。この接着タンパク質は医療用接着剤の原料になるのではと期待されているそうです。
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本題ですが、イケス網のムラサキガイ、5mmに成長していました。そして、「足糸」も確認されました。こうなると、どうしようもなかった、です。たぶん、あと1か月もしたら、この倍以上のサイズに成長していたことでしょう。そしたら、こっちがやられていましたが、すでに問題は解決されました。ムラサキイガイにくたばってもらいます。海水から出た彼らはもう成長しません。
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しかし、よりによって、こんな年にこんなことになってしまいましたが、できるだけ早く、このイケス網を清掃して、再び海に戻す予定です。そうしないといけません。次の仕事が控えています。

でも、8月になっても低水温の状態が続いています。これだとソウダガツオが定置網に入って来るのもちょっと遅れるかもしれません。


















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by mobulamobular | 2012-08-19 05:07 | 生き物 | Comments(4)
Commented by obakappu at 2012-08-20 02:20
杉の下枝を勝手に刈りはらって来る機械がありますが、網の表面を自動で掃除し続ける機械があったら、薬剤も使わずにきれいに出来るのにねー。
足糸、ものすごく強靭ですが、乾かしたらぽろぽろ落ちるのですか??
Commented by mobulamobular at 2012-08-20 04:32
ぷーままさんへ。「機械」ありますよ。市販されています。オートメーションで楽ちんですが、1台1千万円くらいするのではないでしょうか。耐圧になっていて無理もないと思いますが、足元見やがって、といった感じです。何れにせよ、薬剤は必要です。それでも2~3カ月しかもたないのが日本の多くの定置網の現状だと思います。
足糸は、乾かせば小さい内は落ちますが、大きなものは残ります。育てないことです。
Commented by obakappu at 2012-08-23 14:21
あるのですね。
一千万・・・使えませんね。
そういう方面の発明はお金にならないのかなあ。
Commented by mobulamobular at 2012-08-24 05:00
ぷーままさんへ。若干、専門的な話になるかもしれませんが、網の形状が単純なもので、網の設置場所が"プール"の中のような状況であれば、こういった機械も使えるかもしれませんが、海況なり、網成りは千差万別で、つまり、難しすぎて適当な機械が開発されていないのです。逆です。こういう方面の発明は、"できるのであれば" めちゃ、お金になると思います。どうでしょう、出来しだいですが、1台3千万円ぐらいなら出してもよいと多くの関係者は思うのではないでしょうか。
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