よく考えれば十分納得できることであり、悪いことではないのですが、目の前の現実には、ついブーたれたくなります。
網の中、「小サバ」でいっぱいです。 7月も半分が過ぎたところですが、海況に変化はありません。ここまでの平均値は、「表層水温が16.32℃、底層水温が14.61℃、気温が18.29℃」となっています。ですから、依然として記録更新中です。 さて。ポルトガルでは確か「全長19cm以下」のサバは獲ってはいけないルールだったと思います。これは「成熟前のサバは獲ってはいけない」という意味と思います。しかし、これしか獲れないローカル漁師はどうしたらよいのでしょうか。いつの間にか"丘もん"が決めたルールとは言え、ルールはルールです。守って当たり前のことなのですが、この網の中で19cm以上のサバだけとることなど不可能ですので、疑わしきは全量漁獲せず、となります。 しかし、こんな海況が異常に長い期間続いた場合はどうでしょうか。「19cmはダメで、19.1cmはよい」でよいのでしょうか。確かに、全漁獲量の5%までサイズに満たないものが含まれても容赦されるルールになってはいますが、それにしても19cmが5.1%なのか、19.1cm以上94.9%なのか、そんな厳密な判断は不可能です。もっと臨機応変に柔軟性を持って当局には対応してもらいたいのですが、なかなかうまくいっていない状況を見聞きします。 一方、市場ではこの「小サバ」、意外と人気商品です。缶詰によし、酢漬けによしです。よって、節度が大切です。 今までも再三言及してきましたが、ここでは海水温が低くなると相対的に魚のサイズが小さくなります。今回の「小サバ」がそのよい例で、ちょっとじれったい気持にもなりますが、これが豊かな海における自然の摂理なのだと思います。 ______________________________________________________________
by mobulamobular
| 2012-07-17 04:12
| 魚
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