Corvina 2012
最近はめっきり話題となる機会が減ってしまいましたが、ひさびさの登場です。
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学名 Argyrosomus regius、 英名 Meagre、 ポルトガル名 Corvina、 和名 オオニベ です。

こんなに獲れて、スゴイ。とか思われるかもしれませんが、ちょっと、裏の事情があります。確かにアルガルベ定置網に入ったのですが、すべて全長50~60cmほど、体重2~3kgの個体ばかりです。コルビナの場合、小さな個体の入網もありますが、いつもは数尾程度で、それも秋から冬に入るのがふつうです。それが、この時期にこんなに多く入るのは、なにか不自然なような気がするのです。

この種は養殖魚として、流行るか、に見えたのですが、成長が遅いことから事業としてあまり芳しい結果が出せないでいます。一時はフランス、スペインを中心にヨーロッパ各地で官民を問わず、いっせいにスタートした養殖魚のホープだったのですが、今では、需要が伸びないことから、「やりっぱなしの養殖場」や「ほったらかしの養殖施設」が出はじめ、結果、時化などで網が破れたりして施設から逃げ出す魚や、「放流」されるものが多くいるようになっています。

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そんな中、これはあくまでも想像ですが、近くにあった「宇宙ステーション」みたいな養殖イケス網が破れ、中にいた大量のコルビナが海に逃げ出した、のでは、ということです。こういう推測は、たいがい大当たりなのですが、"元の持ち主"からは何のクレームもないので、"ほったらかし"にしています。

余談になりますが、これらを定置網で獲って、市場に出すと、"当然"、「養殖魚」ではなくて、「天然魚」となります。ですから、市場では養殖魚の倍以上の値がつき、バンバン売れてます。なんか妙ですが、妙なことはこればかりではありませんし、世の中、妙なことの方が多いくらいですので、こんなものか、といったほどしか関心が寄せられません。

とても美味しい魚です。でも、上述の「宇宙ステーションから逃げた魚、云々…」の話が、本当だとしたら、この子らの親魚は定置網が提供したものですので、つまり、この子らは定置網の申し子、ってことになるかもしれません。何れにせよ、「数奇な運命」、と言えるのではないでしょうか。










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by mobulamobular | 2012-05-26 06:39 | | Comments(4)
Commented by obakappu at 2012-05-31 06:41
タイやヒラメやニジマスのように、色やひれで区別が付かないのですか??
Commented by mobulamobular at 2012-06-01 05:02
ぷーままさんへ。さすが、ぷーままさんですね。たいせつな点だと思います。「事業」について、コントラリーなことをいうつもりはありませんが、「養殖魚」は色やひれで区別ができる、と思うということは、そういう養殖魚しかいないため、だと思います。「経費」を考えれば、当然のことです。
Commented by obakappu at 2012-06-11 06:44
そうですねー。
魚屋さんで魚を買うときに、天然かなー、養殖かなーと考えますから。
(最近はその上に、どこで取れたのかなーと、原発関連を考えます。日本は雨が多いので、お茶からセシウムが出た地域の底魚も怖いと思いますし、回遊性の魚も産地を問わず怖い。何てことでしょうね!)
Commented by mobulamobular at 2012-06-12 03:56
ぷーままさんへ。ロス沖で獲れたマグロから放射性物質、とかいう報道も見ました。そういう世界になってしまったことを正しく理解することと、そういう世界にならないような工夫が必要です、とか思います。
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