北西風
今年の3月の表層水温はアルガルベ定置網の海況測定結果によると、過去17年間で最も低い14.18℃でした。これまでの最低は07年に記録した14.38℃でした。さらに底層水温においては表層水温同様過去17年間で最も低い値で13.11℃、07年は14.20℃でした。

この原因は、「北西風」によるものと考えています。
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「東西南北」。ポルトガル(語)では"Leste-Oeste-Sul-Norte"となりますが、「東」の"Leste"を"L"を省いて"Este"と表すことも可能です。ですから、英語風に"E-W-S-N"が、ポルトガルでは"E-O-S-N"となります。つまり"W"(西)が、"O"と表記されます。

「北西」。これはポルトガル(語)では、"Noroeste"となります。ちなみに「北東」は、"Nordeste"、「南東」は、"Sueste"、「南西」は、"Sudoeste"です。ちょっと、"リエゾン"するんです。
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さて。なんで過去最低の水温が「北西風」によるかというと、それは、北西風が湧昇流(Upwelling)を起こす引き金となっているからです。アイスランド低気圧により、「北西風」はやって来ます。すると、この風により海水は移動しますが、コリオリの力の影響で海水は風向きに対して右に90°の方向へ流れます(エクマン輸送)ので、アルガルベの場合、海水は南西の大西洋の方角に流れて行きます。すると、流れて行ってしまった海水を補うように、大西洋の深部から、そこに冷たい海水がせり上がってくる(湧昇流)のです。この際、湧き昇ってくる海水は潮流となり、時に定置網付近では急潮となって現れるため、非常に厄介な現象とも言えます。
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でも、こんなことはすでに学習済みで、昨年暮れにラニーニャ現象再発を聞いた時から、こんなこともあり得るな、と思っていました。

ノンビリしていそうですが、そこにはいろいろなドラマが展開しています。

















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by mobulamobular | 2012-04-22 05:10 | 気象 | Comments(0)
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