国際動物命名規約
ここまで来ると、もう素人の出る幕じゃない、って感じですが、「サバ」について、ちょっと、まとめてみたいと思います。

その前に、国際動物命名規約(International Code of Zoological Nomenclature, ICZN)というのがあるのですが、これはそのものズバリ、動物の学名を決める唯一の国際的ルールのことで、1961年に発行されたそうです。新種に学名をつけるには、このルールに沿って、新種であることを証明し論文を発表しなければなりません。
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ここで問題となっているのが、"Scomber colias Gmelin, 1789" です。つまり、「Gmelinさんが1789年に命名したScomber colias」ですが、かなり昔の命名だからでしょうか、この種が何なのか、今では混乱している様子です。もっとも、、1961年の国際動物命名規約が発行される前の学名ですので、判断基準が異なることは否めないと思われます。

しかし、サバ科(Scombridae)サバ属(Scomber)は世界に3種、とずっと思ってきたところが、どうやら本当はやはり「4種」の可能性が高まってきたと感じています。そのもう1種がScomber coliasなのですが、では実際にどれがS.coliasで、どれがそれ以外なのかの明確な形態的区別がなされていようです。つまり、学名だけが独り歩きしている状態です。それなんで、ずーっと長い間、大西洋のゴマサバみたいなサバも、太平洋のマサバと同じ"Scomber japonicus"とみなされてきました。

では、大西洋のゴマサバみたいなサバは、実はゴマサバで、太平洋のゴマサバ(S.australasicus)と同種かというと、それも違うようです。はっきりしているのはノルウェーサバ(S.scombrus)との違いだけ、みたいです。

「サバ4種」は次のとおりです。

① 学名 Scomber japonicus、 英名 Chub mackerel、 ポルトガル名 Cavala、 和名 マサバ

② 学名 Scomber australasicus、 英名 Blue mackerel、 ポルトガル名 分かりません、 和名 ゴマサバ

③ 学名 Scomber colias、 英名 Atlantic chub mackerel 、 ポルトガル名 分かりません、 和名 タイセイヨウマサバ  

④ 学名 Scomber scombrus、 英名 Atlantic mackerel 、 ポルトガル名 Sarda、 和名 タイセイヨウサバ(あるいは、ノルウェーサバ)

ついでに「生息地」を追記すると、

① 太平洋、インド洋
② 太平洋、インド洋
③ 大西洋
④ 大西洋

ということになります。

繰り返しますが、学術的に厳密には未だ推測の域を脱していない、と思われます。ほぼ、そうでしょうが、100%ではないということです。それに上記の「生息域」ですが、自然界で本当にあんなにきれいに棲み分けが行われていると思いますか。まだまだ、表には出てきていない事実があるようにも思われます。

学者さんたちの今後のさらなる奮闘が期待されます。









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by mobulamobular | 2012-04-06 07:23 | | Comments(0)
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