日陰の魚
学名 Umbrina canariensis、 英名 Canary drum、 ポルトガル名 Calafate das canarias、 和名 カナリードラム。
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ここではまず、こういうことにしておきます。"Umbrina (umbra)"とは、ラテン語で「日陰」のことだそうで、そういう意味で、このタイトルを「日陰の魚」としました。しかし、「名は体を表す」ということでも、納得のできる命名だと思っています。これについては近種のコルビナ(Argyrosomus regius)が定置網に入網後、箱網やイケス網の幕網(網の中に入った魚が外へ飛び出さないように、網の周囲の表層に張った網のこと。したがって、「日陰」ができる。)の下でボーっとしているところを何度も潜水時に見たことがある実体験からの裏付けもあります。一般的には、たぶん、岩陰などに潜んでいるところを多く発見されているのではないかと推測しています。
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この個体は地元の刺網船により市場に水揚げされたものを拝借し写真撮影したものです。ですから、水深100mほどから揚がってきたと思います。水揚げされた時にはすでにちょっと可哀そうな状態になっていましたが、貴重な個体ですのでキープさせてもらいました。全長で35cmほどの小さめの個体でした。
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ドラムフィッシュで述べたように、このあたりの海域には3種の"Umbrina"が生息することが分かっています。ひとつが上の図の"Umbrina cirrosa"です。今回の「日陰の魚」が、本種である可能性もないことはない、と思います。
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実は、はじめは上の写真の"Umbrina ronchus"ではないか、と思ったのですが、確証を得るまでには至りませんでした。尾鰭の形状が異なりますし、体色も違うような、です。
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結局、まったく自信はありませんが、"また"これにしました。"Umbrina canariensis"です。エラ蓋後縁が黒くなっていません。背鰭、尾鰭が黄色っぽい、尾鰭後縁が"S"字、などなど。

これらの図はスペインの魚のデータベースサイトから拝借したものです。魚種数は多くはありませんが、なかなかよくできた魚類検索サイトで、とても参考になります。

スペイン語に自信のある方にはお薦めです。









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by mobulamobular | 2011-12-01 08:01 | | Comments(2)
Commented by obakappu at 2011-12-03 22:04
おや、イシモチだわ、と思ったらぜんぜん違うんですね。
大きいんだ・・。
Commented by mobulamobular at 2011-12-04 07:29
ぷーままさんへ。みんなイシモチの仲間です。すみません、また"スケール"入っていませんでした。
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