風呂
こちらの方々、基本的には「シャワー」だと思われます。
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ずいぶん前になりますが、ポルトガルの"お客さん"を連れて日本に行った時のことです。やや年配のご夫婦でした。もちろん日本は初めてで、せっかくですから京都に行きました。そこで、ちょっと歴史のある純和風旅館に泊まりました。「おいでやす」と言われて履物を脱いであがるのも初めてでした。二階の角部屋に案内され、眼下に見えた庭園にも感心していた様子でした。ちょっと雑談をして、これも初めての畳の上での座椅子の使い方を説明し、お茶をいただいて、さて、っということで"旅の疲れを流す"ことになりました。
"純和風家族風呂"。いい香りがしていたのを憶えています。お二人で入るのに十分のスペースで、とりあえず、外で体を洗って、その後、浴槽に入り温まる、ことを説明しましたが、そのまま見ているわけにもいかずその場を離れました。

しばらくぶりにこのご夫婦とポルトガルで再会した時、彼らはあの日本の旅で一番"よかった"のは、あの家族風呂であったことを明かしてくれました。もちろん、いろいろな観光名所を巡り、新幹線にも乗り、東京ドームにも行きましたが、一番のお気に入りはお風呂だった、ということです。

日本に長い期間駐在し、日本が好きになった外国人が、日本の生活を離れる際、一番名残惜しいのが「日本式の風呂」だという調査結果があることを見聞きした覚えがあります。なかには国に帰ってから風呂を日本式に改造する人もいるとか、です。

まぁ、日本人にとってはごくごく当たり前のことで、納得の調査結果です。やはり、「日本の風呂」は最高です。










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震災後、もう1ヶ月以上にもなるのに、被災地近くの避難所では、未だ1回も風呂に入れていない人たちがいるというニュースを見て、驚いたとともに、ちょっとショックを受けています。

天災が多い日本では、たびたびこのような避難所生活を強いられるケースがあるのですから、もう少し「準備されている」ものと思っていました。なにをやっているのでしょうか。

「技術立国・日本」、「経済大国・日本」なのですから、天災は甘んじて受け入れるとしても、その後の避難生活はもっと効率的にもっとリッチにできないものでしょうか。なにも考えていないのでしょうか。

他の原発を止められないのなら、せめて今から完璧な避難所を全国各地に用意してもらいたいものです。もちろん「風呂付き」で。
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by mobulamobular | 2011-04-18 06:14 | ポルトガル文化 | Comments(2)
Commented by xenovia at 2011-05-03 19:26
こんにちは。以前から興味深く拝読させていただいています。お魚の写真がとても美しくて魅力的ですね。ブログタイトルに酷似した温泉の名前が素敵です。

お風呂の件(それ以外のことも)、すべてご指摘どおりだと思います。
知人の支援団体が最初はお風呂を作ろうとしたのですが、自衛隊の入浴サービスが来てくれたので、当面は物資の支援をしました。それでも、非常時の入浴と日本人がなじんだ快適なお風呂は違うので、長引く避難生活を考慮して、お風呂の設置を考えています。ただ、最低でも200万円はかかるので、資金集めがそれほど簡単ではありません。万難を排して、お風呂は作るつもりです。

現在、岩手県の例では内陸部の温泉地(観光客がこない)で、数百家族が避難生活を送っています。また、沿岸の被災地から内陸の温泉への入浴サービスも行っています。入浴できない日が長引くような時には、現地で足湯傾聴ボランティアを提供しているようです。

義援金は1500億円以上集まったのに、ほとんど支給されていません。支給されずにプールされてしまう割合も大きいようですので、そのような資金で、リッチな避難所の充実をしていただければよいのですが。
Commented by mobulamobular at 2011-05-05 06:22
xenoviaさんへ。コメントありがとうございます。「ユーラシア大陸果ての日本の湯」は家の"五右衛門風呂"の前に立てた看板です。やはり"追いだき"できるところが日本の風呂のポイントです。
その義援金は今どこで何をしているのでしょうか。さっさとしなきゃダメですね。今でも風呂は被災地において最優先に設置されるべきものと考えています。ちょっとスペースに余裕のある脱衣所や風呂後にビールや牛乳を飲んでちょっとゆっくりできるところも欲しいですね。これだけでもずいぶん避難所の生活が楽になるのでは、と思います。

いろいろご苦労されているようですが、ガンバってください。
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