Nanny state
ポルトガル人自らがこのようなことを言ってくれると、ちょっと助かったような何だか複雑な気分にさせられます。

彼の名は、Miguel Sousa Tavares 。もとは弁護士。それからジャーナリスト、エッセイスト、作家、そして最近ではテレビや新聞のコメンテーターと、いわゆるマルチタレントで、ちょっと海外でも有名な数少ないポルトガル人のひとりです。2003年に出したポルトガルの旧植民地のサントメ・プリンシペを舞台とした小説"Equador"は英語、スペイン語、ドイツ語等に翻訳され、37万部を売り上げ、イタリアでは外国文学賞も受賞したそうですが、残念ながら日本語にはなっていません。

中道右派に属すると思われ、現在のポルトガルの政権党である社会党(社会民主主義政党)とは一線を画すと思われます。ようするに日本の自民党や米国の共和党、イギリスの保守党みたいな考え方の持ち主ということになります。

その彼が、「ここ80年近くの間、ポルトガルは"Nanny State"の状態であったので、国民は精神的な改革が必要である」と言ってのけたのです。この"Nanny State"とは、「国民に対してベビーシッターのように至れり尽くせりの過保護な行政府」といった意味になります。

おおよそ50年間のいわゆる「サラザール独裁制国家」で国民が身につけてしまった国家依存の体質とパターナリズム(家父長主義)から脱却しきれていない、と言うのです。また、君主制以来の体制により、国民は気力と独創力を失い、それが国の発展を妨げている、とぶちまけています。

で、ちょっと現実的問題に戻って、「IMFの介入」には懐疑的だそうです。つまり、「自分のケツは自分で拭け」的、強い考え方のようです。

「皆、何が問題であるか分かっているが、奴ら(政府)はその本題から常に目をそむけている」。

以上が下文のかなりの意訳になります。
d0113817_9194338.jpg



彼の指摘はこれだけでは済みません。

I believe that it is time for the Portuguese to be more willing to stand on their own two feet and not rely on the government to do everything and make all the decisions. They need to have a more enterprising spirit.

~the new generation that was coming onto the jobs market had to stand up to petty bureaucracy and corruption and stop "obeying the political generation that had rooted itself in Portuguese life" and was preventing the country from reforming and moving forward.

"Today it seems that educated young people seem faced with two choices: either to face unemployment or go to abroard" and he called on a "revolution in mentality".

"A country that does not allow its young elite to prosper and change attitudes is condemned to failure and weakness".



などなど。


さてさて、2011年のポルトガルはどうなるでしょうか。
















______________________________________________________________
[PR]
by mobulamobular | 2010-12-29 05:58 | ポルトガル文化 | Comments(0)
<< 年末の天気 Lisboa, menina ... >>