今回の「日本の旅」の中で、最も印象に残ったことです。

いわゆる「帰国子女」、しかも海外滞在歴が長い、"レベルの高い"帰国子女の集まりで、「滞在国を漢字一字で表す」というテーマで文章コンクールが行われました。

さすがに"レベルの高い"子らの手書きの日本語ですので、まず字が下手くそなのが目につきましたが、文章の中身はなかなかのものが多く、感心してしまいました。ここでそれらを紹介できないのがとても残念ですが、各滞在国を表した漢字は次の通りです。

米国=発、剋、欲、虹、人、志、旗、混、蛇、厳、個
フランス=猫、笑、光、守
ドイツ=鬱
フィンランド=自
中国=強
オーストラリア=食
ベネズエラ=独
フィリピン=操
タンザニア=黄
クウェート=油
チェコ=共
などなど。

みなそれぞれ、的を射ている、というか、漢字一字ですがいい加減な時事ニュースよりも説得力があり、時勢を反映しているように思います。

で、最後にポルトガルですが、「緩」です。「カン」となりますが、「ゆるい」ということです。今までポルトガルを漢字一字で表わすなど考えたこともなかったのですが、見てビックリ、まさしくその通りで、これに勝る漢字はないと思いました。
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「緩流⇔急流」のように「ゆっくり、穏やかに」という意味もありますが、「ズボンが緩い、ネジが緩い⇔きつい」のように「だらしない」、「中途半端な」、「しっかりしない」イメージもあり、また、「検査が緩い⇔厳しい」のように「のほほ~ん」とした感じです。逆に反対語から連想すれば、「急⇒ゆっくり」、「きつい⇒ゆとりのある」、「厳しい⇒優しい」となります。これはまさにポルトガルのことです。

「緩」ですか。

これがこの文章コンクールの1等賞になりました。

「脱帽」、そして、ブラボー。














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by mobulamobular | 2010-11-18 07:25 | ポルトガル文化 | Comments(7)
Commented by O&クロ at 2010-11-19 17:36 x
南フランスもかなり「緩」が入っています。
「だらしない」、「中途半端な」、「しっかりしない」のイメージですけどね。
Commented by mobulamobular at 2010-11-20 06:02
O&クロさんへ。「ラテン」だからでしょうか。でも個人的にですがスペイン人には「緩」のイメージはありません。どちらかというと最近は自分自身が「ゆるく」なっています。
Commented by chie at 2010-11-20 23:47 x
O&クロさまへ でも個人的にですが南フランス人には「緩」のイメージはありません。イタリア語族に対する否定的な厳しい態度は・・・印象的でした!
Commented by O&クロ at 2010-11-23 18:09 x
不思議とイタリア人はフランスとスペインと相性が悪いみたいです。
イタリアに近い町やパリやリヨンなどの大都会や工業都市はイタリアは嫌いみたいです。
うちの町は、イタリア系の人が多いせいか印象は良いみたいですよ。
ちなみにフランスにポルトガルの方が多いからなのか、ポルトガルのイメージは良いようです。
もちろん、フランス対イギリスは、遠い昔から仲が悪いので、その伝統は引き継がれているようですよ。(笑)
Commented by mobulamobular at 2010-11-24 06:57
chieさんへ。イタリア語族に対する否定的な厳しい態度、とは?
Commented by chie at 2010-11-24 20:00 x
良く考えたら・・・カンヌに住むイタリア人のカップルから、イタリア人がいかに差別されているか という話を散々聞かされた後、偏見に満ちての観光旅行をした故の発言です。国境付近にはよくあることなのかもしれませんね。例えばこの辺り、スイスは大嫌い。といいながら昔から働きに行く人は多く、働きに来る人はいない、という経済的な関係。 長居していると、その土地の人間の価値観 の影響を受けるのは、しかたがない のでしょうが、私のスイス=[汚]のイメージはかなり強くて・・・チョコレートなんかを買いに行くのは止めました・・・  ポルトガルースペインの関係は、もっとややこしい感じがしますが、興味があります。スイスーフランスも同様です。
Commented by mobulamobular at 2010-11-25 06:51
chieさんへ。なるほど。ポルトガル-スペインは犬猿の仲と一般的に言われたり思われたりしているようなことは、ここでは感じません。ポルトガルの他の地域のことは分かりませんが、アルガルベでのことです。逆に最近は2国間の交流が深まっているように感じています。絶対的な経済格差を背景に、観光で成り立っているアルガルベではもはやスペイン人を排除することはかなわず、仲良くする方が得策、というコンセンサスが出来上がっている様子です。こんなところが、ポルトガルの「緩」だと思っています。
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