「秋の味覚」といえば、ナス、ナシ、そしてサンマ。これ、こちらのサンマです。でもちょっと日本の種とは異なります。以前にも1度使用した写真です。
学名 Scomberesox saurus saurus、 英名 Altanlic saury、 ポルトガル名 Agulhão、 和名 ニシサンマ、です。 ダツと同様に、上下の顎が前方につき出しています。しかし、ダツのように顎に鋭い歯はありません。 サンマもダツも同じダツ目(Beloniformes)の魚です。その他にもサヨリ、トビウオなどがこれらの仲間です。なんとなく、みんな、独特な「青光り」をした魚であることが分かります。 アルガルベ定置網に入ったサンマとダツです。似たような魚ですので、サイズが同程度になると識別するのがちょっと難しくなります。このサンマが定置網に入るのは春から夏にかけてが多いと記憶しています。残念ながら、サイズがやや小さいことと、脂の乗りが今ひとつであることから、味の方はやはり日本の「秋の味覚」にはかないませんが、工夫次第では美味しくいただけます。 トビウオ(Cheilopogon pinnatibarbatus pinnatibarbatus)は、顎が突き出してはおらず胸鰭が大きく発達していることなどから容易に識別できます。 もう1種、サヨリですが、今までアルガルベ定置網に入った記憶はありません。日本のサヨリ(Hyporhamphus sajori)の同属には40種類ほどが存在するのですが、その大半が太平洋やインド洋に生息している種です。北東大西洋のここで、ひょっとして定置網に入る可能性がある種といえば"Hyporhamphus picarti "(英名 African halfbeak)かな、とも思いますが、さてどうでしょうか。 うっすらと透明感漂うサヨリの刺身、食べたいですね。これからが旬ですよね。旨いだろうな。 ______________________________________________________________
by mobulamobular
| 2010-10-03 06:39
| 魚
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