市場の岸壁。上からはなかなか確認しづらいですが、たくさんの細いロープがぶら下がっています。そのロープは水面下に伸びていっているのでが、その先には約30cm立法の小さなプラスチック製の「カゴ網」が仕掛けられています。
小さな漁船が沖から戻ります。水揚げを終え、船を舫うために岸壁を離れる際、その「カゴ網」は引き揚げられます。いました。 見せてもらいます。「カゴ網」から取り出されたそれは塩(Sal)のタッパーに移され、岸壁で待つ者のところに投げ上げられます。 学名 Anguilla anguilla、 英名 Eel、 ポルトガル名 Enguia、 和名 (ヨーロッパ)ウナギ です。 マグロだけではありません。ウナギはもっと深刻な資源の枯渇問題のさ中にいます。すでにワシントン条約により規制対象魚種となっています。そういえば、ここ数年、とんと市場ではウナギの姿を見なくなりました。 やはり、獲り過ぎと消費し過ぎ(食べ過ぎ)が原因のようです。 ある統計によりますと、近過去には年間に日本人2000万人がこのウナギを食べていたそうです。 「カゴ網」にはウナギの他、数尾の小魚が入っていましたが、これらは明日の資源として水中に放たれます。ターゲットはあくまでも「ウナギ」です。しかし、聞くところによれば、最近では週に1尾入っているか、どうか、といった具合だそうです。しかし、それでも漁師にとってはとても貴重な"肴資源"です。 「カゴ網」は内部の残留物を除去した後、新たにフレッシュな餌魚が入れられ、再び、水中に投げ入れられました。次回の引き揚げは、明朝、出漁前だとのことです。 これって、超小型ですが「定置網」と同じですね。 いえいえ、あくまでも「お遊び」です。 ______________________________________________________________
by mobulamobular
| 2010-09-17 06:28
| 魚
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