2010年8月の水温
やっと、ながいながい8月が終わってせいせいしています。とにかく8月は周囲の状況が普段とは一変してしまうので、何もしていないのですが疲れます。漁師も大変だと思います。古典的な習慣をこなしながら、一方では仕事に精を出さなければいけないのですから、体が二つ三つ欲しいところでしょう。特に今年の夏は例年に比べ気温が4℃以上も高く暑い日が続きましたので、夏の盛り上がりとしては最高だったろうと思います。「経済」とは酷なものです。"É a vida" ですね。

さて、さて。今回は「経済」の話ではありません。今年の「8月の水温」についてです。
ほぼ毎日の"海況測定結果"から8月の平均水温を求め、それを過去15年間の月別平均水温のグラフにしてみると次のようになりました。まずは「表層水温」です。
d0113817_620072.jpg

ぴょんと飛び出ました。黄色いラインが今年(2010年)の月別平均水温の推移を表しています。他方、青いラインは過去の月別平均水温の推移です。24.08℃です。月別平均表層水温では過去最高を記録しました。今までの最高が1997年9月の平均水温22.47℃でしたから、実にそれよりも1.6℃以上高い水温です。ダントツ、です。表層水温は気温の影響をもろに受けますので、この夏の暑さを物語っています。まさに「温まった」、といった感じです。猛暑、でした。次に「底層水温」のグラフです。アルガルベ定置での「底層」ですので、だいたい水深は25~30mほどです。
d0113817_6415998.jpg

同じく、黄色いラインが今年の月別平均水温の推移です。8月は19.54℃でした。おやっ、と思われるかもしれませんが、「ダントツ」ではありません。それどころか、1997年9月に記録した20.89には遠く及ばず、また、複数の他の月別平均水温よりも低い値となっています。8月の"チャンピオン"もゲットできませんでした。2006年の19.71℃を若干下回っています。ですから、「底層水温」だけ見ている限りでは、今年も「フツーの年」であったようにも思われます。

地球温暖化」が騒がれ始めてひさしいですが、こうも気温が高いと皆さん、あらためてやはり心配となるのがこの問題です。しかし、そんな時でも海の底は何事もないかのように平常心を保ち、このグラフを見ると、海は頑張っているな、と思ってしまうのです。周囲の挑発にはのらず、あくまでも、粛々と自分の任務を遂行しているように見えるのです。海水温、海水の流れ等は「気象」に密接しています。異常事態へと発展しないためにも何とか穏便にお願いしたいものです。

とは言え、今年の高気温は9月になっても継続中です。今後も水温の推移を注意深く見守っていく必要がありそうです。







______________________________________________________________
[PR]
by mobulamobular | 2010-09-06 05:00 | 気象 | Comments(2)
Commented by obakappu at 2010-09-07 02:51
ロシアの記録的な暑さのことはニュースになりましたが、
スペインポルトガルの山火事のことあたりになると、日本ではあまり報じられていませんね。
Commented by mobulamobular at 2010-09-07 06:14
ぷーままさんへ。スペインのことは知りませんが、ポルトガルで問題なのは暑さではなく、乾燥です。それに火の不始末です。アルガルベでも数年前に大規模な山火事がありましたが、最近はありません。たぶんもう燃えるところがないのだと思います。
<< 老人と海 ナショナリズム >>