QUOTA
「漁獲割当量」のことを言います。英語でも、ポルトガル語でも"QUOTA"です。もちろん、大西洋クロマグロの"QUOTA"についての話です。

毎年、ICCATの会議において、翌年の各国の大西洋クロマグロの漁獲割当量(獲ってもよい数)が決まります。これにより、その漁獲割当量に達した時点で、マグロ漁は停止となります。
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先日、Lota(市場)に、上の写真のような"お知らせ"が貼り出されました。内容はだいたい下記のようになります。
"販売禁止のお知らせ。ポルトガルのクロマグロ(atum rabilho)の漁獲割当量は使い切りましたので、7月23日から年末まで販売禁止となります。"

しかし、この貼り紙、大切な情報にもかかわらずなんか変な感じです。一番下にミミズが這ったようなサインらしきものがありますが、一般の人には誰のものかは判別不可能です。それにレターヘッドも使われていませんので、出処不明です。「誰が誰のために貼ったのか」謎です。

実は、この貼り紙、市場のセリを管理する「パソコン小屋」の中にあり、市場の上層部より市場の職員に対しての通達だったのです。ですから、外にいる漁師には見えません。販売禁止であれば、外の目立つ場所、例えば掲示板等に貼られて当然と思いますが、市場中見て回りましたが、貼られていたのはこの小屋内の一ヵ所だけでした。

この"お知らせ"を公にすると何かマズイことにでもなるのでしょうか。これでは「獲ってもよいが、売ってはダメ」と誤解されそうです。"QUOTA"終了ということは、獲っても、売ってもダメなのです。
しかし、ちょっと気持ちのよくない状況です。これから年末まで、ポルトガル国内では1尾のクロマグロも水揚げできないのです。ルールと言ってしまえばそれまでですが、マグロ好きな人や日本食レストランにとっては、とてもショッキングなニュースに違いありません。ましてや、漁師はせっかくの苦労が報われません。

ですから、これからは輸入されたマグロや冷凍もの、ということになります。経済状況がひっ迫する中、ポルトガルのお金はどんどん外へ出ていってしまいます。

なんとなく、さびしい感じがします。
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by mobulamobular | 2010-07-28 06:54 | マグロ | Comments(0)
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