ニシキダイ
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学名 Pagellus erythrinus、 英名 Common Pandora、 ポルトガル名 Bica、 和名 ニシキダイ です。
とりあえずのアップです。というのも、この写真、Bica(ビッカ)の最大の特徴を上手くとらえていません。そもそもこのBicaという魚は、名前の由来でもあるように頭が口先に向けて「尖がって」いるのが特徴ですが、上の写真の個体はそうとはすぐには判断できません。何故かというと、このBicaは今日定置網に入って港で水揚げしている際に回収したのですが、この個体も他の魚の同様、沖で水から取り上げられた直後に2~3℃に冷えた氷水の中にブチ込まれ、その衝撃で完璧に脳しんとうをおこし、「口を開いて、上目づかい」で逝ってしまったのです。今日の海水温は表層が19.5℃、底層が17℃でしたから、温度差は15℃ぐらいあったので、いくら変温動物とはいえ小さな体にはショックは大きく、ひとたまりもなかったと思われます。その後、死後硬直です。ですから、口が開き、エラが開いてしまって、上を向いているような格好になってしまいました。

タイ4姉妹の写真の方が、Bicaのその特徴をよく表していると思いますので、再アップします。比べて見てください。
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違いは一目瞭然で、同じ種か?、と思われるかもしれません。背鰭先端からおデコ、そして口先にかけての曲線が異なります。こちらの方がより直線的です。

何はさておき、Bicaは以前にも述べましたが、美しい魚です。今回の個体もその美しさには違いはなかったと思います。
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「ニシキダイ」でした。
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by mobulamobular | 2010-06-29 03:28 | | Comments(2)
Commented by olivolivo at 2010-06-29 21:42
ニシキダイの特徴、興味深く拝見させていただきました。
よく見ると、上と下の写真では違うお魚にも見えますね。
優しい感じの色あいで本当にきれい!
きっと海の中で泳いでいる姿はもっと美しいんでしょうね。
ところで、時々買ってくるお魚で体が曲がったのがありましたが、温度差のせいで硬直状態になったということですね。
鯛といえば、先日、蝶番鯛とBoops boopsを買って食べました。Boopsがタイ科のお魚というのにもビックリでした。ちょっと青魚っぽい味がしたので。安いお魚だと思ったら、そちらでは商業価値がないんですね。(笑)
Commented by mobulamobular at 2010-06-30 06:02
olivolivoさんへ。体が曲がった魚というのは、温度差のせいで硬直状態というよりも、漁師が魚を獲ってからの扱いの不手際が原因のことが多いです。アルガルベの定置網では活魚以外はどんな魚でも氷水につけて港まで運びます。水氷は当然魚を冷やし鮮度を保ち、高品質の魚をつくり出すためのものですが、と同時に魚は水氷に挟まれ、いわば水氷がクッションの代わりとなり魚体を圧迫することなく、かつ傷めない働きもするのです。ですから、魚体は真直ぐな状態になります。しかし、魚を水氷漬けにして運ぶという作業はどんな船にでもできることではありません。船にそれなりの設備とスペースがなくてはなりませんし、魚+水氷では魚だけ運ぶ時の倍近い重量になりますので、船はその重さにも耐え、"沈むことなく"航行できるように設計されています。魚の美しさという点では、やはり生きている時が一番でしょうが、鮮魚として最高の美しさを出すために漁師はいろいろと努力しています。それと、こういう点は食文化の影響で日本の船は優れています。
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