5月の時化
先々週の北西風、それに伴う湧昇流(Upwelling)によって、気温・水温ともに低下。その反動で先週は連日の東よりの風、表層より暖かい水の流れがアルガルベに接近して気温・水温ともに上昇。しかし、勢いが過ぎて南東からのうねりが大きくなり、週末には「5月の時化」となってしまいました。
Monte São Miguelに登って、定置網の方向を見てみると全体的に白っぽい景色が広がっていました。
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ようするにガスがかかった状態です。海風です。これが過ぎると「雨」になってしまいますが、今回はその心配はないと思われます。
ちょっと引いて、Olhão(オリャオ)の方角を見てみますと、おおむね快晴なのが分かります。
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5月になると、4月までのそれとは打って変わって時化の日が、通常、めっきり減ります。また、時化になったとしても、短期間で終結します。1995年より昨年までの15年間で、「5月の時化」が3日間続いたのは2006年の1回のみでした。が、2010年は2回目となってしまいました。

土曜日。昨日からの時化は今日も続くだろう、と踏んで「休み」としました。案の定、時化、2日目となりました。その代わり、明日の操業を予定し、船に氷を積み込むのに船長と機関士が「出社」しました。
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ご覧の通り、北の空は見事に晴れわたっています。日曜日は氷屋さんは営業していません。それでも長年の付き合いから、呼べば来て、氷を販売してくれます。しかし、せっかくの日曜日に、しかも早朝に定置網だけの為に来てもらうのは、こちらも気が引けてしまいますし、なんと言ってもポルトガルはヨーロッパの中で最も労働者保護政策がタフな国の一つですので、遠慮しています。
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ダーッと、氷を魚槽に流し入れ、明日に備えました。

日曜日。予想に反して、東よりの風は吹きやまず、「5月の時化」3日目となりました。その過ぎた様子が雲となって出現しています。
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15年ほどの経験など、こと自然に関しては全く役に立たず、「普通の天気」さえ知るまでに至っていないのよく分かります。だから、毎年のように「異常気象」を連呼しているのでしょう。
春から夏になる際は、当然のごとく気温は上昇していきます。それをグラフに示すと右肩上がりとなる訳ですが、そのラインはジグザグです。上がったり、下がったりを繰り返しながら全体的には上昇していきます。この「上がったり、下がったり」の起伏が今年は例年に比べ激しいように思っています。

さて。4日目です。新記録なるでしょうか。
ちなみに3日連続の「5月の時化」を喰らった2006年は、漁的には悪い年ではありませんでした。時化が多いということは、ある意味、「高水温」の指標として考えられますので、「漁もよくなる」、といった仕組みです。

このように、どうしてもこちらの都合のよいように考えがちですが、「これが天気」、「これが定置網」、「これが人生」だと思います。
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by mobulamobular | 2010-05-23 19:46 | 気象 | Comments(2)
Commented by pchikaru at 2010-05-26 07:22
本当ですね~これが人生っていいですね~
Commented by mobulamobular at 2010-05-28 06:11
pchikaruさんへ。自然に学ぶことが多いですね。
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