フィッシュ・アンド・チップス
ポルトガルのことではないのですが、あらためて「異文化」を感じさせられました。
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彼らが「フィッシュ・アンド・チップス好き」であることは以前からよく知っていました。幾度となく"本場"のフィッシュ・アンド・チップスを食べたこともあります。例えば、ポルトガルから日本に行く時、あるいは日本からポルトガルに戻ってくる時など、飛行機の都合で乗り継ぎが間に合わなくなり航空会社のアコモデーションでの夕飯となった時、街まで出る元気はなく、どうしようかなと下のバーまで降りてオーダーするフィッシュ・アンド・チップスです。「疲れ」のせいで今までそれを味わって食べたことはないのですが、職業柄、味よりもその白身魚の種類(とか学名)がどちらかというと気になるので、これも幾度となくウェーターさんに尋ねたのですが、いつも疑問を解明するまでには至りません。たぶん英名でしょうが、なんか聞いたことのない魚名なのです。

上の新聞記事、イギリスのフィッシュ・アンド・チップスについてのものです。なんかイギリスNo.1のフィッシュ・アンド・チップス店を選ぶイベントがあるそうです。当然魚名についての記述があるものと思い目を留めたのですが、「150年変わらぬロンドンのクラシックお持ち帰りご飯…」、「2009年の調査では国民の51%がフィッシュ・アンド・チップスには塩とビネガーが合うと答えた…、トマトケチャップは15%…」、「フィッシュ・アンド・チップスの人気は1927年にピークを迎え、イギリス国内に35,000もの店があったが、現在は11,500店…」、「今日では、接客や衛生状態も判定されるが、一番大切なのはフィッシュ・アンド・チップスのクオリティ…」、一向に魚の名前が出てこないと思っていたら、出ました。 "…shops are giving customers the opportunity to try different kinds of fish, such as pollack and coley, as a way of addressing sustainability." という訳で、"pollack"とか"coley"という魚だそうです。

早速、Fishbaseで検索してみると、それらは双方ともタラ科(Gadidae)の魚で、"Pollack"は、学名 Pollachius pollachius、ポルトガル名 Juliana、そして"Coley"の方は、学名 Pollachius virens、ポルトガル名 Escamudo でした。少し、すっきりしました。やはり、フィッシュ・アンド・チップスのフィッシュはタラ科の魚がメインのようです。ちなみにポルトガルで有名な"Bacalhau"の学名は Gadus morhua です。タラは種類が多くてすべての名前を憶えるのは難しいですが、食用として利用されているのは10数種類だけだそうです。

最後に、次のような記述もありました。 "buyers’ top tips to encourage responsible seafish sourcing. For example, the fish supplier needs to know the management stock from which the fish has been caught and use traceability systems (流通履歴確認システム) to assure the origin of the product. " これからもっと魚名も分かりやすくなるかもしれません。
それから、今度はいつになるか分かりませんが、次回フィッシュ・アンド・チップスを口にする時は、もっと味わって食べたいと思います。
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by mobulamobular | 2010-01-30 17:55 | ポルトガル文化 | Comments(4)
Commented by kimiyasu-k at 2010-01-31 23:40
フィッシュ・アンド・チップス,写真で見たことがあるだけですが・・・  "coley" "pollack"のフランス語は"lieu noir" "lieu jaune" (Google翻訳です)。 パリのOVNI新聞とかいうのの記事によると・・・・・cabillaud、colin、lieu、merlan…、フランスの魚屋ではタラ科の魚に人気がある。丸ごと、切り身、おろし身、といろいろな形で売られていて便利だということもあるのだろう。その中で一番安いのが、北大西洋で獲れるタラlieu noirで、おろし身でもキロ40フラン前後。調理次第ではおいしくなるのに、色が灰色がかっていてかすかな匂いがあるせいか、あまり評判がよくない。・・・・・● lieu 80センチくらいになるタラで、灰色がかったlieu noirと銀褐色がかったlieu jauneがある。lieu noirの匂いが気になる人は、・・・・・そこで、あてずっぽうのオバサン思考。フィッシュ・アンド・チップスは "lieu"の匂いをスパイスで消して揚げた イギリス的!料理???  次回は、良く味わって 食べてみてくださいね。chie
Commented by mobulamobular at 2010-02-04 02:09
chieさんへ。ご説明ありがとうございます。「イギリス的料理」であることは間違いありませんね。次回はホテルのバーではなく、新聞記事のお店のようなフィッシュ・アンド・チップス専門店に行ってみたいと思います。
Commented by kimiyasu-k at 2010-02-10 06:23
説明という程、信憑性がある情報かどうか解りません。他の魚名も色々見つけました・・・オリジナルは、スペインとポルトガルから移住したユダヤ人の料理だとする説が有力、ご存知でした?世界の経済を牛耳るとかいうU.K.のユダヤ人とfish&chipsの関係を調べたら面白そうですね???   この国の人は、スコットランドに移民したイタリア人が、自国のBaccalà(=Bacalhau)のフリッターをひろめた という説が好ましいようです。  それにしても、アングロサクソンも(日本も?)数字や番付けが好きですね!   ところで、そちらはのどかな春のカーニバルなんですね!とてもとても羨ましいです!chie
Commented by mobulamobular at 2010-02-11 07:01
chieさんへ。もとがポルトガルに関係しているとは露とも知りませんでした。味はともかく、名物料理であることは確かですね。近代漁業の発展において、「タラ」という魚はヨーロッパの食文化に大きな足跡を残しているようです。カーニバルというとブラジルとの関係からポルトガルでもワンサカやるのかと思われがちですが、この週は学校が休みとなり、子供らがピエロのような仮装をして街をチョコチョコしているのを見かける程度ですね。それはそれで楽しいです。
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