2009年12月2Q日 曇り/雨
昨夕、Capitania(ポルトガルの海上保安庁のようなところ。但し、海軍に属する)から、「定置網の巨大なブイがVRSAに漂着している」との連絡を受けました。VRSAとは"ヴィラ・リアル・デ・サォン・アントニオ"というアルガルベ地方の最東端の町の名前です。グアディアーナ河(Rio Guadiana)を境にスペインと国境を接しています。

しかし、定置網ではそんな巨大なブイは使用していません。俗に言う「尺二玉」という直径36cmの黄色い浮子を数十個数珠つなぎにしたものは使用していますが、それにしたって「巨大」とは違います。だいたい、もしそんなものが定置網からVRSAまで流れ着いたのなら、これはまったくもって一大事です。
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フゼタから見た沖です。定置網がうっすらと見えています。沖合4kmほど離れたところに位置していますが、海岸線は地元民の「別荘地」となっており、その内側がラグーン(Ria Formosa)で、それからが本当の陸地ですので、定置網はずいぶんと遠くになります。双眼鏡で確認した結果、何も問題はなさそうです。

「ガセネタ」でした。年の瀬も迫る中みんな休んでいるところにちょっと迷惑な話ですが、これも海で仕事をする者たちにとっての宿命です。こういったことは毎年のようにあります。というか、何か大きな物体が海に流れていると、その発進源を定置網にする傾向が見られます。スケール感の問題ですが、15年間、定置網を傍から見ていた人たちにとっては、そう思い込むようになっても無理はないのかもしれません。

発進させたことは一度もありません。しかし、とんでもないもの、今までに見たことのないようなものの漂着地となったことは幾度となくあります。このインパクトが地元民には強すぎて、いつしか「海~大きいもの~定置網」とすぐに連想させるようになってしまったようです。
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2002年夏、ある新聞記事。「日曜日の明け方、体長14m、体重おおよそ10トンものクジラの死体が定置網に漂着した。」 げぇ~っ。
そんなものがこの世に存在することなど夢にも思わず、ましてやそんな大それたものがオラが海に流れているなどとは、ほとんど想像を絶することであり信じられないことなので、驚いても無理はないんです。
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by mobulamobular | 2009-12-29 19:29 | 定置網 | Comments(0)
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