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ひとめ見た感じでは「赤いホウボウ」なのですが、英名ではそれは「ふつうのホウボウ」(Chelidonichthys spinosus)のことになってしまいます。この英名が"Red gurnard"なのですが、東大西洋には別の"Red gurnard"が存在します。その学名はAspitrigla cuculus です。ようするに「赤い」という非常に安易な形容詞のため、あちらこちらで"Red gurnard"という英名の争奪戦が繰り広げられています。これでは困りますので、最近では日本近海のChelidonichthys spinosusの英名は"Spiny red gurnard"、東大西洋のAspitrigla cuculusの英名は"East Atlantic red gurnard"として区別されているようです。
ちなみに日本のホウボウには"Blufin searobin"というとてもきれいな英名もあります。
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学名 Trigloporus lastoviza、 英名 Streaked gurnard、 ポルトガル名 Cabra riscada、 和名 ありません。
上記のようにこの種は「赤いホウボウ」ではありません。代わりについた名が「ストリーキング=streaking」でおなじみの英単語でした。しかし、意味はまったく異なり「ぎざぎざラインのある」、とかいうことになります。ポルトガル名も英名と一致した見解の様ですが、一般的にはこれも"Ruivo"の1種とされています。
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たしかにこんな感じで見ていると模様はカサゴのような雰囲気です。
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ホウボウの類の種は、胸鰭の下の3軟条が遊離して、ゲジゲジの足のような動きをします。
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その「ゲジゲジの足」の上部が、特徴的な大きな胸鰭です。特に内側(あるいは上部)は種により、色、模様は異なりますが、何れにせよ誘発的な鰭です。
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最後に、大きな頭は硬い骨板に覆われていますが、この種にはこれまたホウボウの特徴的な尖った吻がありません。このためか、他のホウボウ類とはちょっと違った分類がされているようです。
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by mobulamobular | 2009-10-26 05:37 | | Comments(0)
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