ムロアジ
記録破りの低水温からようやく例年並みとなり、海もやっと「夏っぽく」なった中での1尾です。記憶が正しければ、定置網への入網はもちろん初めて、市場でも今まで見たことがなかったと思います。群れで生息しているものと思いますが、漁獲はこの1尾のみでした。
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学名 Decapterus tabl、 英名 Roughear scad、 ポルトガル名 Carapau cauda、 和名 オアカムロ、 です。
ムロアジ属の1種です。ムロアジと聞くと干物の「クサヤ」をすぐ思い出しますが、この種は刺身でも美味しいそうです。いつも魚種の同定で利用している"FNEAM"ではムロアジ属はD.macarellus(クサヤモロ)とD.punctatus(クロホシムロアジ)の2種のみが記載されており、本種は載っていません。ではこの海域には生息していないのかというと、そうではなく、世界中の海はつながっていますので、今回のようにたまに珍しい魚が入ることがあるのが定置網で、それが定置網の面白いところであり、驚きでもあります。
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脂瞼が発達しています。ふだんは比較的深い海を泳いでいるようですが、何を間違えたのでしょうか。全長34cm、体重400g。背鰭は9本の棘条と32本の軟条、尻鰭は3本の棘条と24本の軟条でそれぞれ成り立っていました。
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和名通り、尾鰭はうっすら赤く色づいており、小離鰭(しょうりき)があります。どう見てもオアカムロだと思いますが、たぶん実際にこの魚を見なければ「アルガルベにはオアカムロは生息しない」ということになっていると思います。
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ちょっと鰓も調べてみました。鰓杷は40でした。
それにしても、昨年投稿した「アマシイラ」しかり、これらの銀と赤の配色の魚にはますます謎めいたものを感じさせられます。上記ポルトガル名ですが、Fishbaseに記載されているアフリカ・モザンビークでの呼び名です。ポルトガルではもし呼び名があるとすれば"Charro-?"となると思いますが、不明です。
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by mobulamobular | 2009-08-03 02:32 | | Comments(0)
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